2022年ゴールデンウィークとくべつ企画 身近な絶景 2022年5月3日

蒲田の音がおもしろい踏切

前に住んでいた家の真ん前に踏切がありました。
ちょうど2本の線路がY字に分岐したところで、十数mの間隔で2つの遮断機があったんです。

その踏切の音がとても面白かったので、ここでご紹介します。

 

こちらは2022年のゴールデンウイーク「身近な絶景」特集の1本です。
わざわざ行くほどではないけど、友だちと通りかかったら紹介したい。そんな絶景ってほどではない乙な景色を掘り出します。一覧は記事末尾に。

インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

前の記事:新木場の絶景遊歩道は船とヘリコプターと電車と飛行機がぜんぶ見られる

> 個人サイト nomoonwalk

その場所は蒲田駅西口の商店街を抜けたところ。蓮沼駅とのまんなかくらいのところです。

DSC03070.JPG
ここがその場所。画面左右に踏切があるのわかります?
こういう構造

 中央奥の方にJR/東急の蒲田駅があって、そこから手前に向かって東急池上線と多摩川線の踏切が伸びています。その2本の路線がY字路になって別れたちょうど直後に、この踏切があります。

2つの踏切の間は10~20mくらい。真ん中に立つと両方の遮断機の音がよく聞こえます。

池上線側の外側から見たところ。踏切が2つ並んでいるのがわかります

こんなに近接している踏切ですが、カーン、カーン、っていう音はそれぞれ独立して鳴ります。

そのテンポがなぜか微妙に違うみたいで、両方聞いているとリズムがだんだんずれていって面白いのです。

最初にリズムの違いがよくわかるダイジェスト、そのあとにノーカットの動画が続きます

上の動画はこの記事のために撮影したものですが、家でハードディスクをあさっていると、10年前に住んでいた当時に録音した音も出てきました。

 

10年の間に設備が更新されたのか、「カーン、カーン」の音色が違うし、リズムのずれ方もこちらの方がダイナミックな気がします。

現代音楽の作家で、二つのテープを同時に再生したときの音のずれを音楽とした、スティーヴ・ライヒという人がいます。この踏切は生で聴き放題の天然スティーブ・ライヒです。

 身近な絶景 

友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。

2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。

 

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