はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「デジタル化希望」。これからも決裁されていきましょう。
世間のテレワーク化の加速により、決裁ツールとしても不要論が叫ばれている「ハンコ」。そのうえ、河野行革相がハンコNG令出したりと、もうふんだりけったりで、いまハンコ、棒業界の中でもにわかにアツい棒だと言えるであろう。
そんな折、多摩の一角にて、オリジナルのハンコを作れるという謎のマシーンを発見。
ならば、ハンコ文化をなんとか死守するためにも(本当はそれほどでもないけど)今回は! 今のうちに、オリジナルすぎる衝撃のハンコを作ってみたいと思うッ!
俺たちのヘブンである、多摩のヨーカドーの一角に、突然。
謎のマシーンが現れた。
何これ。そこでふと、画面を見ると、なにやらデモ動画が始まったのだが、
!? 何この圧倒的平成感!!
そして、その字体も、パワポというか
Word時代のビジョンである。エモすぎる。あらためて、現れたタイトル画面も
圧倒的昭和感!! もうほぼファミコンのそれだ。ただ「Myはんこ」というタイトルが示すように、つまりはこの機械、自分だけのオリジナルのハンコが作れるという驚異のマシーンなのであった!
ちなみに値段は500円。高いんだか安いんだかわからないが、もうやるっきゃナイトだろう。
どうやら、本当に自由に作れるようで、フォーマットも選べたりするようだが、もちろん全部自分で描く。
このタッチペンで描くらしい。DSみたい。コレにて、ハンコの面となる画面の丸の中に描いていく。
ただハンコだからと、普通に名前を書いてもしょうがない。せっかくなので絵を描いちゃおう
まぁハンコは自分を表すものなので、自分を描いちゃおうではないか。そこで、僕には欠かせない
メガネを。そして僕には欠かせない
悲壮感を。具現化しておこう。
そして、ハンコの面のイラストを描きあげたら、今度はなんと
ハンコの素材が選べる模様! マジかよ。いたれり尽くせり。
それにしても素材のラインナップがスゴイ。例えば。
「オランダ水牛」。オランダも水牛も、多摩のレベルを超えている。
そして、「クリアピンク」。が、「色:ブルー」。ちょっと何言ってるかわからない。そこで、ハンコだし、いかにも典型的で木製な
「あかね(木製)」にしておこう。が、「特徴:丈夫なプラスチックです」。ちょっと何言ってるかわからない。
そうして素材を選ぶと、その画面には、!?
ウイルスか!?と思ったら、なんとコレ、さっきのイラストがハンコに刻まれていく様子が、画面で見られるとのこと! 震える!
解像度はだいぶ昭和だが、この機械の中で、今まさに微細に刻まれるというの!? 3Dプリンター機能などなさそうだし、この機械、だいぶスゴイのではッ! が、完成までの時間が、長ぇ。まぁそれなりの作業なのでしょうがないが、ココでなんと! ユーザーが退屈しないようにと、
「ハンコ豆知識」!!などの読み物で、時間つぶしができるのであった! 至れり尽くせり! まぁだいぶ興味はないが、
「ハンコQ&A」までもあり、さらにその感想までも選べて、
大変満足なのであった。って、こんなことまでユーザーの声をフィードバックしてPDCAを回す姿勢、企業としては素晴らしいだろう。
そんなふうに時間をつぶしていたところ、
コロン、と、転がってきた! ついに刻み終わり、完成した模様!
ではこうして、ココに爆誕した、オリジナルすぎるハンコが、コレだ!!
!? コレがっつり見せられても、素だと、なんかグジャッとしてるだけで、よくわからないが、
いざ、朱肉につけて、
バチコーン!と、ナッツ印してみたところ!!
!!!!
やった!!と、自画像ゆえにそれなりにキモイが、見事にちゃんとした、自分のハンコになっていたのであった!
と、嬉しくなって、つい
押しまくっちゃうっていうね。これこそハンコカタルシス! ハンコの醍醐味だと言えるであろう。
というわけでそんなハンコ、アナログなりにオリジナリティ―を極められたりするので、DPZのようにいつまでも文化として、残っていってほしいものでございます。ではまた、ごげきげんよう。
はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「デジタル化希望」。これからも決裁されていきましょう。
・マイクスタンド芸を身につけるために必要な3つのこと(江ノ島茂道)
・ドラムスティックのような野菜スティックを作る(ネッシーあやこ)
・ランチやってますののぼりがあればランチをやってるように見えるのか(林雄司)
・特製麺棒付き! 山田うどんの手打ちキットを試してみた(玉置標本)
・河川敷で拾った木の棒を金色にして多機能にする(地主恵亮)
・「現状品」のフルートを落札しました(安藤昌教)
・棒グラフにしやすい野菜は何か(トルー)
・ヤクルトファンが好きな棒(べつやくれい)
・タピオカビスケット棒、他(古賀及子)
・山でよく見る棒(松本圭司)
・森にかっこいい枝を探しに行く(井口エリ)
・リコーダーについているあの棒を死ぬ前に正しく使いたい(いまいずみひとし)
・ハンコを作る(ヨシダプロ)
・棒人間を作ったぞ(ぬっきぃ)
・内部のひみつの音が聞こえる棒、「聴診棒」(石川大樹)
・これから働く人にバトンを渡しに行った(スズキナオ)
・おつまみDon't think棒(パリッコ)
・受肉せよ!サラミスティックロボ(藤原浩一)
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