早押しクイズをする場合のハードル
みんなが集まってやるゲームやリクリエーションの定番としてカードゲームやボードゲームの類が思いつきますが、「早押しクイズ」というのもやりたくなるところです。
ただ、早押しクイズを個人的にやるとなると、早押し機というものが必要になってきます。
アメリカ横断ウルトラクイズのまねごとでクイズ遊びをしていた子供の頃は、当然早押し機なんてものは持っていないので、わかった人が挙手で答えるというやり方でやっていました。

しかしながら、挙手だと刹那の速さを競うというところの、早押しの醍醐味がなかなか味わえないという難点があります。
早押しボタンは自作するほか、おもちゃとして売られているものや、クイズ同好会が貸出ししているもの、電卓を利用する方法など、やる方法もないことはないのですが、どれも一長一短。たまーに「やってみたいな」と思う程度だと「早押しクイズ」はなかなかハードルが高いものでした。
しかし、インターネットとスマホを使ってとても簡単に早押しクイズができることがわかったので、皆様にお知らせする次第です。
ネットを使った早押し機
ブラウザ上で、早押しボタンを再現するサイトはいくつかあるのですが、今回使用させていただいたのは「早押しボタンオンライン」というウェブサイト。

こちらのサイトは、出題者(ゲームマスター)が作った部屋に回答者が手持ちのスマホのブラウザでアクセスし、四桁のパスワードまたはURLで入室すれば、回答者のスマホがそのまま早押しボタンになるという寸法です。


回答者は画面にデカデカと書かれた「押」を押すだけ。すると、ゲームマスターと参加者の画面にはボタンを早く押した順に名前がズラズラっと表示されるわけです。
機能は、早押しの順番を表示させる、正解不正解の効果音、リセットぐらい。設定もリセット権限の変更、音の設定、背景画像の変更程度で、誰にでもわかりやすいシンプルなものとなっています。
では、この早押しボタンを使って、クイズをやってみたいと思います。

問題は「都道府県名の由来」クイズです。唐突になんで都道府県名の由来なんだという話ですが、準備がこれしかできなかったので、これだけです……。すみません。
なお、先日私が出版した「都道府県名の由来ずかん」に基づいて、別のイベント用として作成していたものを流用しています。
西村:では、さっそく出題です。
第1問

西村:羅刹という……
ピンポーン!
西村:早い! 唐沢さん
唐沢:岩手!
西村:おぉ、正解! すごい、ここでわかるとは……。
唐沢:これしか知らないんですけど……。


西村:岩に手形で岩手。こういう伝説があるんですね……そのままですけど。
なお、山が噴火して溶岩や岩がふき出る様子から、岩出の山、岩出(いわで)が、岩手(いわて)になったという説もあります。この岩手山の岩手が、郡の名前になって、明治時代にそれが県名に採用された……という形になっております。
西村:では続いて二問目……。
第2問

ピンポーン
西村:唐沢さんどうぞ。
唐沢:福井県?
西村:おー、正解です!
唐沢:ラッキーでしたね。
西村:もともとは福居とも書いていたらしいんですが、それがいつの間にか福井となって、明治時代に県名に採用された……ということですね。
石川:早押しだから、みんなもっと攻めたほうがいいんじゃないですか?
べつやく:もともと……ぐらいで行くつもりでね。
西村:遠慮しなくていいですから、ペナルティないんで。
その問題での解答権がなくなるだけという、ペナルティが実質ないゆるいルールでやっておりますので、最初はおっかなびっくりで、なかなかボタンが押せない感じだったけれど、なれると割と気軽にボタンが押せる雰囲気になってきたようです。
西村:では、次の問題……。
第3問

西村:漁師が……
ピンポーン
西村:んちゅたぐいさん、どうぞ
んちゅたぐい:福島?
西村:ブー、福島ではないです。

唐沢:早押しクイズなのに、誰も押さないじゃないですか!
べつやく:こう、じっくり考えてしまう問題だと、ボタンを押すの忘れちゃうんだよ。
石川:批判がすごい(笑)
西村:いや、いいんです。これはこれで!

ピンポーン
西村:唐沢さん
唐沢:青森?
西村:正解! 松林が青々と茂っているところを青森と呼んでいて、それが町の名前になって、県名に採用されたと……元々は善知鳥(うとう)村という名前だったらしいです。今でも善知鳥神社という神社がありますね。

ちょっと難しくて、誰もボタンを押さない問題があるというのも、それはそれでいいと思います。
問題読み始めた瞬間に誰かがボタン押しちゃう簡単な問題ばかりだと、みんなが楽しめない……というのもあるので。
西村:では、次の問題……