特集 2023年12月19日

チャーハン、年末大炎上の巻~チャーハン部活動報告

今宵、チャーハンが燃える。

デイリーポータルZにはチャーハン部というチャーハンを食べる部活がある。部長が筆者であり、メンバーはほしあさひ、山田窓、月餅、megaya、米田梅子、トルー、橋田玲子、小堺丸子、安藤昌教の10名だ。

2023年1月から活動してきてもうすぐ1周年を迎えようとしている。皆様のおかげとチャーハンを食べたいおれたちのおかげです。

12月と言えば、忘年会である。なのでチャーハンを食べよう。

1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

前の記事:チャーハンを我慢した向こう側にあるもの~チャーハン部活動報告


以前入れなかったお店でチャーハンを食べる

あれは8月に上野でチャーハンを食べようとしたときのことだ。ふらっと入ろうとしたら予約でいっぱいでお店に入れず、アメ横のチャーハンを堪能したことがあった。詳しくは「アメ横チャーハン紀行~チャーハン部活動報告」を見てほしい。1万回ぐらい見て。 

今年の後悔は今年のうちに晴らしたい。なので、以前に入れなかったお店で食べることした。今回は絶対に食べたいので、予約をする。みんな予約をするとお店がやってなかったり、予約でいっぱいで入れないとかないから便利だぞ。来年は予約が流行すると思う。

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翠雲 上野店。
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お店に入ったら魚がいた。

本場の中国料理が食べられるお店だ。ここで忘年会をしようと思う。忘れよう。

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参加者は左から編集部安藤さん、編集部橋田さん、ライター小堺さん(新入部員)、月餅さん、江ノ島(チャーハン部部長)です。よろしくお願いします。
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みんな何を食べようかメニューを見て楽しく話している。チャーハン食べなよ。
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視線が釘付けになる魚料理

チャーハンを食べるとして他に何を食べようか。名物が魚を使ったメニューらしい。

「特上水煮魚」というメニューだ。鯉や鱈があるが、バサを食べることにした。調べたらナマズの仲間で白身魚のようだ。特上という名前が入っている。興奮するな。特上って。

じゃあ、チャーハンと特上水煮魚を注文した。すると、店員さんが水槽から魚をすくい上げた。魚!さっき見た魚が!!調理をされる!!!

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目の前で魚がつれて行かれた。どうすることもできない無力さを感じる。おいしくいただくからな。
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部員たちが魚の行方を見守る中、
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部長は追加でピータンを食べたいが我慢をしていた。そういう我慢できる強さが部長にはある。

メニューの中にウシガエルがあった。どんなのだろうか。食べるか迷っている中で「俳句で『うしがえる 負けるな一茶 ここにあり』みたいなのありますよね」と部長の博識が飛び出たが、全員きょとんとしている。(なんでだ、有名な俳句だろう)と思ってこそっと調べたら『やせ蛙 負けるな一茶 これにあり』だった。もうこの会話やめよう。

そんな会話をしていたら鍋がやってきた。鍋?

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鍋いっぱいの油に香辛料がたっぷり、そこにバサが入っている。

大量の油にたっぷりの香辛料が入っている。中国料理特有のしびれて辛そうなにおいがテーブルに広がる。唐辛子と花椒の香りだ。

「3分ほどお待ちください」と砂時計をおいて店員さんがテーブルを離れた。

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鍋を見ながら(これぜったいに辛いよな)と思った。
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燃えるチャーハン

そして、そのあとにチャーハンがやってきた。みんな鍋に夢中だけど、チャーハンを見て。ほらチャーハンが来たよ。

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運ばれてきたチャーハン。しかし、何か手に持っている。
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それをかけて、
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火をつけたら、
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チャーハン炎上。
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ちょっと熱かった。

このチャーハンは「翠雲醤油チャーハン」というメニューで、100℃近くに熱した石皿にラム酒を垂らし、火をつけることでアルコールを飛ばして、風味だけをチャーハンに香りづけている。

このチャーハンは中国・漠河市が発祥といわれていて、他のお店でも提供しているお店があるらしい。

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魚料理も完成した。

鍋に入っている香辛料を取り除いて、魚だけを食べる。どんな味かみんな気になっているけどチャーハンを食べよう。ほら、チャーハン部だからさ。

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食べながら鍋を見ている。
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「このチャーハン、食べたことのない感じでおいしい」と言いながら鍋を見ている。みんな鍋に興味津々かよ。

みんな鍋を見ながらチャーハンを食べている。「食べたことのない味」というが、それチャーハンに集中してないからじゃない

ちゃんと集中してチャーハンを食べてみようと思う。

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食べてみる。
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変わった味だった。

老抽(ロウチュウ)というたまり醤油を使っているので、見た目は濃い味に見えるが、ちょうどいい味付けでどこか甘みを感じる。優しさすら感じるチャーハンだ。

そしてパラパラというよりもかなり水分の多い、しっとりした食感。これはこれでおいしいよ。

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そのあと魚の鍋を食べた。あんなに唐辛子が入っているのにそこまでの辛さがなく、しびれるの感じがおいしい。マーのラーな味がする。
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魚もおいしいし、チャーハンもおいしい。

町中華にはない、本場の味がここのお店にはある。他のメニューも食べたいが、結構お腹いっぱいになったので今日は帰って二次会に行こう。

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安藤さんが「花椒や唐辛子の感じが好きなんだよね。麻婆茄子を食べてもいい?」と食欲を出してきたので「いつか食べましょう」と言葉をにごした。他人の食欲に厳しい。
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2次会はアメ横で

その後、2次会に行くことになり、橋田さんはお腹いっぱいとのことで帰った。編集部安藤さん、小堺さん、月餅さん、江ノ島の4名でアメ横に向かった。

歩いていると声をかけられる。「オニイサンタチヨッテイキナヨ」と日本語のじょうずな中国の方に声をかけられた。

「チャーハンあります?」と聞くと「アルヨ!」と言われたのでここにした。チャーハン部のお店選びの基準はチャーハンがあるがどうかだ。

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福楽というお店。

安藤さんが「昔、アメ横で同僚たちと飲んだときに白酒(パイチュ)を飲んだらベロベロに酔って、ものすごく乗り過ごしたんだけど、ここのお店だったかも」とのこと。

白酒、興味があるがものすごく寝過ごしたくないので今日はやめた。

食べたことのないメニューがたくさんある。
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とりあえずたんぱく質を取りたくて茶玉子。台湾の屋台でも売っている。

お茶の風味がする味玉みたいな感じである。たんぱく質って思っている倍以上取った方がいいらしいと聞いた。プロテインも買った。たくさん飲んだら太った。

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台湾ソーセージ。甘くてびっくりした。これをつまみにお酒を飲むと口の中が海外の味になった。
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そして、小堺さん、月餅さんは地元が同じの為、地元トークに花を咲かせていた。

「四つ木も変わってしまった…」と悲しい話や「あそこの学校に通っていたんですよ」と楽しげに話している。いいな、地元を好きな人たちの会話を聞くのは。

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そんな中、チャーハンがきた。

2皿頼んで、1皿は3人で食べてもらい。もう1皿は部長が1人で食べる。最近、整体に行ってから血流が良くなったのか、お腹が空いて仕方ない。成長期か?

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もりもり食べて大きくなりなさい。

そのあとも楽しい話をしてお店が閉まる時間まで楽しく過ごした。いい忘年会だったな。チャーハンもおいしかったし。

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とても楽しい夜でした。

来年もチャーハンを食べるぞ

来年の記事について話し合った。でも、このときはまだ知らなかったのだ。チャーハン部が来年、あんなことになるなんて…

(含みを持たせることで来年のチャーハン部の活動に期待を持たせています。特に事件は起こらない予定です。来年もチャーハン部をお願いします。)

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