特集 2025年4月9日

八景島でサメバーガーが食べたかっただけなのに

サメバーガーが食べたかっただけなのに

八景島でサメバーガーなるものが食べられると聞いて行ってきた。

結論からいうと、今回はいろいろあってサメバーガーは食べられなかったんですが、なによりサメ好きにはたまらない空間になっているのでぜひ行ってみてください。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter >ライターwiki

サメを見たあとにサメを食べる

近年、サメが盛り上がっているように思う。海外でも日本でも新作サメ映画が次々と公開されていることからも明らかだろう。僕もサメ映画が好きだ

そんなおり、横浜八景島ではサメの詳しい展示を見たあとでサメバーガーなるものが食べられるという話を聞いた。

サメ好きの一人としては行かないわけにはいかないだろう。

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来ました!

実は僕は以前この近くに住んでいたことがあり、八景島にもよく遊びに来ていたのだ。

久しぶりに来た八景島は、遠足の子どもたちがたくさん来ていて相変わらずにぎやかだった。ただいま!2時間かけて自転車で来たよ!

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八景島は島全体がレジャーランドになっていて上陸するだけで興奮します。中でも水族館は格別
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いつ来てもこの大水槽の前に立つと鳥肌が立ちますから

八景島の水族館はサメの展示が有名である。すごく力をいれている。

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大水槽の中にも
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優雅に泳ぐサメが!
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日本でもここだけという水中エスカレーターに乗ると
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すぐ近くをサメが泳いでいるのが見えます

企画展の内容は時期によって違うようだが、いまは深海の生き物の展示がされていた。もちろん深海ザメのコーナーもある。

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激レア深海ザメコレクション
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こちらの標本はミツクリザメ。あごの部分がまさかの位置まで飛び出しています
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なんと冷凍の深海ザメに触れるコーナーも。触ったらザラザラしてました

触ることにより得られる情報というのは思いのほか多いと思う。その感触はずっと頭に残る。

さらに進むとシロワニという名の巨大ザメが四匹泳ぐ水槽があった。サメ好きにとってはここが一番のみどころになるだろう。

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子どもたちはだいたいみんなサメがすきだ

巨大なサメ水槽にはたくさんの子どもたちがつめかけてきていた。

泳ぐサメを見ながら「こいつ食べれるかな」と言っていた子どもがいたが、(むしろ食べられる方だからな!)と思った。もちろん言わなかったけれど。

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シロワニは「サメ食いザメ」と呼ばれているらしいです。他の種類のサメを食べちゃうのだとか

サメたちはゆっくりと回遊しているので、しばらく待っていると優雅に泳いで近づいてきてくれる。

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来た!
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(言葉にならない迫力です)
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じっくり見るとこの中の四匹を個体識別できるのだとか
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ハイレベル!
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わかるかなそんなの!

ここに来ると誰もがサメの泳ぐ大型水槽に見入ってしまうと思うが、後ろを振り向くと整然と並べられたサメのあごの骨たちが並んでいるのでこれもぜひ見てほしい。

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陳列の方法が上手い

周囲に掲示されたサメの情報を読むことでサメ知識を増やせるのもいい。

たとえばサメの顔の前の尖ってる部分、あそこの名前はロレンチーニ瓶というらしい。

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尖った顔はロレンチーニ瓶というらしいです。瓶?
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ロレンチーニ瓶の中はゼリー状の物質で満たされているのだとか。サメ、ますます興味津々

他にもスクリュードリルみたいな形をしたサメの卵や触れるサメの皮の展示なんかもあって、いろいろな方面からサメを感じることができる。

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このドリルみたいなのが卵
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サメ肌に触れられるコーナーもあります
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生きたサメに触れる!

八景島の水族館ではいま「サメのタッチ・レクチャータイム」という時間が設けられており、実際に生きているサメに触ることができるのも素晴らしい。

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もちろん参加しました
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時間になると飼育員の方がやってきてサメを触りやすい場所に連れ出してくれます

恐る恐る指先で背中のあたりを触ってみると、サメはザラザラのサメ肌ではあるのだけれど、弾力があって思いのほか柔らかかった。

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触れるサメはネコザメとドチザメの子ども。これはネコザメ
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こっちはドチザメ。柔らかいんだけど皮はザラザラしていて不思議な感触でした。熟したキウイフルーツみたいとでも言おうか
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基本的に噛まないけど、裏側の口の近辺を触ると噛むことがあるので注意とのこと

サメレクチャータイムにはサメの骨格標本がいくつか並べられ、これも手に取って触って確かめることができた。

何度も言うが、自分の手で触れて感じるということは、その感触が体験としてすごく頭に残るのだ。これを書いている今でもサメ肌の感触や鋭い歯の怖さを思い出すことができる。

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サメの歯の鋭さを体感するチャンス
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サメタッチはとくに子どもたちに人気でした

これだけしっかりサメを見てサメに触れ、サメの知識を得てから食べるサメバーガーはさぞ感慨深いものになることだろう。楽しみである。

⏩ 次はお楽しみのサメバーガー

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