広告企画 2023年8月11日

京都の人は梅とぶぶ漬けをよく買うらしいので、京都でお茶漬けを食べて梅干しを買う

京都名物の食べ物といえば、おばんさい、八ツ橋、京野菜……と次々に出てくるが、ぶぶ漬け(お茶漬け)というのも、ある。

メルカリ調べによると、京都の人はメルカリで梅とぶぶ漬けを買いがちらしい。

梅とぶぶ漬け。梅はお茶漬けにのせて食べるのだろうか。メルカリで探して買うくらい好きなのだろうか。

想像しただけでよだれがでてきた。

鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。(動画インタビュー)

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> 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26

「ぶぶ漬けでもいかがどす」

ただ、京都のぶぶ漬け(お茶漬け)には、いわゆる「ぶぶ漬けでもいかがどす(もう帰れ)」みたいな、いけずな京都人の性格を表すミームとしてのネガティブなイメージが、ちょっとある。

しかし、お漬物といえば京漬物というイメージがあるし、宇治のお茶もあるのだから、京都のぶぶ漬けがまずいわけがない。

というわけで、京都のお茶漬け専門店に行って、お茶漬けを食べてみたい。

今回訪れたのは東山区清水の「阿古屋茶屋」、店は産寧坂近くのまさに観光地のど真ん中にひっそりある。派手なアピールがないので、うっかり見過ごしかねないが、落ち着いた雰囲気はあたりの景色によく馴染んでいる。

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席に座ると、まず、お茶碗と皿などのセットが運ばれてくる。ご飯茶碗、漬物の取皿、そして最中の中に味噌が入った味噌汁、ほうじ茶の急須などだ。

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この店は、すべてセルフサービスで、好きな漬物をバイキング形式で自由に食べて良いことになっている。

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ご飯は、白米の他に、雑穀米などもあり、おかわりも自由だ。

さっそく、漬物をバイキングしてみる。定番のきゅうり、なすといった夏野菜の漬物から、パプリカやエリンギといったちょっと変わった漬物。ちりめん山椒といったアクセントになるものまで、種類が豊富で迷ってしまうが……俺はこのラインナップで行く。

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きゅうり、なすの定番とカブと菜っぱの漬物、そして梅干し。ご飯にはちりめん山椒も添えてみた。

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漬物をご飯に乗せて、ほうじ茶を注ぐ。

きゅうりはコリコリとした食感、なすはふわりとした食感と、それぞれ違うが、どちらも塩味と旨味が絶妙で、そのままでもいくらでもいけてしまう。京都の漬物の底力を感じる。自宅で塩だけを使って適当に作るきゅうりの漬物とは一線を画している。

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「素人は黙っとれ」の顔になった

うまい漬物は、炎天下の中、歩き続けてきた空きっ腹に応えた。お茶漬けなので、ご飯もサラサラ入ってきてしまう。これはうまいです。すみません。お茶漬けナメてました。
お店の方にお話を伺ったところ、やはり、きゅうりとなすのお漬物がツートップの人気らしい。思わず「でしょうね〜」と相づちを打ってしまったが、そう言わせる美味さがあった。

そのほか、長芋のわさび漬けも人気があるが、夏場はわさびの効きが少し悪いので、この時期はしそ味に変更しているという。阿古屋茶屋のメニューは、このバイキングのみで、価格は1700円となっている。

さて、梅干し。

実は、この阿古屋茶屋のすぐとなりに、梅干し専門店の店舗がある。

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梅干し専門店「おうすの里」に伺った。

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「おうすの里」は、京都府内にいくつか店舗がある梅干し専門店で、一粒千円以上する高級梅干しから、普段遣いで食べることができる梅干しまで、幅広くとりあつかっている。

店内では、実際に梅干しを試食して、好みの味の梅干しを選んで買うことができる。

蜜につけて甘い味がついているものや、塩分などが高く、かなり酸っぱいもの、しその風味が入っているものなど、バリエーションも多い。

ぼくは、甘くない、酸っぱいものがほしいですと希望を伝えたところ、店員さんがそれではこちらどうでしょう? と、的確におすすめを試食させてくれる。

というわけで、こちらの商品を買ってしまった……。

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実は、おうすの里では「梅茶漬け」という商品を取り扱っている。こちらは450円とお手頃価格なので、今回の「ぶぶ漬けと梅」の両方を満たすこちらを買って京都の取材は終わりにしようか……などと考えていたけれども、実際に試食するとそれで終わるわけがなかった……。

メルカリで、京都の人が「ぶぶ漬けと梅」を買っているというのは、詳細はよくわからないけれど、検索すると、漬物や梅はもうあふれるほど出品されている。

そういった漬物や梅をメルカリで個別に買って、京都を思い出しながら自分でお茶漬けを作って食べるのもありかな……と思ってしまった。

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企画説明はこちら!
メルカリの47都道府県タオルに書かれたことが本当なのか、全部行ってみることにしました

記事リスト
千葉県:千葉の人が落花生をあまり買わないって本当か
滋賀県:滋賀の人は箱メガネをよく買う?
京都府:京都の人は梅とぶぶ漬けをよく買うらしいので、京都でお茶漬けを食べて梅干しを買う
東京都:東京ではアニメグッズ買いがちって本当なのか
奈良県:奈良の人は(メルカリで)仏像をよく買う……のか?
神奈川県:神奈川県の人、日傘・傘・カッパ買いがちって本当なのか
栃木県:餃子の売り買いしがちな栃木県に、新しい乗り物「ライトライン」が開通します
埼玉県:埼玉の人がアクリルスタンド買いがちって本当なのか
茨城県:茨城の人が干し芋売りがちって本当なのか
群馬県:群馬の人、上毛カルタ買いがちって本当だろうか
山梨県:山梨県の人は真夏でもほうとう売り買いしがちなのか
和歌山県:和歌山なのに奈良漬けと松阪牛?どういうことか考える
富山県:富山の人がとろろ昆布買いがちって本当だろうか
福井県:福井の人、お笑いチケット買いがちって本当か
大阪府:大阪で真珠やダイヤを買うのはだれ?
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兵庫県:兵庫の人はピアノをどれぐらい弾くのか
秋田県:秋田の人、いぶりがっこ売りがちって本当なのか
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香川県:うどん買いがちな香川の人はどれほどうどんが好き?
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青森県:青森の人がりんご売りがちなのは冷蔵技術のおかげ
岩手県:岩手の人は宮沢賢治グッズ買いがちだし大人になったらぜひ読み直してほしい
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鳥取県:鳥取砂丘のラクダに乗る
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高知県:高知の人はよさこいグッズをどこで買うのか
島根県:漁村の民家に激突した隕石を見に行く
三重県:三重でダイビングをあきらめてうなぎを食べる
広島県:広島の人はお好み焼きを食べるときにヘラしか使わないのか?
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新潟県:新潟の美味いラーメンと、キムタクも食べた柿の種
佐賀県:「佐賀県民はメルカリで天ぷら鍋を売りがち」とは一体どういうことか調べたら、最終的にイカの活造りを食べることに
長崎県:幻の「長崎天ぷら」を追う
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大分県:「大分の人はメルカリでクリスマスツリーを売りがち」の謎

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