散財のすすめ 2023年7月11日

散財したいときはまかせろ!無性にほしくなるお買い物記事リスト

デイリーポータルZで紹介した買い物記事をまとめました。食に冒険したいとき、未知の便利グッズが知りたいとき、無性に買い物したいとき、このページに全部お任せください!

いったん広告です

書評

記事にはなっていないけどライターや編集部がおすすめの本・グッズなどを紹介しています。

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絹の家 / アンソニーホロビッツ

シャーロックホームズを書いたコナンドイルが亡くなったあと、その息子の作った財団がはじめて公式に認めた作品らしいです。なので正式にホームズ小説の新作として紹介されていました。

子どもの頃にバリバリ影響を受けて襟を立てて探偵ごっこなどしていた僕としては、シャーロックホームズといえばスカッと読める短編のイメージだったんですが、この本はキャラクターのイメージを保ちながらも、じっとりとした本格的なミステリーになっていました。わけあって今まで公表できていなかった事件である、という建付けもセクシーです。さすがアンソニーホロビッツ。

もうひとつ「モリアーティ」という話もあるので(モリアーティと聞いてぞくぞくした人は友だちです)あわせてどうぞ。

(2023/12/17 安藤昌教)


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ベルリンは晴れているか / 深緑野分

敗戦直後のドイツの話です。ドイツは戦争に負けて連合国によって分割されるんですが、日本はどうして分割されなかったんですかね?(それって歴史で習いましたっけ?記憶にない)

そんな背景はさておき、さておかないな、物語上重要な要素ではあるんですが、そんな戦争に負けてボロボロになった国を舞台にひとつの殺人事件が起きます。何十万人も亡くなっている戦争よりも、身近なひとつの事件にこそリアリティを感じてしまうのは不思議な話だなと。

エピローグでぜんぶ明かされて物語的にはスッキリするんですが、今思えばエピローグを読まずにおいてもよかったなと。好みの問題ですが。

作家の深緑野分さんは神奈川の厚木出身ということで勝手に親近感をおぼえていました。いきものがかりと同級生だそうです。

(2023/12/17 安藤昌教)


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奇想、天を動かす / 島田荘司

よく言われるミステリー小説のジャンルに「本格」というのがあって、僕はこれに本格中華みたいなイメージを持っていたんです。クックドゥとか、本格で美味しいですよね。

シャーロックホームズとか金田一とかアガサクリスティとかに代表される、おもしろ推理小説を子どもの頃にずっと読んでいたので、ミステリーといえば謎解きの気持ちよさだとばかり思っていました。

ところが島田荘司のこの「奇想、天を動かす」で完全にひっくりかえりました。謎は解けば終わりというものではないんです。なるほど、本格ミステリー、たしかに本格だなと。

いいから読んでください。奇想、天を動かす、というよくわからんタイトルが最後の最後で完全に腑に落ちます。

(2023/12/17 安藤昌教)


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漱石と倫敦ミイラ殺人事件 / 島田 荘司

イギリス留学中の夏目漱石がシャーロックホームズと一緒にミイラ事件を解決するという最高の話。本題のミイラ事件が解決した後の展開が最高にクールなので楽しみにしていてください。なるほどそう来たか!と最後の最後に鳥肌が立ちます。

島田荘司さんのミステリーはどれから読んでもはずれなく面白いので、見つけたら安心して買っていいと思います。僕はこのミイラの他に「奇想、天を動かす」という作品が好きです。

(2023/10/05 安藤昌教)


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爆弾 / 呉勝浩

犯人らしきおっさんが冒頭から捕まっていて、ほぼ取調室でのやりとり中心に話が進みます。

取り調べにあたる刑事さんのクセが強すぎるのと、犯人のおっさんがとにかくキモいのとで、どちらを応援したらいいのか途中からわからなくなりました。

(2023/09/04 安藤昌教)


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