今回は、ずっと気になっていた工場をえいやっと訪れてみたところ、すごく新鮮なちくわぶ体験をすることができました。日常生活の周りにも、まだまだ新しい発見ってあるもんですね。
ところで、この店の存在を僕に教えてくれた友達に、「行ってみましたよ~」と報告したところ、なんと、「あんみつ食べました? あんみつがまたすごいんですよね~」とのこと。いや、先に言ってよ!
まぁ、どうせまた買いにいくからいいんだけどさ。
住所でいうと練馬区下石神井。最寄駅は西武新宿線の上井草駅。立地は完全に住宅街のなか。そこに、目指す工場はありました。
シンプルな看板に「ちくわぶ・あんみつ・ところ天」とありますね。確かに一般向けの販売窓口のようなものがある。
店頭にはTV取材時に書かれたと思われる著名人の色紙などが飾られていて、一部ではけっこう有名なお店なスポットなのかもしれません。
まずコロナウィルス対策の注意書きがあり、それによると、現在対面販売は休止しているようです。ガラス扉を開けるとビニールに入った各種商品が並んでいて、自分で取って、お代は代金投入BOXに入れるという、野菜の無人販売所みたいなシステム。
続いてメニューに目をやると、これがとってもリーズナブル!
特に僕の大好物のちくわぶ、4本で100円だって! 人生で出会ったちくわぶのなかで、確実にいちばん安いですよこれ。
僕は甘いものにあまり興味がないので、今日は「あんみつ」以外をひととおり買ってみることにします。
家に着いたらさっそく、買ってきたものを並べてみましょう。
「ところてん 2個パック」(200円)、「ちくわぶ 4本入り」(100円)、「塩ゆで赤えんどうまめ(2コ)」(100円)、「刺身こんにゃく 1袋」(400円)。
お得感ありますね~。
ちくわぶ晩酌、ところてんモーニング
こうなってくるともう、その夜は買ってきたものたちで晩酌しないことには気が済みません。さぁ飲むぞ~。
輪切りにしたちくわぶを熱湯で5分ほどさっとゆで、水で締めたもの。
食べてみるとこれがなかなかに衝撃的で、普通ちくわぶって、中心と外側で小麦粉の密度が違うというか、食感に差が出がちなもんだと思うのですが、鈴木商店のものは均一的になめらか。ちょっと和菓子の「くずもち」に近いような印象すらあります。きな粉をまぶして蜜をかけるとか、甘くして食べても美味しいんじゃないかな。
もちろん煮込んでも食べます。味のベースは、「皮だけおでん」の記事以来我が家の定番となった、鶏皮とミツカン「白だし 地鶏昆布」の組み合わせ。具はちくわぶのみ。
これまた驚いたのが、まだ10分ほど煮込んだだけなのに、もう全体がトロッと柔らかくなっています。ちくわぶ特有の、周りはグズグズなのに芯が残ってる、みたいな感じが一切ない。あれはあれで好きなんですが、この上品ななめらかさこそが、鈴木商店のちくわぶの特徴なのかもしれません。いや~うまい! あきらかに、スーパーなどで買うちくわぶとは一線を画す個性がありますね。
ちなみにこのあと、せっかくなので他の具材も足しつつ、3日間ほど普通におでんとして楽しんだんですが、3日めのちくわぶ、周囲のドロドロ化はそれほど進んでいないのに、全体が驚くほど均一にふわとろ食感に進化していて、これまた衝撃的でした。
巨大なひとかたまりを自分でスライスするタイプで、この写真で全体量の1/3くらいでしょうか。
さくっと歯切れよく、食感はプルプル。特有のくさみは皆無で、青海苔の香りが口いっぱいに広がります。刺身こんにゃくというだけあって、刺身を食べてる感がすごくある。
後半は付属の酢味噌で食べるとまた気分が変わって、2倍楽しめました。
よくわからずに買ったんですが、これはあれか。あんみつとかに乗せて食べるやつか。いや、でも、ほのかな塩気としっかりとした豆の味で、箸でちびちび一粒ずつつまみにするの、晩酌の終盤にすごくいいです。
これからはもっと積極的に豆で飲んでいこうっと。
翌朝は、昨夜食べなかったところてんを朝食とすることにしました。天気が良いのでベランダで。
ところてんって、なんか好きなんだよな~。この、ただ水を固めただけみたいな控えめな佇まい。心が清らかそう。だからこそ、甘い味にもしょっぱい味にも染まってしまう危うさも持ち合わせている。
夏が近づいてくると、どうしも恋しくなっちゃいまいますね。
プリプリと歯切れよく、キリッと立った角が口の中で感じられるほどしっかりとした食感。
付属の酢醤油ベースのタレ、ふりかけ、カラシで、美味しくいただきました。
ただ、朝がこれだけだったんで、驚くほどすぐにまた腹減ったけど。