地理が体育になる時間がやってきた
お金持ちのホームパーティがチーズなら我々のホームパーティは地図だ。予想外に駄洒落になってしまって恥ずかしい。
「ずえ」という名前が「ぬえ」みたいで気に入っている。
ぼんやりパラパラ眺めるにはちょうどいい。銀はメキシコが1位なんだ~
大きくて表面加工してある丈夫な世界地図だ。
ではゲームを始めよう。ルールは簡単、まずは国勢図会から好きなランキングを選ぶ。
プルプル震えているが、なんとか持ちこたえている。
これ姿勢こそ……!!
そう、僕がやりたかったのは地図と統計データを使ったツイスターだ。
1位の国に右手を置き、以下2位は左手、3位右足、4位左足を配置する。無理のある姿勢はすなわち統計データ。見える化の次は身体化だ。
鉄鉱石2位の国が分からなくなったらこのポーズを思い出してほしい。「2位ブラジル!」とすぐに出てくるだろう。
統計をポーズにできたのが嬉しいので競い合うことはしない。互いに褒め合うだけの幸せゲームである。
ポーズからうっかり理由が見えた
撮影に立ち会ってくれていたライターの石井さんが挑戦したポーズはこれ!
口に出して読みたい鉱物ナンバーワン、ボーキサイトの産出国ランキングだ。アルミの原料になる。
ギニア、ベトナム、ブラジルと熱帯付近で横に広がったポーズになった。
ボーキサイトは、暑く雨が多い地域で栄養分が流されたあとの土地に残るらしい。だから赤道近くで採れるのだそうだ。赤道付近で横に広がったポーズになっているのはそういう理由だった。
うわ、理にかなってしまった!
ただふざけていただけなのに。
統計パリピはまだ続く
べつやくさんがアフリカあたりに三つ指つきはじめた。
キャッサバはタピオカの原料にもなるイモ類。アフリカでの生産が多いため、アフリカ付近でコンパクトなポーズとなった。
姿勢がダイナミックになっていく
貿易はポーズのバランスがよい。
足がクロスしているが比較的無理のない姿勢
太平洋が中心になっている地図なので楽な姿勢だが、大西洋が中心の地図だとEU、メキシコ、カナダが近くなってひとつ前のキャッサバ生産量と似たポーズになるだろう。
このポーズが決まったとき感極まって「アメリカの輸入!」と叫んだが、当サイトは静止画の記事である。
天橋立の股のぞきのようなポーズがニッケル。
「天橋立 ニッケル」で検索したら、天橋立の近くにニッケルの製錬所があることが分かって震えている。引き寄せている。
南アジアの国々に集中しているため一箇所に立つポーズになった。小さいバイクにむりやり乗っている人にも見える。