特集 2023年8月22日

アメ横チャーハン紀行~チャーハン部活動報告

チャーハン部でアメ横を歩きました

東京都台東区にある上野駅。そこからすぐのアメ横商店街がある。JRの上野駅から御徒町駅の間には約400店舗ほどのお店が建ち並んでおり、日本だけではなく、外国からの観光客も多く訪れる、活気あふれる商店街だ。

商店街の中には露天のお店があり、そこには日本の中華料理屋では見かけないメニューもあり、なんとチャーハンもある。チャーハンあるじゃん! なので、アメ横にチャーハンを食べに行きました。

1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

前の記事:かつてあった福島のグルメ「ふくしまブルブル」に会いに行く


アメ横のお店たち

デイリーポータルZにはチャーハンを食べる部活があり、部長が筆者で、部員が9人の部活だ。チャーハンを食べるために集まって、食べ終わったら帰る、チャーハンに対して真剣な部活です。(おいしそうなものがあったらチャーハン以外も食べてもいい柔軟さもあります)

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参加メンバーは、米田さん、月餅さん、江ノ島の3人です。
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とりあえず歩く。

夜にも関わらず、どこもにぎやかなアメ横を歩いてみる。デイリーでも行った二木の菓子や業務用の商品たちが並ぶ中、中国系のお店も多くあり、日本ではあまり見かけない形で売っていたりするのだ。

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日本の豆や乾物などが置いてあるお店もあれば、
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肉やホルモンなどが店頭に並んでいたりする。

並んでいるお店の雰囲気や海外からの観光客の多さに、まるで中国や東南アジアに来たような感覚になる。歩いているだけでも楽しい。

「お兄さんたち来なよ! おいしいのあるよ!」と呼び込みも多い。今回はその呼び込みに乗ってみたい。

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強引にメニューを渡されたりした。
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アメ横にあるマジ中華のチャーハン

次々と声をかけられる中で「いろいろおいしいのあるよ!」と言われたので「チャーハンはおいしいお店ですか?」と聞いた。

「おいしいよ!小篭包もおすすめ!」と言われたのでこのお店に入ろう。その自信、見せてほしい。

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天天楽というお店に入った。
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店先にはデカい肉がある。デカい。
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メニューには鴨の腸、豚の骨など見たことない食べ物がずらり。

どれもおいしそうだ。チャーハンは食べるとして、せっかくなら他にも食べてみたい。「鴨の腸とか食べません?」と聞いたが「それはまあまあ……」とやんわりと流れた。流さないで。

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「茶卵は食べたい」という話になり、頼みつつ、
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とりあえずビールを飲んだ。(コップに穴が空いており、どんどんこぼれるビール。そんなアクシデントに盛り上がった)
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暑い日のビールは最高においしい。
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そして、やってきた茶卵。

ゆで卵をお茶と香辛料で煮込んだもので台湾ではコンビニなどでも売られているそうだ。

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においをかいでいる。
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すごくにおいをかいでいる。

熱々の殻を剥きながら、食べてみると茶卵はウーロン茶のような香りと香辛料の香りが広がる。口の中がアジアになった。いいぞ。

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そして、おすすめの焼き小篭包。

提供されるとき、店員さんから「熱いよ」と言って渡された。熱々を食べるのがおいしいからな、小篭包って。

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そんな熱々の小篭包を食べた米田さんが、あまりの熱さに目を見開いた。
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「やけどしそうになったけどおいしいです」

厚めの皮はモチモチしているが、焼き目部分はパリッとしていて、皮だけでもおいしいのに、噛むと中から肉汁のうま味があふれてくる。

熱々の口の中に冷えたビールを飲んだら、そんな幸せなことってあるかね。

あと、チャーハン部なのに全然チャーハンが登場しないと思った人、おまたせしました、チャーハン登場です

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そして、今回のメインであるチャーハン。

にんじんやハムが入っておりピラフのように見える。たまたま入ったアメ横のお店のチャーハン、果たしてどうか。

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食べてみる。
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ちょっとこれ、おいしすぎるな……

全体的にやさしい味だなと思っていたが、ハムと一緒に食べたときに評価が変わる。このハムが爆発的なうま味を持っていて、脳がゆさぶれるほどのおいしさに変わる。ちょっと待ってくれよ、こんなおいしいのかよ。

「3人でチャーハン2皿頼んで、シェアしましょう」と言ったが、あまりにおいしくて1皿食べてしまった。ごめんな。

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本場のチャーハンに想いを寄せながら食べている。
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全員、おいしいと言っていたので間違いないです。

ここで卓上のテーブルを見てみる。でかいビンの黒酢やしょうゆなどが置いてあるが、そのとなりに見たことのないラー油が置いてあった。

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三種ミックスラー油。
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食べるラー油のようだ。

中国では有名なブランドでザーサイ、落花生、乾燥豆腐入りで粗めの唐辛子と花椒で刺激的で香りのある風味がある。

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かけて食べる。
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味が変わってまた違ったチャーハンになった。

少し辛味のあるチャーハンになった。これもおいしいな。月餅さんは黒酢をかけて食べていて、おいしそうだったのでそれも試したら、全部の味覚を感じれられる味になってよかった。

夏の暑い外で、本場の中華を食べる。本当に中国へ来たような感覚になっている。もうここ中国だよ。ニーハオ。

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アメ横にある町中華の名店

ちょっと堪能しすぎている。いいのか。チャーハン紀行と書いたのに1軒目で終わりそうな雰囲気がある。もう1軒行こう。

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歩いていたら先ほどのラー油があった。
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どこか違う感じのお店がないか探す。

ケバブのお店や台湾スイーツのお店などいろいろがある。そんな中、歩いて見つけたのが珍々軒(ちんちんけん)だ。日本の中華料理屋っぽい。

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ここも外で食べられる。

アメ横の本通りからちょっと外れて、JRの高架下にある。大人気のお店で、ずっと人が途絶えない。

ときおり、上から電車が通る振動や音が聞こえる。外で食べるチャーハン、今まで体験したことなくて楽しい。

よし、チャーハンを頼もう。

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やってきたのは王道のチャーハン。
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スープもかがやいている。

安心する見た目のチャーハン。あの味だろうな、あの味だとうれしいな。どうだ。

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知っているチャーハンの味か?
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こんちくしょう! うまいじゃないか!!

やさしめに塩コショウを効かせて、パラッとしていながらもしっとりした食感を残している。卵と油に包まれたお米たちからはかめばかむほどにうま味と甘みが出て来て、ものすごくうまい。

そして、他の食べ物と食べても味が濃すぎない。知っている味だが、その味もよりもおいしい、中華料理屋で食べる理想のチャーハン。

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2人には1皿をわけて食べてもらった。
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米田さんは食べた瞬間ほほえみ、
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月餅さんはおいしくて驚くそんなチャーハン。

あまりのおいしさにあとでネットで調べたところ、テレビやYouTubeでも紹介された人気のチャーハンだった。そんなお店を歩いて見つけるなんて、さすがチャーハン部の部長。嗅覚すごい。

ちなみに餃子も頼んだのだが、これも絶品だ。餃子を食べつつ、チャーハンも食べる。最高に満たされる食事。

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きれいに食べました。
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ごちそうさまでした。

3軒目に行こうとしたが、なんだか気持ちが満たされたので、今日はもう帰ろう。来月はどのチャーハンを食べに行こうかな。


本当は違うお店に行くつもりだった

本当はアメ横近くにあるお店で「燃えるチャーハン」を食べに行こうとしていた。詳しいことはわからないがチャーハンが燃えるらしい。

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お店の前で写真も撮った。

しかし、店内は予約でいっぱいで今日はもう入れないと言われた。焦った。焦ったがアメ横でチャーハンを探そうという話になり、なんとかなった。

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違うお店で燃えるチャーハンを探す時間があった。この光景を見たとき「本当にごめん」と思ったし、そんなことを思うなら予約しなよ。
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