身近な絶景 2022年11月6日

銀座・三原橋交差点では4つの「おれ」が向かい合う

私にとっての絶景。

もちろん日本各地に存在する風光明媚な景勝地も良い。
しかし何というか、「偶然が重なってたまたま生まれてしまった、その瞬間にしか存在しない景色」というのも個人的にはゾクゾクする。
 

1980年、東京生まれ。片手袋研究家。町中で見かける片方だけの手袋を研究し続けた結果、この世の中のことがすべて分からなくなってしまった。著書に『片手袋研究入門』(実業之日本社)。

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「偶然が重なってたまたま生まれてしまった、その瞬間にしか存在しない景色」、例えばこれ。

これは移転前の築地で「ホウスイ」という建物の前で放水している場面に遭遇した時。これこれ。「今この時」にしか存在しない絶景。

銀座三原橋交差点

こういう意味での絶景が立ち上りそうな場所として、数年前から銀座の三原橋交差点に注目していた。

東銀座、歌舞伎座すぐ横の交差点

この交差点の四つ角には、二つも「俺のグループ」のお店がある。 

ひとつは「俺の焼肉」だ。
その斜め向かいにあるのが「俺のGrand Market」。
四つ角のうち二か所に「俺の、俺の」があるわけだ。そして、この店の向かい側にPRONTOがあることに気づいたとき、私は思った。

「もしかして、表に出てるメニューにカフェ・“オレ”があるんじゃないか?」と。もしそうなら、“おれ”の文字が三か所を押さえることになるぞ。オセロだったら勝利は目前!早速小走りで横断歩道を渡り、チェックしてみると… 

ああ~!「カフェ・ラテ」のパターンだった!そういえば最近、「カフェ・オレ」ってあまり見ないかも。夢、破れる。ガックシ肩を落としてションボリしていたのだが… 

なんと「ブラッド“オレ”ンジジュース」の文字が!夢、つながった!

三つまで来たら当然、あともう一つ…と言いたいところだが、さすがにここで試合終了。

四つ角のうち残る一か所は「大野屋」さんという、明治創業の老舗の足袋や手拭いを扱うお店。「“おれ”要素」をまったく感じさせない趣のある佇まい。

でも上出来じゃないか。一つの交差点で「俺・俺・オレ」が揃ってるなんて、十分絶景だよ。私は自分を納得させて静かに交差点を後にした。

…と、ここまでが数年前の話。先日、三原橋交差点を通りがかったら、大野屋さんの裏手で解体工事をしていた。(確かパチンコ屋さんがあったよな~)などと信号待ちの間にぼんやり考えていたのだが。

ん? 

んん? 

image3.jpg

ああああああっ~!「右“折”車専用」→「折」→「おれ」! 

いったん広告です
俺!
俺!
オレ!
折!
俺~!

というわけで三原橋交差点は現在、完璧なる「おれの交差点」になっている。奇跡は待つのではなく積極的に見つけにいく時代。この絶景、皆さんにも是非体験していただきたい。

 身近な絶景 

友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。

2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。

 

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