今、最高に盛り上がる関西
関西が盛り上がっている。
お祭り騒ぎなのだ。
大阪万博の開催に合わせて、大阪市立美術館では「日本国宝展」、京都国立博物館では「日本、美のるつぼ」、そして奈良国立博物館では「超 国宝―祈りのかがやき―」と、10年に1度レベル、国宝だらけの展覧会が同時開催中だ。
中でもわかりやすくヤバいのが奈良の超国宝展。

これは見なきゃ一生後悔するぞ…とGW前半、奈良に2泊3日で行ってきた。

が、それなのに…という話なのである。
復元しまくり!全部無料!超親切!なのに…平城宮跡
もちろん、東大寺や奈良公園などの鹿のいるエリアは、世界中の人でごった返していた。
では、同じく世界遺産の平城宮跡(へいじょうきゅうせき)はどうか。

人、いない。

いやいや超広角で撮ってるからでしょ、と思うかもしれない。

平城宮跡は、東西1.3km南北1kmにわたるだだっ広い歴史公園だ。
もともと田んぼだった場所を国が買い取って発掘した。
昔は何もないイメージだったけど、現在進行形で復元・整備しまくっており、今は驚くほど見どころだらけである。
でも、GWの午前中、どの観光スポットも10人程度しか人を見ない。

各施設にガイドの方が数人いて、超親切に見どころを教えてくれるのだ。
東京からきた、と言ったら「それは遠いところからよう来てくれた」と言われて、あっ奈良時代っぽい距離感覚かも…と思った。たしかにこっちは外国人観光客ほぼ見ないしな…。


こんな小さな舟で大海原を…!と感慨にふけることができる。


何度でも言いたいが、これは平日ではなくGWなのだ。
ちょっと本気で、みんな是非行ってほしい。ちゃんとすごいので。

さらにである。
2018年にオープンした平城京いざない館という歴史博物館がまたすごい。


歴史好きだけでなく、誰が見ても面白い博物館だと思う。また、かなりマニアックな知識も得られるようにもなっていて、かゆいところに手が届く展示なのだ。

奈良、ちゃんと人を呼ぼうと頑張っている。
京都に奈良の爪の垢を煎じて飲ませたい…。
あそこは千年の都といいながら、それを学べる施設が正直足りてないので…。

これだけ盛りだくさんで、まだ朱雀門前。入口部分なのである。
では、平城宮内部はさすがに観光客が多いのかな…と思いきや、


旅行者にとっては天国みたいな場所だが、これでいいんだろうかという気にもなる。

いわゆる正殿で、現代でいえば、正月に天皇陛下がお手をふるところだ。



さすが国の施設だけあって、各復元建造物の中にも展示パネルが充実している。
さらに平城宮跡資料館、遺構展示館、復原事業情報館なんて施設まである。
それが全部無料。ZEMBU!MURYO!
すごくないか。
まあ結局どこに行けばいいの…となるのもわかる気がするけど。



ガイドの方も、古代史ガチ勢…!という情熱的な説明で、たいへん面白かった。

平城宮跡、さらに歴史体験学習館を作ろうとしていたが中止し(賢明だと思う)、今は食のにぎわい拠点を…と考えているらしい。
整備したい!すっごい来て欲しい!という思いは伝わってくるし、現状でもめちゃくちゃ見どころだらけなのだ。
また必ず来ます。