投稿 2025年5月21日

カレーの鍋の火を消したか心配で退社~集まれ心配性2

本当に消してきたっけ……?


心配性エピソードを募集した「集まれ心配性」。

投稿が集まるか心配でしたが、170通を超える投稿をいただきました。ありがとうございます。集まりすぎて逆に心配になります。

それでは珠玉の心配をご覧ください。

1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー)

前の記事:集まれ心配性 ~心配性エピソードを募集します~

> 個人サイト 右脳TV ライターwiki

観光客のあとをそっとつける

まずは挨拶代わりにショート心配から。

マックのドライブスルー。商品受け取ってもそのまま帰らず、1回駐車場に停めて商品がちゃんとあるのを確認しないと自宅に帰れません。(医愚恥)

帰宅してから「ポテトが入ってない!」と気づいても、「そんなこと言って食べたんだろう」と疑われるのでは。そんな心配がドライブをスルーさせません。

祖父は血圧計をこたつにも居間にも置いて1日何度も測っていました。96歳まで生きました。こたつと居間のあいだは3歩です。(さえ)

その3歩の積み重ねが足腰を丈夫にし長寿につながったと信じたい。

自分ではなく心配性の父の話ですが、とりあえず息子が40近いのにまだ心配で心配でしかたないようで、自転車に乗ることすら禁止です。(すー)

リアルお父さんは心配性(岡田あーみん)

観光客の方に道を聞かれて教えても本当に迷わないか心配でそっとあとをつけることがあります(弾パーリチパ)

結局目的地まで案内したほうが早そう。

アルミホイル製の鍋に入っている冷凍うどんは、火にかけたら穴が空くんじゃないか心配で、いつも普通の鍋に入れ替えて加熱しています。(〆鯖)

ポップコーンのアルミ鍋も心配になってきました。

いったん広告です

○時間前に着いてしまう

たくさんエピソードが集まると傾向が見えてきます。特に多かったのが「○分前」「○時間前」に目的地に着いてしまうもの。

今回いただいた中では、こちらの方が最長でした。

深夜発の飛行機の便で出発、羽田空港に22時集合というツアー旅行に参加した時のことです。

地方住みなので指定された時間より2時間くらい早く空港に着いていたいなぁと思い、新幹線やら電車の時間を調べるとちょうど帰宅ラッシュの時間にかかるようでした。

混雑しているところにスーツケースを引いて移動するのは嫌だから、ということで結局15時頃には空港に到着、約8時間空港でぶらぶらしていました。ちょっと心配し過ぎたと反省しました。(たろ)

8時間前! ちょっとした睡眠時間より長い空港滞在。それはほぼ「暮らし」です。

まだまだある長時間滞在エピソードを一気にどうぞ。

自分も母も、飛行機が午後の便でも朝一で到着しているタイプの心配性です。

昔、母も付き添いで大学の入学式に向かうと、6時間前に到着をしてしまいました。時間を潰せそうな施設や店も空いておらず、駅のベンチで座りながら寝て過ごしました。(寒かったです)

今思うと、寝過ごしたり盗難も怖いので早めに着きすぎるのも心配の種かもしれません。(酢飯酢)

伯父の話なんですが、東京駅から新幹線に乗るのに4時間前に着いてずっとホームに座って待っていたそうです。

両親は飛行機に乗るのに2時間以上前から搭乗口にいます。

私も以前はかなり早く行っていたのですが、最近度胸がついて1時間切っても不安にならなくなりました。進化を感じます。(こけっこ)

仕事の面接や資格試験の前に、前の日までに同じ時間に同じ交通機関などで行くリハーサルをします。ひどい方向音痴です。そして、当日は会場に3時間前には到着し、カフェで本を読んだりして時間をつぶします(うきうきバルセロナ)
旅行では観光地と観光地の移動時間をプラス1時間で見積もってしまいます。「もし早く着いたらその分早く多く観光できる」と目論むのですが、大抵トラブルなく計画が進みます。
夕食前に最大で3時間くらいの暇な時間ができたことがあります。そういう時も「どこか行こう」とはならず、移動しても確実に戻れるエリアで過ごします。無の時間。(むすす)

むすすさんからは「インタビューの時の心配エピソードがあれば知りたいです!」といただきました。

インタビュー中にICレコーダーが壊れたことがあるので、常にiPhoneでも録音しています。オンライン取材の時はZoomでも録音しているので、最終的に同じ音源が3つできます。実際には1つしか使いません。

いったん広告です

ロボット掃除機もATMも心配

テクノロジーに対する心配も多くいただきました。どんなに文明が発展しようとも心配の灯(ともしび)は消えません。

メールやSlackを翌朝の時刻に予約投稿する際、本当に予約できているか3回くらい確認してしまいます。いつも予約できていますし、その時刻に反映されています。でも気になって仕方ないです。予約投稿する理由も、「今日はもう遅い時間なので、受信者が仕事に戻ってしまわないように…」と気をつかってのことです(とぅー)

「本当に届きましたか?」とメールしたくなる衝動をグッとこらえます。

ロボット掃除機が本当に掃除しているのか不安で、床のほこりを確認してしまいます。出かける前に掃除をスタートするのですが、帰宅時には所定の位置に戻っています。
人の目がないのに真面目に最後まで掃除しているのでしょうか?もし私がロボット掃除機ならやったふりをしますね。アプリで履歴を確認できるのですが、自分の目で見ないと信用できません。
抜き打ち帰宅して、掃除途中だと安心します。(オシリス)

ロボット掃除機に見せつけるように、人差し指を床にこすりつけてホコリを確かめる画が浮かびました。「アルプスの少女ハイジ」でロッテンマイヤーさんがやっていました。

ATMで現金を扱う時、「この機械は私のお金を数え間違えないだろうか」と、いつも心配です。過去に入れたつもりと違う額が表示されたことがあり、返却ボタンを押しましたが、「本当に入れた時のまま戻ってきたのか」と疑心暗鬼でした。

でも同時に「多めに数えてくれないかな〜」というせこい気持ちもあり、そこは図々しいところです(りんぬ)

硬貨をたくさん入れたあと「ジャンジャラジャンジャラ……」と音が鳴り続けているときも心配になります。

目覚まし時計が恐怖です。本当に鳴ってくれるか心配で、寝る前はもちろん夜中にも何度も確認してしまいます。

以前、電池が弱くなっていたせいか鳴らなかったことがありまして。心配のあまり、時計をピカピカに磨き「時計様どうか明日はよろしくお願いいたします」と平伏して人事を尽くします。

外泊したときが最悪で、ホテルの時計のスヌーズ機能・モーニングコール・携帯電話のアラームの三本立て。それでも心配で全く熟睡できません。日頃は起床時間フリーのサンデー毎日な生活なので、定刻で起きる必要がある時には本当に緊張します。(2525)

ビジネスホテルのアラーム、本当に信じていいのか心配ですよね。ちゃんと朝鳴っているところを一度も見たことがないから。初対面に早起きの命運を任せるほどの心の余裕がありません。

イヤホンがスマホに接続できているかをいつも心配しています。ワイヤレスイヤホンが本当につながっているか信用できず、数分に一度耳から外して確かめてしまいます。
スマホの表示が接続中になっていても信用できません。最近ワイヤレスをやめて有線にしましたがそれでも心配で数分に一度外して外に音が聞こえていないことを確かめてしまいます。(鵲)

ワイヤレスイヤホン心配ですよね。スマホを自分から遠ざけたり近づけたりして、聞こえる音量に変化がないことを確かめています。

いったん広告です

まだまだある心配なこと

皆さんここまで読んでくれているんでしょうか。

ここからは個人的に「わかる~」と共感したものをバババッとお届けします。

フリーランスなのですが、自分の仕事処理能力に対しての疑いと、遅延した場合の心配が強く「今週はもういっぱいだから仕事は断ろう!」など見積もって進めていたら、火曜日で全て終わってしまい、水〜金すごく暇ということがよくあります。(よざひかる)

同じフリーランスとしてめちゃめちゃわかる……と思ったら、ライターのよざさんじゃないですか! いつも楽しく読んでいます。

ちなみに僕は「締切を2日後ろ倒しにできませんか」と相談して、元の締切の3日前にできたことがあります。なかなか言い出せませんでした。

電車やエレベーターに乗り降りするときに絶対に隙間にスマホを落とす心配をしてしまい、敬虔なキリスト教信者が十字架を胸に抱くようにスマホをしかと抱いて乗り降りしています。

自分の握力も信用できないし、悪人がタックルしてくるかもしれないし…(落としたことも画面を割ったことも一度もありません)(よる)

これ僕もやります。観光地の展望台とかも、手が滑って落とさないか心配ですよね。「エスカレーターの上でイヤホンをしまう」なんてのも、もってのほかです。

仕事で書類を送るのが苦手です。

お客様あての書類はダブルチェックで同僚も中身を確認してるのですが、封をした瞬間から「間違った書類を入れたかもしれない」と不安にかられます。

ダブルチェックの体制が確立していない頃は不安にかられ封を開け、確認してもう一度新しい封筒に入れ直したりしてました。封筒の無駄づかいですね。

今も開けてやり直したい衝動を同僚の手前、ぐっとこらえてます。(とみ)

心配性は取り返しの付かない行為が苦手です。「封をする」もそう。あと「投函する」も。

長期のバイクツーリングが趣味です。

鍵や窓、ガスの元栓は写真を撮っておきますが、ある時急にタバコをちゃんと消したか不安になりました。

その夜は何度も消防出動情報をチェックし、SNSでも「岡山市 火事」で検索です。

家が燃えて3日も経てば流石に何か連絡が入るでしょうから安心できます。

私が旅を楽しめるのは3日目からです。(ザ・チャンバラ岬)

僕も一人暮らしのとき、帰省先で「大家から連絡がないということは何もトラブルが起きてないのだろう」と自分を納得させていた時期があります。 

新卒入社して一人暮らしを始めたばかりの頃、昨日の残りのカレーに朝火を入れてから出勤したのですが、職場に着いた途端ちゃんとコンロの火を消したか心配で耐えられなくなり、上司に「カレーの鍋の火を消したか心配なので帰ります」と真顔で申告して早退しました。
あまりにも切迫した様子だったからか、特に何も言われませんでした。火はちゃんと消えてました。(ぬばたま)

耐えられないときは本当に帰っていいんだ、と勇気をもらいました。心配の多様性を認め合う社会であってほしい。

20年来通っている美容室、1人で経営しており3カ月前にはほとんど予約が埋まってしまうため、行くたびにいつも9カ月先(次次次回)の予約を入れて帰ってきます。
日程変更したいと思ったときにはもう予約でいっぱいなので、どんな予定よりも予約を優先して予約通りに通っています。(おおじろう)

前前前世みたいな予約。

新幹線によく乗るのですが、車内販売が無くなって以来、「もし大雨や架線トラブルで車内に何時間も閉じ込められたら、、、」と不安になり、乗車直前にペットボトルを1本追加で購入してしまいます。
が、結局開けずにそのまま家に持ち帰ることも多く、家でストックされ続けています。(7号車が好き)

我が家も家族で帰省するときは新幹線に閉じ込められることを想定します。夫婦で心配性です。

いったん広告です

まだまだ募集します

とても全部を紹介しきれないので、この続きは次回にさせてください。とりあえず「物をたくさんストックする」「トイレが心配」の2大特集は決まっております。

そして引き続き、皆さんの心配性エピソードを募集します。

「これって私だけ?」と思う心配事もウェルカムです。死や病気、将来などが心配なのは重々承知しておりますので、なるべくポップな心配だと大変助かります。

何卒お待ちしております……!

▽デイリーポータルZトップへ

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ