特集 2021年10月20日

やっぱり「お盆」は面白い みんなの家の「お盆」を見る2

日本の伝統行事、家で先祖を迎える「お盆」は7月中旬~8月中旬ぐらいに行うところが多いそうです。

日本全国のいろんなお盆を集めようと7月~9月中旬にかけて募集をさせて頂いたこの企画、第一弾は8月に公開しました。→日本のお盆は超面白い みんなの家の「お盆」を見る

そして早いもので10月。今は全然お盆のシーズンではありませんが、日本全国から投稿していただいた「おうちのお盆」を紹介していきます!
 

1986年生。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。(動画インタビュー

前の記事:日本のお盆は超面白い みんなの家の「お盆」を見る


 

まずは前回記事で紹介したお盆へのアンサーから! まずは神奈川在住の一部の人をざわつかせた(たぶん)の砂盛から!

ぽんりなさん
神奈川県の真ん中あたり

私の実家では砂盛りが健在です。迎え日と送り日に近所をまわって線香をお供えしていきます。
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写真提供:ぽんりなさん

 

ぽんりなさんからはご健在の砂盛を送っていただきました。かわいいですね~!稲荷ずしと太巻き(ですよね?)を供えていて、形状も今まで見たものともまた違う……。
まだまだ私たちの知らない砂盛があるんでしょうね……!

よしのさん
平塚市

砂盛り、平塚では砂を箱に入れるか、泥でティラミスのような土台を作るタイプが多いです、富士山型もみかけます

寒川町出身、現在平塚市在住ですが平塚の方が凝っていてバリエーション豊かで楽しいです
お雑煮と同様、同じものは二つと存在しないみたいです

最近郷土資料で砂盛りの話を読んだというよしのさんからは、「砂盛りをする地域は江戸時代の富士山噴火で火山灰が降った地域と重なるらしい」という話を聞きました。

なるほどー! 富士山型に作ったりするのはそういう……。


そして、ここからは前回記事で紹介した、千葉県印西市のmonikaさんへの回答を紹介します。

すぅさん
千葉県香取市

記事中の印西市のmonikaさんとほぼ同じで、13日にお墓で提灯に火をつけて、それを持ち帰って仏壇の蝋燭に灯します。
胡瓜と茄子の角切りは仏壇とお墓の両方に備えますが、仏壇に故人や祖先がいる設定なので、拝んだり帰省土産は一旦仏壇に備えられます。
(帰省土産やお中元なんかが山になって置かれて、その間をぬってお線香をあげていました。)
それと、故人や祖先は虫に身をかえて来ると言われていて、お盆中は虫を捕まえたり殺したりするなと言われてました。

香取市は印西市とほぼ同じなのだそう。
こうやってお盆の記事を通じて、自分の地域のお盆を気にしてもらうきっかけをつくれて嬉しいし、記事を通じてやり取りが行われるのも面白いなあと思います。
近い場所でも、自分の地域以外のお盆のことなんて全然わからないですもんね。

ゆっくり太郎さん
千葉県柏市

印西市の方の回答を見たので補足で回答しますが、柏市と印西市はそんなに離れていないのに内容が全く違うので混乱しています。

  • ちょうちんをそもそも迎え火の時につけません。仏壇のところにあるちょうちんではないのですよね?
  • お墓参りは我々は1回しかしません。3回やるのは丁寧だと思います。
  • 野菜の角切りはあまり重きをおいていません。作ったり作らなかったりではないでしょうか。
  • ナスやきゅうりに割り箸を突き刺す精霊馬は必ずやります。武士だから馬がないといけないからでしょうか…

おそらく柏が明治時代の武士の帰農による開拓で出来た地域なのと、印西は昔からの農村地帯なので風習が大幅に違うのではないかと思いました。

あと、印西は佐倉惣五郎伝説(佐倉藩の悪政に抗議した農民が処刑され、怨霊になって藩にたたる伝説)の影響があるので霊に対して手厚いのかも知れません。怨霊を祀る宗吾霊堂の看板が確か印西に立っていたような気がします。

 柏市とそんなに離れていないのに、お盆の内容が全く違うことがインターネットを通じて分かってしまった。投稿企画のだいご味ですね。印西市の歴史的な知見も得られた……。

それぞれ歴史的な背景があって、今日のお盆になっているんですねきっと。
ゆっくり太郎さんからは、柏市のお盆についても詳しく教えて頂きました。

ゆっくり太郎さん
千葉県柏市

  • 迎え火、送り火とも焙烙(ほうろく)の台の上にオガラを載せて火をつけます。非常に簡素です。
  • 墓参りはしますがその時なにかすることは有りません。花を持っていくぐらいです。
  • お盆棚などは作りません。
  • 時代劇に出てくるような箱膳で備えます。ソーメンは必ず備えます。天の川をかたどるんだそうです。精霊馬はつくります。
  • この地域は明治時代に武士が入植して開拓した土地なので、風習が万事につけて簡素です。「サムライはいつでも合戦に出ていくことを考えるんだから、仰々しいことはしない」と親から言われました。

昔は菩提寺の住職が仏壇にお経を読みに来た後家族と仏教談義をしていました。住職が高齢でなくなられてからはこれはしなくなりました。
お盆専用のお経があります。内容はRPGの召喚呪文みたいにご先祖様を召喚して
先祖代々の霊よ、遠い先祖よ、さらに世界中の鬼や亡者よ、ここに集まれ!これからお盆の儀式をして生きとし行けるすべての生命に食事を供養する!おお、ブッダよおいで下さい!」というファイナルファンタジー的なものです。住職が来られなくなってからは私がやっています。

飾り物をしないために呪文詠唱でなにかしようという「なろう系」的なサムシングでこういう文化が成立したのではないでしょうか。
今年は菩提寺に供養を頼んだらATMで振り込みになって時代が進化したなあと思いました。ATM経由でお布施してご先祖とブッダを召喚するのは新しいなと思います。

 お盆専用のお経あたりの話がまるでゲームの世界観で面白いです。 
なんかすごい召喚の魔術感ある内容のお経ですが、柏市近辺の家で現在もこの召喚めいた読経をお盆に行っているという事実も面白すぎる。

◆それぞれのお盆専用アイテム

なぼちんさん
大分県

初盆のおうちに親族知人が届けるお供え物は、お中元ぽい詰め合わせをイーゼルみたいな台にのっけたものです。

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写真提供:なぼちんさん

近年は箱のまわりにこのようにお花飾りをつけてお供え感を出すようですが、ワタシが嫁いで初めて見た時は、ほんとになんの飾りもないサラダオイルとか海苔と醤油とか100%ジュースとかの詰め合わせがイーゼルでいくつも仏間に並んでいて、お中元特設会場のようでした。

こちらも地域限定なのでしょうか……? 少なくとも、関東民の私は今まで見たことがない風習でした! これがいくつも置いてあるのは確かにインパクト強そうですね……! 

お中元特設会場という表現に笑顔になっちゃいました。

西村まさゆきさん
石川県金沢市
ちょうどお盆の時期に石川県に行ったとき、コンビニに「キリコ」というものが売っていました。
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写真提供:西村まさゆきさん

調べたところ、従来は中にろうそくを入れて灯す灯籠のような「箱キリコ」をお墓にお供えしていたそうですが、
近年、廃棄物などの規制が厳しくなり、キリコを禁止する寺も出てきたため、とある業者が板状のキリコを開発して売っている……と、金沢経済新聞に書いてありました

こちらのキリコも、金沢の特徴的なお盆なのだそう。
その地域のメジャーなお盆グッズとなると、コンビニでも手に入るのか。軽く衝撃です。
 

◆墓が派手派手! 広島の盆灯篭

さちさん
広島県広島市

お墓参りに灯籠を持っていき、お墓の周りに刺します。初盆が白い灯籠、2年目以降はカラフルな灯籠です。7月に入るとスーパーやコンビニ等あちこちで売っています。
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写真提供:さちさん

 

 広島のお盆の定番、盆灯篭。広島ではコンビニでも買えるそうです。めちゃくちゃ生活に密接した風習だ……!

youshissさん
広島市

広島県の西部の浄土真宗のお墓では、盆灯篭を立てます。
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写真提供:youshissさん
通常はカラフルですが、初盆は白の盆灯篭を立てます。
街中のお寺ではできますが、中には山に近いお墓では、火事がおこるので、禁止の所もあります。

墓石とのコントラストがすごい。寂しい雰囲気のお墓が一気に華やかになりますね!

マサキマサユキさん
広島県広島市

広島ではお盆に『盆灯籠』という飾りをお墓に備えます。初盆は白、それ以外はカラフルな盆灯籠を備えます。
この時期になるとコンビニやホームセンターで販売しています。
日常すぎてあんまり気にかけてなかったんですが、広島地区の独自風習らしいです。
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写真提供:マサキマサユキさん

 

関東民の自分からすると馴染みのない風習ですが、売っている状態の写真を見ると、しっかり文化が根付いていることがわかってなんか不思議な気持ちにすらなりますね……。

◆青森はお墓でピクニック!?

もぐもぐさん
青森県下北郡大間町

定番のナスときゅうりの精霊馬を飾ります。
それに加えて、姫リンゴ(または鬼灯)、カラフルなお煎餅などを糸にくくりつけたものを、お仏壇に、暖簾のように飾ります。
カラフルな煎餅は盆煎餅としてスーパーに売られています。

日中は、ぶどうの葉っぱの上に赤飯みたいなおこわ・天ぷら・酢の物・にしめをそれぞれのせたものを詰めたお弁当を持ってお墓参りへ。

夜もお墓参りにいくのですが、夜はお墓で花火をします。
手持ち花火もしますが、墓石の上に吹き出し花火置いてやったりもします。

そのため、お盆=花火=めっちゃ楽しいものとして子供たちにインプットされます。

日中はお弁当をもってお墓参り、夜はお墓で花火。
お墓というかご先祖様との距離が近くてあたたかみを感じるお盆ですね~!
子供も楽しめるお盆なのが素敵です。

こみちさん
青森県上北郡おいらせ町

お盆といえば四十八灯篭(しじゅうはっとうろう)です。亡くなった年から3年間、その後は節目の年に、墓の前で木製の台座に刺さった48本のろうそくを燃やし尽くします。
雨なら傘をさし、風が強ければ体格のよい親戚が風よけになり、天気が良くても日中の暑い中さらに熱く・・・とにかく全部のろうそくが燃えてなくなるまで燃やすんです。結構大変です。
それと「河骨(南部弁だとカド)」という根っこを墓前や仏壇の前に飾ります。仏様用の杖だそうですが、なんともグロい見た目で怖いです。
キュウリやナスのお供えは見たことがありません。持参した折詰め弁当を墓に供えた後、その場でみんなで食べます。

こちらも青森から! お弁当持ってお墓に行くのは青森ではよくあるお盆の光景みたいですね……!
四十八灯篭、調べてみたらお寺とかで見かけるろうそくがいっぱいついた台みたいな見た目をしていました。これを夏の暑い盛りに燃やし尽くすのはかなり大変そう……。
 

◆お供え物を川に……

ポンカンさん
青森県南部町

お盆最終日、8/16のお昼過ぎになると、仏壇に飾っていた花、仏様へのごはん(素麺、野菜の天ぷら、お煮しめ)、きんか餅というお菓子を菰(こも)で包んで紐で結びます。
昔はこれを近所の川に投げていました。仏様があの世に帰るときに持たせる為だそうです。
現在は環境問題等があるので、16日の午後にこれだけを回収しにゴミ収集車が回ってきます。
父(60代後半)が子供の時は川の下流で待機して、流れてくるきんか餅を拾って食べてたと聞いています。

こちらはお供え物を川に投げております……! 川に投げる→後で回収というのが現代っぽいですね。
ちなみにきんか餅というのは、中に黒砂糖とくるみと味噌で作った餡を小麦粉の皮でくるみ、半月状に整えて茹でた郷土料理だそうです。おいしそう。

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きんか餅
出典:農林水産省Webサイト
画像提供元 : 柴田学園大学短期大学部

お供え物を“投げる”関連で、当サイトライターのさくらいみかさんより情報提供を頂いていたのでこちらで紹介します。

さくらいみかさん
島根県奥出雲(お父様)

お盆の時、父の実家では橋から団子を投げる「送り団子」をしていました。団子を投げるのは、お盆が終わってご先祖さまが帰られるときのお土産だと聞きました。

わたしの記憶だと、父方の送り団子は白玉団子にきな粉まぶしたやつでした。それをお盆の期間にお供えして、お土産に持って帰ってもらうかんじですね。
お盆の間は、住居スペースの一番いい部屋にそうめんの束や芋の葉などをしめ縄のように張って吊るしてたそうです。
ほかにもお供えあるのに、団子だけがお土産…

母は鳥取の米子なのですが、米子にも「送り団子」というものはあるようです。投げてたのは父だけみたいですが。

さくらいさんからうかがった内容をこちらで編集しました。ありがとうございます!
お団子はあの世に帰られるご先祖様へのお土産。「投げるパターン」の投稿2種でしたが場所的には青森と島根で遠いのに、各地に似たような文化が存在するの面白いですね……。

ちゅん。さん
福岡県博多区

私の出身の修羅の国(北九州)の実家では いくつかの家庭がお供え物を乗せた精霊船を近所の川に流す程度でしたが、旦那の博多の実家で初めてお盆のお作法を体験しました。
お盆初日、仏壇に果物や菓子、丸く作った白玉団子をお供えし(精霊馬ナシ) 夕暮れ時に玄関先でおがら(皮を剥いた麻の茎)を燃やして迎え火とします。
お盆最終日、仏壇に今度はギュッと握って細長くした白玉(あの世への旅路を支える杖の形)を追加で供え 日没後 再びおがらの送り火を焚いてから 
それらお供え物を薦でくるみ火を付けた線香の束を持って川端のお供え物集積所に皆で持って行きます。歩くと風が当たってよく線香が炎上してました。
集まったお供え物は 昔は川に流していたそうですが今は環境配慮から別の場所でお焚き上げしてるんだったかな。
なーんもしなかった修羅の国のお盆に比べて"ちゃんとしてる!"と感動した覚えがあります。

お供え物を昔は川に流していたけど今は焚き上げているのだそうです。環境への配慮が文化にも……。
「川に投げる」パターンはいずれも「ご先祖様へのお土産」だったので、もしかしたらこちらも目的は一緒なのかもしれませんね。

お次はお餅関連で、お盆にお餅を食べる山梨県北部のお盆。

ぺんぎんトラップさん
山梨県甲府市

山梨北部のお盆は安倍川餅を食べます。
この時期和菓子屋さんには安倍川餅のセット(餅、きな粉、黒蜜)が並び、各家庭で安倍川餅を作って仏前にお供えし、食べます。
あと他地域の精霊馬に手綱が無いんですが、この辺ではうどんの手綱をつけます。手綱がないと操縦できなくない?と思ってました。手綱は普通のうどんですが、手綱用に少量のうどんを売ってます。
お盆最終日(8/16)はお供えを新聞紙に包み、近所のお寺に持って行き、お金を供えてお線香をあげます。

お盆に名物を食べるところに地元愛を感じます。
そしてうどんを手綱にする精霊馬! 気になります!

ボンボンさん
宮崎県宮崎市

送り火、迎え火を焚くために未明にお墓に行きます。
多分、宮崎市でもごく一部の地域だと思います。

あと、仏壇にそうめんを1本飾ります。精霊さま(しょろさまという発音に近かった記憶)が、この世からあの世にお土産を持って帰るそうなのですが、その際、そのそうめんで結わえて担いで帰るのだそうです。

 ボンボンさんの地域ではお精霊さまがあの世に戻る際にお土産をまとめられるように、そうめんを飾るのだそうです。
理由がわかると面白いですね……!

いったん広告です

◆意外とやらないところも多そうな精霊馬

精霊馬はメディアやSNSなどではお盆の時期見られますし回答にもありましたが数が少なく、もしかして、全国的にはそこまでメジャーじゃないのかも……?

フェリーさん
島根県

地域柄、キュウリやナスを4本足にする定番のアレ(精霊馬っていうんですね…!)を飾る習慣がありません。
なのに数年前突然、我が家のお盆にも精霊馬が登場。父いわく「テレビとかでよく見るから作ってみたくなってさ~」との事。父の好奇心によって伝統がブレた瞬間でした。

 精霊馬が新しく取り入れられたというパターン。
そういうのも全然アリだと思います!! 

おるがさん
千葉県匝瑳市

千葉県北東部ですが、茄子ときゅうりを角切りにして、お米を和えたものを蓮の葉に乗せて「水の子」と呼んで飾ります。精霊馬もあります。
あと新盆の話になりますが、ググった結果で出た新盆の祭壇より、うちの地域のはめっちゃ派手みたいなんですけどどうなんでしょうか。

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写真提供:おるがさん

ちなみにこれでも小さめなやつで、祖父母の時には和室二間をぶち抜きでした。

うちの初盆、派手過ぎ……? というおるがさん。盆提灯に精霊馬もしっかり鎮座して、“お盆っぽさ”あふれる祭壇です。水色を基調としてた祭壇はきれいですね……。
ちなみにおるがさんの地域では七五三もホテルでお色直しがあったりと、派手なんだとか。

こたまさん
浜松市(中区)

私は実家が神道ですし、もともとの地域(静岡県焼津市)でもお盆をやる習慣がなかったので嫁ぎ先の浜松市の街中のお盆(初盆)にびっくりしました。ちなみに曹洞宗ですが宗派は関係無いそうです。

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写真提供:こたまさん

7月1日に自宅に祭壇(お葬式より少し小さいくらい)を設置する。玄関には迎えちょうちんを掲げる。
7月3日〜10日の間にお寺で寺施餓鬼法要、自宅にお坊さんが来て内施餓鬼法要をそれぞれ一度づつ行う。
7月13日〜15日の昼にお墓の前で迎え火を焚く。夕方、盆切りを行う。近所の人親類縁者が喪服を着て初盆の家を周る。お線香代は千円くらい包む。お返しは素麺かお茶の包みを返す(昔は自宅で食べたそうだけど今は食べずに包みを渡す)
大念仏という踊りながら太鼓を叩く集団を呼ぶ家もある(ちょっとお礼がお高い)

茄子ときゅうりの牛と馬には、ご飯として洗った米とナスの角切りを和えたものを供える(牛丼?)

男性の霊の場合は四角の布袋、女性の場合は三角の袋にお米を3合入れてぬの袋の口を縫い、お寺に納める

などなどでした。とにかく時間がかかるので大抵の会社は7月13〜15日は定時退社、喪服の人がゾロゾロいます。浜松城周辺だけかもしれません。徳川家康が戦った三方ヶ原の戦いの霊を鎮めるために始まった習慣だそうです。

 

こちらにもしっかり鎮座されていますね精霊馬。野菜の角切りは、精霊馬やお精霊さんの食べ物にあたるものなんですね。

野菜の角切り、精霊馬よりもお盆で取り入れられている地域が多そうな気がします。

ぬま子さん
茨城県常陸大宮市

  • 13日のお墓参りの手順です
  • さいの目切りしたナスに生米をまぜたものをお重に用意
  • お墓に行く途中の畑から里芋の葉を何枚か引っこ抜く
  • 墓前に里芋の葉にのせたナス生米をお供えする
  • ひとんちのお墓にもすこしずつナス生米を分けてあげる
  • 土に差した1メートルくらいの篠竹にロウソクをぶっさして火を灯す
  • 必ず出る料理はお赤飯とお煮染め
  • 親戚の家を訪ねるときは、だいたい砂糖を持って行く(落雁ではなく、1kgパックのガチ砂糖です。この時期、スーパーに1kg砂糖パックが20個くらい入ったバルクパックが山積みで売ってます)

イベント全般好きじゃないんですが、私の中でお盆だけは激アツイベントです。
精霊馬はみたことありません。
お赤飯を食べるのは珍しいかも(うちの一族が赤飯好きなだけかもしれません)
お盆の夜は、お墓に灯ったロウソクの火がちらちら見えて、子供の頃はすごく怖かったです。
集落のお墓なので、ひとんちのお墓もたぶん元をたどれば親戚なんだと思います。

こちらは角切りがお盆の中でかなり重要な位置にありそうな、茨城県常陸大宮市のぬま子さんの投稿。
砂糖1kg持っていくのなかなかに不思議な風習ですね。お盆に大量にもらうから、普段買わないで良さそう……。


ちなみに茨城県南部のいちにのさんさんからは、「なすなどを角切りにするの、記事を読んで初めて知った」というコメントもありました。いちにのさんさんの地域では見かけないし、送り火的なものも一切やらないそう。茨城県内でもだいぶお盆の内容が違いそうです。

お赤飯関連ではこんな投稿も。

ひさん
岩手県宮古市

お盆期間中は迎え火と送り火をする地域が多いと思いますが、岩手では松の木を薪にしたもので火を焚きます。
両親曰く、松の木の根だそうです。松脂が燃えて煙いしにおいも凄いのですが、この匂いを嗅ぐとお盆だなあと思います。
ちなみに地元はお盆の時しか花火が出来ないので、ご先祖関係なく花火のために火を焚く家も多いのでは、というか実家がそうでした。

実家だけかもしれませんが、お盆は必ずおふかしとお煮しめを食べるなあと思い出したので投稿します。おふかしはもち米の甘いお赤飯で、担当の祖母の気分次第で炒りクルミやクリの甘露煮が入ったり、黒糖を使ったり普通の砂糖を使ったりします。大体おいしいのでOKです。
今年は市販の煮豆と黒糖使用のクルミ入りで作っていました。おいしかったです。
ちなみに何故お赤飯と呼ばないのかと聞いたところ、「お祝い事ではないから」とのことでした。
お煮しめはお正月にも食べるあれです。お盆なので肉はありません。が、しみじみおいしい。

 もち米の甘いお赤飯をお赤飯とは呼ばず、「おふかし」と呼ぶそうです。お赤飯は祝い事のイメージが付きまとうけど、名前が違うからOK的な……。
そして出てくる料理がどれも美味しそうですし、「お盆の時しか花火ができない」が地味に衝撃です。


お盆、やっぱり面白い

まとめてみるとかなり家によってバラつきがあるし、単純に地域のくくりだけではなく家、宗派、様々な要因が絡み合ってこうなっているんだろうなと思います。

新たに精霊馬を導入した家があったのは笑いました。
こういう伝統的な文化って衰退していくことがほとんどで、現代新しく増えることはないのではないかと思っていましたが、こういう形で文化が発展していくこともあるんですね……!


たくさんの投稿を頂き、ますます日本のお盆への興味が増しました。
記事で全て紹介しきれなくて申し訳ないですが、お盆のたびにまだ見ぬ地域のお盆に思いを馳せます……!

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