来年もチャーハンを食べるぞ
来年の記事について話し合った。でも、このときはまだ知らなかったのだ。チャーハン部が来年、あんなことになるなんて…
(含みを持たせることで来年のチャーハン部の活動に期待を持たせています。特に事件は起こらない予定です。来年もチャーハン部をお願いします。)
デイリーポータルZにはチャーハン部というチャーハンを食べる部活がある。部長が筆者であり、メンバーはほしあさひ、山田窓、月餅、megaya、米田梅子、トルー、橋田玲子、小堺丸子、安藤昌教の10名だ。
2023年1月から活動してきてもうすぐ1周年を迎えようとしている。皆様のおかげとチャーハンを食べたいおれたちのおかげです。
12月と言えば、忘年会である。なのでチャーハンを食べよう。
あれは8月に上野でチャーハンを食べようとしたときのことだ。ふらっと入ろうとしたら予約でいっぱいでお店に入れず、アメ横のチャーハンを堪能したことがあった。詳しくは「アメ横チャーハン紀行~チャーハン部活動報告」を見てほしい。1万回ぐらい見て。
今年の後悔は今年のうちに晴らしたい。なので、以前に入れなかったお店で食べることした。今回は絶対に食べたいので、予約をする。みんな予約をするとお店がやってなかったり、予約でいっぱいで入れないとかないから便利だぞ。来年は予約が流行すると思う。
本場の中国料理が食べられるお店だ。ここで忘年会をしようと思う。忘れよう。
チャーハンを食べるとして他に何を食べようか。名物が魚を使ったメニューらしい。
「特上水煮魚」というメニューだ。鯉や鱈があるが、バサを食べることにした。調べたらナマズの仲間で白身魚のようだ。特上という名前が入っている。興奮するな。特上って。
じゃあ、チャーハンと特上水煮魚を注文した。すると、店員さんが水槽から魚をすくい上げた。魚!さっき見た魚が!!調理をされる!!!
メニューの中にウシガエルがあった。どんなのだろうか。食べるか迷っている中で「俳句で『うしがえる 負けるな一茶 ここにあり』みたいなのありますよね」と部長の博識が飛び出たが、全員きょとんとしている。(なんでだ、有名な俳句だろう)と思ってこそっと調べたら『やせ蛙 負けるな一茶 これにあり』だった。もうこの会話やめよう。
そんな会話をしていたら鍋がやってきた。鍋?
大量の油にたっぷりの香辛料が入っている。中国料理特有のしびれて辛そうなにおいがテーブルに広がる。唐辛子と花椒の香りだ。
「3分ほどお待ちください」と砂時計をおいて店員さんがテーブルを離れた。
そして、そのあとにチャーハンがやってきた。みんな鍋に夢中だけど、チャーハンを見て。ほらチャーハンが来たよ。
このチャーハンは「翠雲醤油チャーハン」というメニューで、100℃近くに熱した石皿にラム酒を垂らし、火をつけることでアルコールを飛ばして、風味だけをチャーハンに香りづけている。
このチャーハンは中国・漠河市が発祥といわれていて、他のお店でも提供しているお店があるらしい。
鍋に入っている香辛料を取り除いて、魚だけを食べる。どんな味かみんな気になっているけどチャーハンを食べよう。ほら、チャーハン部だからさ。
みんな鍋を見ながらチャーハンを食べている。「食べたことのない味」というが、それチャーハンに集中してないからじゃない
ちゃんと集中してチャーハンを食べてみようと思う。
老抽(ロウチュウ)というたまり醤油を使っているので、見た目は濃い味に見えるが、ちょうどいい味付けでどこか甘みを感じる。優しさすら感じるチャーハンだ。
そしてパラパラというよりもかなり水分の多い、しっとりした食感。これはこれでおいしいよ。
町中華にはない、本場の味がここのお店にはある。他のメニューも食べたいが、結構お腹いっぱいになったので今日は帰って二次会に行こう。
その後、2次会に行くことになり、橋田さんはお腹いっぱいとのことで帰った。編集部安藤さん、小堺さん、月餅さん、江ノ島の4名でアメ横に向かった。
歩いていると声をかけられる。「オニイサンタチヨッテイキナヨ」と日本語のじょうずな中国の方に声をかけられた。
「チャーハンあります?」と聞くと「アルヨ!」と言われたのでここにした。チャーハン部のお店選びの基準はチャーハンがあるがどうかだ。
安藤さんが「昔、アメ横で同僚たちと飲んだときに白酒(パイチュ)を飲んだらベロベロに酔って、ものすごく乗り過ごしたんだけど、ここのお店だったかも」とのこと。
白酒、興味があるがものすごく寝過ごしたくないので今日はやめた。
お茶の風味がする味玉みたいな感じである。たんぱく質って思っている倍以上取った方がいいらしいと聞いた。プロテインも買った。たくさん飲んだら太った。
「四つ木も変わってしまった…」と悲しい話や「あそこの学校に通っていたんですよ」と楽しげに話している。いいな、地元を好きな人たちの会話を聞くのは。
2皿頼んで、1皿は3人で食べてもらい。もう1皿は部長が1人で食べる。最近、整体に行ってから血流が良くなったのか、お腹が空いて仕方ない。成長期か?
そのあとも楽しい話をしてお店が閉まる時間まで楽しく過ごした。いい忘年会だったな。チャーハンもおいしかったし。
来年の記事について話し合った。でも、このときはまだ知らなかったのだ。チャーハン部が来年、あんなことになるなんて…
(含みを持たせることで来年のチャーハン部の活動に期待を持たせています。特に事件は起こらない予定です。来年もチャーハン部をお願いします。)
おれたちチャーハン部!
部長、江ノ島茂道 以下、ライター10人が部員として所属する、チャーハンを食べる部、チャーハン部。その活動記録です。
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