2022年ゴールデンウィークとくべつ企画 身近な絶景 2022年5月1日

池上本門寺のお掃除小僧が妙にリアル

池上本門寺。東京都大田区にある日蓮宗の大本山であり、日蓮聖人が入滅された霊場である。
境内の国の重要文化財に指定されている関東最古の五重塔や慶長年間に加藤清正公の寄進によりつくられたと伝えられる96段の石段・此経難持坂など見どころも多い。
……なのに、なのに。池上本門寺にはじめて行った時から、一番心を奪われたのはそうした史跡の類ではなく、お掃除小僧だった。

 

こちらは2022年のゴールデンウイーク「身近な絶景」特集の1本です。
わざわざ行くほどではないけど、友だちと通りかかったら紹介したい。そんな絶景ってほどではない乙な景色を掘り出します。一覧は記事末尾に。

生まれも育ちも横浜。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。(動画インタビュー

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お寺では、ほうきを持った小僧の像を見かけることがある。
これらは「お掃除小僧」や「洗心童子」と呼ばれるもので、意識すると結構見つけることができるのだ。

そして池上本門寺池上本門寺のお掃除小僧は、立派な仁王門の近くで佇んでいる。

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ここにいた(池上本門寺 仁王門)

いた! お掃除の途中で少し考え事だろうか。虚ろな目で一点を見つめられている。

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池上本門寺のお掃除小僧

よく見るとヒビが入り苔むして、結構年季が入っていることがわかる。石像の裏を見ると「昭和四十一年六月十三日寄進」とあった。

表には「裏を見せ、表を見せて散る紅葉」という言葉が彫ってある。お掃除小僧のこの表情と合わせて見ると、あまりの紅葉の多さに嫌になっちゃったようにも見えてどこかコミカルである。

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掃除終わらん……みたいな顔

 

こちらの像をはじめて見た時に私が思い出したのは『ドラえもん のび太の魔界大冒険』でドラえもんとのび太がメジューサに石にされるシーン。
妙にリアルだけど、どこか虚ろなその表情にどうしてもそのシーンを思い出してしまい、「実は石に変えられた人間だったらどうしよう」。ついそんなことを考えてしまった。夜、動かないよね……?

 

池上本門寺を参拝した折には、仁王門近くに佇むお掃除小僧のこと、思い出してください。

 身近な絶景 

友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。

2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。

 

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