親切デザイン
何気なく買ったうずらのたまごが、人間に親切すぎてしばらくじっと見つめた。

え!?うずらのたまごってこんな感じだったっけ? 機能としては1箇所でいいのに、親切すぎないか。酔っ払って判断力を失った人でも開けられる、ユニバーサルデザインだ……!!おつまみとしての意識が高い……!!

定期的にうずらのたまごを買うけど、このタイプは初めてだ。他がどんな感じかと言われると、全く思い出せない。でも、絶対に違うはずだ。うずらのたまごの真の個性は、開け口にあるのではないか。
気になった私は、近所で売っているうずらのたまごを、片っ端から買ってくることにした。

それぞれのうずらが必ず持っている、「開け口」の部分を鑑賞していこう!!
ハナマサのうずら
まずは業務スーパーの肉のハナマサから。

「OPEN」と英語で書いてあるところがグローバル!!
周りを白い枠で囲っているところも、テーブルの上で見つけやすいようにという優しさが感じられる。
ファミマと大きく違うところは、印刷されているのが裏面ということだ。

裏面に印刷することによって、机の上でコロコロ転がらず、安定感が出るのだ。 印刷面一つとっても、ささやかな個性を感じられる。
セブンのうずら

自分が「うずらの味付けたまご」であることを、1個ごとに名乗っている。誠実さ……!! 確かにぱっと見だとホタテとか、違うものに間違えられる可能性もあるのだ。おつまみって茶色多いし。
名乗っていることに注目してしまったけど、開け口のグラデーションも美しいですね。


開くのに、「開け口」を名乗らないパターン!!! 奥ゆかしさ……!
カネセイ食品のうずら
カネセイ食品のうずらは透明感がすごい。

全方向開けられる親切タイプなのに、そこまで主張してないところがにくい。あと出汁のみずみずしさを一番感じるうずらです。
トリュフのタマゴ
同じく透明感がある、トリュフ味のうずら。

金色で書かれた「開け口」の文字に漂う高級感。開け口は下部分に書いてあるけど、実は四角全て開けられる、奥ゆかしい系タイプ。
