家にいながら謎の思い出ができた
この集まりが終わったあとも写真を見返しては「この瞬間のこの服おもしろい」と話し、じわじわ盛り上がった。もしかすると普通に会うよりも思い出っぽい写真がたくさん撮れたかもしれない。みんなで写真館にいったり、旅行したような気分になった。
在宅勤務になり1ヶ月が経った。毎日Zoomというテレビ会議アプリで仕事をしているが、こいつがめちゃすごい。
何がすごいって、背景が変えられるのだ。家がどんなに汚くても、自分だけを認識し背景を変えてくれる。本当に楽しい。
背景だけでだいぶ遊んだが、これ衣装や小物を使うとさらにいいのでは?と思いついた。たくさん実験しました。
まずZoomのバーチャル背景とは何かを説明すると
これまで宇宙にしたり、好きな番組のセットにしたり、芸能人とツーショット風にしたり、いろいろ遊んできた。
そしてある日
この体験からバーチャル背景+αを用意したらさらに楽しいのでは!? と思いついた。
1人じゃ寂しいので「暇だ」という友人らと背景+α実験会を開催する。
まずは各々、好きな背景と小道具を試していく。
みんなですごいすごいと歓声が湧く。さてこれで会議をすると
「服を変えると気分までその服っぽくなる」と郡司さんが言う。たしかにしばらくピースをしたり、誇らしげな顔で喋っていた。
私も画面の自分がサウナ服を着ているだけなのに、リラックスして喋ってしまう。医者の山宮さんもずっと背筋が伸びている。
サウナが面白かったので、タオルを取り出し、みんなでサウナに入りながら会議してみることにした。
なぜか背景と服を揃えると、人間はあわせてそれっぽい動きをしてしまうことがわかった。
そしていろいろ喋るもさっぱり捗らない。「だってサウナで会議しないじゃん」そんな気持ちになる。
サウナの学びから「全員で背景そろえるのはいい」と盛り上がった。ここからは、衣装と小物に加えて3人で背景をそろえていくことにする。
部屋の中にいるのに、画面の自分たちは完全に鳥を探している。「青い鳥さがそ!」と思わず口から出た時は自分でもマジかと思った。人生で初めて言ったフレーズだった。
もうここまでくるとほぼ会議とか、雑談とかそんなことはしない。
ただ背景と服をきて「あれ〜?探してた本がないな」と各々なりきるだけだ。後から写真や動画を見て笑う遊びになっていく。
せっかくなので、本当の車両に見えるように画像をミラーにして配置してみよう。
そしてこの時はもはや誰も喋らなかった。1人は本を読み、1人はスマホを持ち、1人は寝る。全員「この設定を壊すまい」という意識が働く。そして後からみて「よくできてる!!」と盛り上がる。
小道具と衣装、背景を全員でそろえる統一感の良さはすごくわかった。しかし、惜しいのが3人以上でそろえた場合の「上下段のズレ」である。
せっかくなので上と下で役割を分けてみることにした。
やっている本人たちも意味がわからないが、とにかく画面上では「ヒッチハイク」が完成しているのでとにかくおかしい。
「のせてくださーい」なんて家ではじめていった。でも画面ではそうなってるのだから仕方がない。ふと我にかえるとめちゃくちゃ家なので脳がバグる感じがする。
今回実験した感想をまとめると
だった。背景でも十分盛り上がるが、衣装や小物があればさらにテレビ会議は楽しくなることがわかった。オンライン飲み会などでぜひご活用ください。
この集まりが終わったあとも写真を見返しては「この瞬間のこの服おもしろい」と話し、じわじわ盛り上がった。もしかすると普通に会うよりも思い出っぽい写真がたくさん撮れたかもしれない。みんなで写真館にいったり、旅行したような気分になった。
※背景写真:「写真AC」
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