特集 2025年4月24日

技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)2025、6/29(日)開催!出場者募集中

ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント、「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」。
日本中から腕に覚えのない者が集う炭酸の抜けた戦い、この夏も開催です!

>ヘボコンの最新情報はこちらのFacebookグループでどうぞ!
>Discordも仮運用中!
>Twitterもある!!

ヘボコン公式サイト

インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

前の記事:お金をなくした話、募集します③~置き忘れ、落とし物、ゴミに捨てる、詐欺、便器に落とす……

> 個人サイト nomoonwalk

ヘボコン2025・イベント概要

2025/6/29(日)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
東京カルチャーカルチャー(渋谷)

  • ロボットは完成させてお持ちください
  • 応募多数の場合は抽選です
  • 競技ルールはこちら→公式ルール

>>> 出場申込はこちら(抽選)<<<

>>> 観戦チケットはこちらから<<<

  • 終了後、会場にて打ち上げるかも(調整中。チケット別途・後日発売)
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ヘボコンとは

技術のない人が行き当たりばったりで作った「自称ロボット」(実質ガラクタ)を持ち寄り、壊れる前に急いで相撲をさせるイベント、ヘボコン。もともとロボコンのパロディとして始まったが、ロボットコンテストと聞いてあなたが想像するもの……を全部のぞいて残った残りかすみたいな大会である。

 

そんなヘボコンだが昨年うっかり10周年を迎えてしまった。失われた10年とはこのことだ等と笑っていたが、今年は11年目ということで、また新たな失われた10年が幕を開けてしまった。

こちらは2016年のワールドチャンピオンシップの映像

科学技術立国・日本の暗部が、6/29に白日の下にさらされる!

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レベルの低いロボットたちの雄姿

実際どんなロボットが登場するのか。前回出場のロボットをいくつかご紹介しよう。

もっと詳しく見たい方は、前回のイベントレポートも見てほしい。

10年進歩しなかった俺たちの戦い(と書いて「ロボットバトル」)~ヘボコン2024レポート

口からトランプを吐き出す。まあまあすごい気もするが、相撲においてそれは何の役に立つんだという話もある(元マジシャン 首切り斬首/たしくん)
ポップコーンマシンを搭載、戦いながらポップコーンを飛ばすことで攻撃。試合時間1分に対しポップコーンができるまで1分かかる、かなり攻めた仕様。(ポップコーンまきびしロボ ニンジャ/フラワーショップさいとう)
全国大会にこういう素材感のロボットが出てくることがあるのか!?と思われるかもしれないが、ある。なぜなら予選はなく出場権は抽選だからだ(ユーホーマシーン/あなはら)
エアーの力で口から毒霧を吐く。毒霧ではなくてビニール袋だという点を除けばかなりよくできている(ポイのズン/お浜さん)
おなじくエアーを使って遠隔攻撃を実装。背中に乗っているでかい粒はいなりずし要素の米(いなりんロボ/チームぶるさんち)

大会はトーナメント戦なのでいちおう優勝が決まるが、技術力が低いことが尊ばれるヘボコンにおいては、優勝者は非常に雑に扱われる。なんだかんだでよくできたロボが勝ってしまいがちだからだ。1回戦で負けても全然OK、勝ち負けにこだわるのはむしろ愚行である。

かわりにもっとも栄誉ある賞とされているのが、会場投票にて決定する「もっとも技術力の低かった人賞」(通称:最ヘボ賞)。前回の受賞機はこちら。

最ヘボ賞を獲得した回転寿司ロボット。かなりキビキビ回るが圧倒的な小ささと軽さと相撲の弱さを誇り、「相手が思ったより大きかった」という名言を残した。(回転寿司/さとうファミリー)
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ハイテクノロジーペナルティ

もう一つヘボコンにおいて重要なルールが、ハイテクノロジーペナルティ。技術的に高度過ぎるマシンはペナルティ対象だ。高度と判定される理由はいくつかあり、

  • 遠隔操作(リモコン操作など)
  • 人工知能(いわゆるAIに限らず、センサーやタイマーによる自動操縦等を含む)
  • その他、主催者が高度と認めたもの

以上である。
ただしこれには例外があり、

  • 市販品の機能をそのまま利用した場合はペナルティ対象にならない(例:市販のラジコンなど。その技術は出場者自身の技術でなく、金で買った技術である)
  • 自分で実装した機能でも、うまく動いていない場合はペナルティ対象にならない

該当するか微妙な場合は、FacebookグループDiscord等で事前に確認してほしい。

 

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今後のスケジュール

出場者は現在募集中。観戦チケットは週末に発売予定です!

4/24(木) 出場者募集開始
4/25(金) ヘボコン10周年動画を公開!
4/27(日) 観戦チケット発売
5/15(木) 出場者募集締め切り
※随時、審査員やゲストの情報など発表
6/29(日) 大会当日

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出演者紹介

司会:石川大樹

ishikawa.jpg

「しょうゆを自動でかけすぎる機械」「メガネに指紋をつける機械」など、嫌がらせ分野を中心として雑な電子工作を制作。DIYギャグ作家。
2014年7月にイベント「技術力の低い人 限定ロボコン(通称:ヘボコン)」を開催、以降ヘボコンマスターとして活動。現在までに25か国以上の国々で150以上のイベントが開催された。
本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!(X / blogYoutube

 

司会:ギャル電 きょうこ

gyaruden.jpg

2016年9月に結成された電子工作ユニット「ギャル電」として活動中。「今のギャルは電子工作する時代」をスローガンに、ギャルによるギャルのためのテクノロジーを提案し、「デコトラキャップ」「会いたくて震えちゃうデバイス」を制作。ギャルのバイブスでクラブやパーティーイベントでモテるためのテクノロジーを生み出し続けている。夢はドンキでArduinoが買える未来がくること。超アゲ↑でご機嫌なロボ、ポールダンスロボパーティロックアンセムでヘボコンワールドチャンピオンシップ(2016)最ヘボ賞受賞。(X / Instagram

聖地・東京カルチャーカルチャー

会場は今年も東京カルチャーカルチャー。イベント概要はこちらである

ヘボコン2025・イベント概要

2025/6/29(日)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
東京カルチャーカルチャー(渋谷)

  • ロボットは完成させてお持ちください
  • 応募多数の場合は抽選です
  • 競技ルールはこちら→公式ルール

>>> 出場申込はこちら(抽選)<<<

>>> 観戦チケットはこちらから<<<

  • 終了後、会場にて打ち上げあるかも(チケット別途・後日発売)

当日登場するロボットたちは、 厳しい予選(EXCELのRAND関数による抽選)を、運だけで勝ち抜いた32体。

技術力がもともとないうえに運まで使い果たし、もはやあるのは「相手が弱かったらワンチャンいけるかも」の精神のみです。

そんな低レベルの戦いを、ぜひご覧ください。 

スポンサーの皆さま

ヘボコン2025は下記の皆さまのご協賛により開催しております。

ゴールドスポンサー

接着剤メーカーのセメダイン株式会社です!
今年もヘボコニストの皆様の「つくる」たのしさを、「つける」ことでお手伝いできれば嬉しいです。
とりあえずくっつけて形にしましょう!(接着剤の種類で悩んだらお気軽にご相談ください)

 

シルバースポンサー 

 

zmm_logo200.jpg

紙と石以外のメディアはすべて絶滅する。 絶滅メディア博物館は、あなたがかつて愛用していたガジェット、欲しかったガジェットにまた逢える博物館です。
ヘボコニストの皆さん、世界を変えたすごいガジェット、計画倒れのヘボいガジェットを見て、インスピレーションをもらってください!!

 

tamiya_robotschool.jpg

タミヤがお届けする、小学生向けの「モノづくりとプログラミングのスクール」です!
全国各地で、たくさんの小学生が「自分のアイデアを形に」しています。
将来、その生徒達が、ヘボコンで大活躍する日を楽しみにしています!

 

メディアスポンサー 

robostaLogo.jpg

スポンサー募集中

ヘボコン2025では、大会をサポートしていただける企業様を募集しております。資料をお送りしますのでぜひご連絡ください。
ヘボコンお問い合わせフォーム

特典はサイト上(告知やレポート記事など)へのロゴ掲出のほか、会場での配布物の配布、イベント中のスポンサー紹介など。最上位のプランでは司会者衣装や土俵に大きくロゴを記載します。テクノロジーやものづくり関連、STEM教育関連の企業様に特におすすめです!もちろんその他の企業様も大歓迎です。

メディアの方へ

記事を掲載していただけるメディアスポンサーを募集しております。上記お問い合わせフォームまでお送りください。

またヘボコン2025への取材をご希望のメディアさまは、こちらのフォームにご記入ください。ご取材お待ちしております!

 

腕に覚えのない人、集え!

出場は、不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、100回に1回しか動かないものを動くと言い張る、胆の強さである!

それでは6/29、ヘボの聖地カルカルでお会いしましょう!

 

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