伊藤です。お疲れ様です。
仕事が遅くなって家路を急いでいると、駅の通路に出店しているだんご屋が目に入りました。もう21時近く、閉店間際で商品はまばら、店員さんは全てを売り切ろうと道ゆく人々に「残りわずかですよ!」と懸命の声がけをしていました。
だんごは日持ちしないし大変だよねと思いながら通りすぎようとすると、店員さんが狙ったのか偶然なのか、ジャストなタイミングで一層声をはり上げました。
「はい、本日売れ残った商品は廃棄されますよー!」
私は思わず足を止め、台の上に残されたみたらしだんごを見つめました。心の奥のほうであぶら汗がたらりと垂れました。
「エシカルだ.......エシカルが仕掛けてきた」
人や社会、環境に配慮した倫理的な行動や消費を指すエシカル。この現代社会においては安さや利便性だけでなく、広い視野で考え社会に貢献しなくてはならない。目の前で廃棄されようとしているだんごをお前は放置して去るのか、エシカラないで文明人といえるのか。
試そうというのか私のエシカルを。みくびってもらっては困る。
しかし、なんか相手の術中にはまるような気恥ずかしさを伴っていて、力強いフォーシーム(直球)で来たエシカルを正面から打ちにいくのははばかられる。
私はだんごを指さし、問いかけました。
「これ、けっこう腹もちいいですかね」
「え?そうですね。かなり大粒でボリュームありますよ」
「なるほど、では2本入りのほうをください」
あなたのエシカルはたしかにきっかけをもたらした。しかし私は最終的には、自らの価値観や合理的判断により「選択し」、購入するのだ。この緊迫した高度な精神戦を戦いぬいて、堂々とだんごを手に入れたのでした。帰宅して、私は何に勝利したんだろうという不思議な余韻と共にいただきました。

ところで、あらいぐまエシカルというのはどうでしょうか。
そんなことより本日の記事です。
あまりにも、この書き手にしてこの企画!という感じなので誰が書いたかはもう言う必要がないですね。
カップのアイスをバーアイスにする試み。あーはいはい中身のアイスを全部出してバーを入れて再冷凍するのねと思ったらその手があったか!というセクシーなやり方でバー化します。天才か。
もう1本はカラオケ映像で多摩センターが出るまで帰れませんという記事。え、これ案外サクッと出るのでは(多摩が出る曲入れるとか)と思って読んだらまあ出ないこと。
うすぐらい個室で1人多摩を目指す旅を堪能してください。
アイスにカラオケ、これは!まさに週末!