2022年ゴールデンウィークとくべつ企画 身近な絶景 2022年5月3日

将門塚は点字に情報がつまっている

将門塚は平将門の首を祀る塚である。この塚を撤去しようとした者が病気や事故で亡くなるなど祟りの伝説が多く残ることから、ひっきりなしに開発が進む大手町のビル群にありながら、移転や撤去を免れている。

2021年に6度目の改修整備が完了し綺麗になった将門塚だが、案内板の点字に注目すると日本語の説明には載っていない情報を得ることができる。

 

こちらは2022年のゴールデンウイーク「身近な絶景」特集の1本です。
わざわざ行くほどではないけど、友だちと通りかかったら紹介したい。そんな絶景ってほどではない乙な景色を掘り出します。一覧は記事末尾に。

1992年東京生まれ。普段は商品についてくるオマケとかを考えている会社員。好きな食べ物はちくわです。最近子どもが生まれたので「人間ってすごい」と本気で感じています。(動画インタビュー)

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目が見えない人だけが見ている世界

2021年4月に改修を終え、綺麗になった将門塚。私が訪れた際にも平日の昼間でありながら数分に一回は参拝者が現れるほどの崇拝されようであった。

将門塚③.jpg
ビルが乱立する中に突然現れる将門塚は漂う空気感が周りと違う

参拝の注意事項などが書かれた案内板には塚の図も書かれており、ふとみると敷地内に置かれた大きな石にも点字がついている。

将門塚①.jpg
敷地内の図が可愛くて気になってしまった

日本語の解説特はどこにも載っていなかったので気になって調べると「千鳥岩」と書いてあるようだ。

将門塚⑦.jpg
ただの石ではなく「千鳥岩」だった

日本語では説明されていない点字だけの情報!当然他の点字も何が書いてあるのか気になって図に載っている点字を全て解読してみた。

将門塚⑤.jpg
こんなに情報に溢れていたのか。千鳥岩や太鼓橋は点字を読まないと知り得ない言葉

丁寧に方角まで記載されている。点字にこんなに情報量があったとは驚きだ。点字が読める人だけが見ている世界がそこにはあった。

将門塚⑥.jpg
実際の景色に点字情報を落とし込むとこんな感じ

将門塚に限らず、目が見えない方にそこにあるものを細かく説明する必要のある点字を読むと意外な情報が得られるのかもしれない。

そんな新しい発見を将門塚が教えてくれた。

 身近な絶景 

友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。

2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。

 

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