蘇（そ）を作る 乳を煮る煮る 七種類

蘇作りは 牛乳ひたすら 沸かすだけ 煮詰め煮詰めて 水分飛ばす

蘇作りは 簡単そうに 見えるけど 作ってみると ああこりゃたいへん

火にかけた 一リットルの 牛乳が 蘇になるまでに 二時間かかる

焦げ付かぬ ようにかき混ぜ 気を配る 暇な人じゃ ないとできない

どうせなら 成分調整 していない ミルクにすれば よかったが 味はそれほど かわらないでしょ

ヘラを持つ 左手だけを 働かせ 空いた耳では 落語楽しむ

焦がさずに 混ぜる腕にも 力（りき）入る 練ってやるぞと 腕が鳴る

長かった ついに完成 うれしいぞ！ 腕が疲れて 腰もアイタタ

 

できた蘇を ラップでくるんで 冷蔵庫 

冷蔵で 一週間ほどは もつらしい

高級な ミルクやコーヒー 牛乳に 生クリームを 煮詰めて蘇にする

蘇をつくる やり方わかった さて次は いろんな素材 試してみるぞ

三本の 矢の例えでは ないけれど 一度に三つは わりとたいへん

まっさきに 生クリームが 煮詰まった

途中から 油脂とタンパク 分離して 焦げるとまずい 早めにやめた

冷蔵庫 入れれば油が 冷やされて 固形化したぞ これでいいやろ

楽したい 低温調理を 試みた

アーモンド ミルクに豆乳 ヨーグルト 次はこれらを 煮ていくけれど

時短する やり方試して みましたよ 低温調理を 使ってみるぞ

湯葉ができ それを剥がさにゃ いけないと つきっきりで 番する私

蒸発の 速度が前より 遅いから かかる時間は むしろ長期化

現実は あんまり甘く なかったね ぜんぜん時短に ならなかったね

前置きが 伸びに伸びての 四月馬鹿 ここからやっと 食べ比べです

随分と 時間がかかって しまったよ 煮詰めるだけの 作業なのにね

少しずつ 色が違って 見えますね

どうせなら コーヒー牛乳 右端に すればできたね グラデーションが

①最初だよ 普通のミルクの 蘇を食べてみる

平安の 人が食べた 蘇に近い 普通の牛乳 使った蘇です

外側は 少し乾燥 中モッチリ 評判通りの 素朴な味だ

噛むごとに ミルキーみたいな 味がする チーズの風味も 混じっているな

噛んでから 味出るまでの 時間差が 奥ゆかしいな 貴族の食事

②高級な ジャージー牛乳 次はこれ

一口で わかる美味しさ ジャージーの 草地感じる 清々しさよ

蘇の味も ①（いち）より美味い 上位互換 味が濃い上 ほんのりと 塩味やコクが 感じられた

平安の 貴族が食べた 蘇の味を はるかにしのぐ ジャージー蘇 貴族の上に 我は立ちたり

③豆乳の 蘇はどのような 味だろう

濃厚な 味の豆腐と 言えますね

あちこちに 湯葉の破片が 混ざってて プチプチしてる 食感楽し

日本人 ひょっとしたら 本物の 蘇よりもこれが 好きかも知れぬ

④ヨーグルト 固めた蘇の味 超酸っぱ！

強烈な 酸味に思わず しかめ面 素朴な味の 後だけになお

不味くない けれど酸味が 強すぎる 素朴な味では ないなあこれは

⑤油こい 生クリームの 蘇やいかに

思ってた よりも悪くは なかったよ 砂糖を足したら なおいいかもね

クッキーの 味に似ている バターみたい 

たくさんの 量を食べると 胸やけが しそうなくらい カロリー高め

⑥固まって ほぼ飴みたい コーヒーの 香りはするけど 蘇ではないね

糖分が 煮固められて 雨になり 出てきたあなたは コーヒーの飴

乳製品 だったはずでは あるけれど 牛乳、君は どこへいった

⑦アーモンド ミルクの蘇です 最後です

アーモンド プリンみたいで 悪くない かもしれないと 思ったが やはり甘すぎ 歯が溶けそうだ

青臭い アーモンド臭 煮詰まって あまり好きでは ありません

蘇の素材 シンプルなほど 良いですね

★（ほし）10を 満点とした ランキング

材料の 味が如実に あらわれる そんな結果に なりました

ヤギ乳を 使って蘇作り してみたい 機会があれば やってみますね