2022年ゴールデンウィークとくべつ企画 身近な絶景 2022年4月30日

大阪・フェスティバルタワーの何だか不安になる地下通路

最先端のフェスティンバルタワーの地下に、古びたタイルばりの長い長い地下通路がある。その姿は都市伝説「Backrooms」のよう。

 

こちらは2022年のゴールデンウイーク「身近な絶景」特集の1本です。
わざわざ行くほどではないけど、友だちと通りかかったら紹介したい。そんな絶景ってほどではない乙な景色を掘り出します。一覧は記事末尾に。

父は数学教師。母は国語教師。姉2人小学校教師という職員室みたいな環境で育つ。普段はTVCMを作ったり、金縛りにあったりしている。(動画インタビュー)

前の記事:大阪・京阪香里園駅にあるトーナメント・トイレ


大阪の堂島にあるフェスティバルタワー。劇場を有する東側と、コンラッドホテルが入っている西側。2つのよく似たビルが並んでいる。高さは200m近くあって、総工費は1000億円らしい。

お金がかかっているだけあって、ビルのなかでは、木や大理石などのマテリアルを多用した現代的なインテリアデザインがこれでもかと迫ってくる。もちろん常に人がいっぱいいる。そんな場所に、なぜかひと世代前の通路がぽつんと残されている。あるのは、フェスティバルタワーの地下1階だ。


 

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ローソン横の階段を降りていくと急に世界が変わる
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白い施釉タイルで埋め尽くされた空間
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NYの地下鉄ようなその姿


タイルの隙間やひび割れに滲み出た埃や雨水などの汚れが入りこんでいて趣がある。最近、白の施釉タイルが「サブウェイタイル」として人気になっていたりするが、フェイスティバルタワーのゴージャスな世界観とは明らかに異質だ。

そしてこの通路めちゃくちゃ長いのである。

 

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アンリアルエンジンのデモのよう


 

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はじっこから撮るとこんな感じ。奥にいる人の小ささよ


フェスティバルタワーが完成したのは、東側が2013年。西側が2017年。だが、この通路が十年前の建造物だとはとておも思えない。もともとあった通路なのだろう。

だから導線としても特に使う必要のない通路になっている。使わなくても周辺の目的地には全部いけてしまう。雨の日にちょっと雨よけになるくらいだろうか。そのおかげもあって都会の真ん中にあって人通りが極端に少ない。

 

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全然人が来ないので異様に静か

 

撮影していたときは朝の通勤時間帯だったが、ひとりしか通りすぎなかった。30メートルはありそう。下手したら40mくらいあるかもしれない。

ちょっと前に話題になったショートムービー、無限に増殖する室内空間でひとり彷徨うという都市伝説を題材にした「The Backrooms」を彷彿とさせる素敵な空間である。
 

 身近な絶景 

友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。

2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。

 

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