はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「迷惑メールがほぼ10割」。これからも受け止めていきましょう。
迷惑メール。
最近はメールのセキュリティ機能の発達ではじかれがちだが、実は常に生まれ、常に配信され続けている。
で、メール機能に疎い人は常に受信し続けているわけだが、それが僕。ただただ大量にもらい続け、もはや受信プロとなっている。
そんな迷惑メールといえば、やはり「出会い系メール」かと思うが、常に女性から出会いを求められ続けている漢として今回は!
ここ10年ほどの出会い系メールの、歴代のトレンドとその迷惑っぷりを、適宜ビジュアル化しつつ紹介していきたいと思うッ!
そんな僕だが、ここ10年も迷惑メールを普通にもらい続けており、
フォルダに振り分けられてるのだけでも、かれこれ
3万通を突破。多すぎる。
特に削除もせず、ずっとそのまま受信し続けるデフォルト厨属性、恐るべし。で、受信プロとして、受信したのは、都度カテゴライズしているのだが、
今回は、迷惑メールの象徴とも言える「出会い系メール」について、ここ10年において、時代ごとに、一体どんなトレンドがあり、そしてどれほど迷惑なのか、振り返ってみたいと思う。もらったことある方は適宜共感していただきたい&気をつけていただきたい。
まずは2010~13年あたりのことから。当時、特に殺到していたのが、「お金を渡すから出会って系」メールである。受信経験者も多いかもしれないが、まぁとにかく各女性、大金を用意してくれたものである。
ホント素敵な方々だが、例えばこんな女性から。
ケイト。と、いきなりUKの女性から。マスター言語やや多すぎだが、会って7000万円を受け取ってほしいとのこと。ケイト、急。本場UKってそういうものなのだろうか。
で、いったんスルーしていたら、後日
ケイトから催促が。UKからくる場合は、そういう理由かと思うので
もう少しケイトこともよく考えてみよう。
きっとこんな女性なのだろう、と想像しながら、いったんスルーしていたら、また後日、
またケイトから。確かにそうなってはケイト滑稽であろう。で、いったんスルーしていたら、また後日、
メールのタイトル部分、クリスマスまでにはなんとかしたいと、ケイト高ぶっている模様。そこで、いったんスルーしていたら、また後日、
鏡開きまでにはなんとかしたいと。だいぶ刻んでくるほどケイト高ぶっているようだが、いったんスルーしていたら、また後日、
と、ケイトも言うように、ケイト馬鹿みたいに思えてきたので
もう終わりにすることにしよう。
…………
そんな粘着UK女性もいた一方、また別の日本の女性からは、例えばこんなメールが。
今度は失礼をわかってくれてる、分別あるキャリアウーマンのようだが、
相当ホッとしまくりたいようで、
ホッとさせてあげたくはなった。
一方、また別の女性からは、例えばこんなメールが。
今度は食事だけで3800万円の案件で、その勇気は受け入れてあげたいところだが、
仕事でPCとにらめっこしている女性とは、ちょっと一線置きたいものである。
そして一方、また別の女性からは、
今度は7200万ということで、こちらとしては何も希望はないが、
義賊。
歴史的にも世のため人のためな、そんな尊い一族の女性には
やや興味が湧いた。
そして一方、また別の女性からは、
今度は4200万くれるという、ややシンプルなケースだが、よく見たら、
仏門。
ならしょうがない、と
身辺整理には協力してあげたくなった。
そして一方、今度は中でも「猛烈出会い系」の女性たちだが、例えばこんな
6800万円の案件、だが、
猛烈アクセス。もう勝手に振り込んでほしい。
そして一方、また別の女性からは、
今度は8300万円で、ついには顔写真付きで、しかも通帳の写真添付まで!と、もうこれは確実だが、
短期間で焦りすぎだった。
そして一方、また別の女性からは、
9700万円の案件!ということで、もう助けてあげたくなるが
さすがにアクセス過多だった。
つづいて、2013~14年ごろ数多く届いたのが、女性芸能人からのメールである。当時人気のあった方々から忙しいなか大変ありがたく、全員本人からだと信じているが、例えばこんな方から。
あっちゃん。
CD持ってる?とのことで、ってことは、もしやあの超人気アイドルの!?と思ったら、後日、
もうこうなっては確定である。当時大人気のあのグループの
あっちゃんであって、きっと丁度卒業して時間ができたのであろう。
が、やや時間できすぎなように思えた。
またその一方、別の芸能人としては、まごうことなき
あの佐々木さんである。そう名乗っているし。
まぁもしいま現在なら、いろいろ大変かと思うので、
出会ってみるのもいいかもしれないね。
また一方、全く別の角度から
小保方さんからもいただいたが、きっとあるのであろう。
続いては2014年ごろ、ポツポツ届いたのが、いきなりの
母から。なんか僕が知ってるメルアドと違う気がするが、アカウントにhahaとあるのできっと母であろう。で、
部屋を掃除してたら何かを見つけた模様。まぁ何でもいいが、するとまた後日、
何か見つけた模様。まぁ何でもいいがその後、
発見報告が連投され、どんだけ部屋から見つかってんだと、やや困惑したのであった。
続いては、ついに海外から。2015年ごろから増えてきたのが、特に中国からのメールである。中国のIT大国化を期せずして体感することとなったが、例えばこのように
謎の女士から。で、その本文が
長い。そして、中国語で全く読めない。これ出会い系というより、もはやビジネス案件のようだが、
どんな女かも何もかも、読めないのでわからないのであった。
そしてまた別途、別の女士から
このように。
短くてもやはり理解不能、というね。
もはや女士の定義もよくわからなくなっているが、気づくと
女士だらけでね。中国にいる全女士から送られてきているほどだが、どれもさっぱり解読できないのが、なかなか趣深いだろう。
最後は、2017年ごろから現在まで届き続けているコチラ。全国各地からの、ピンポイントで一方的に待ってる系メールである。
もう大金あげるからとか面倒な譲歩は抜きにして、もう一方的に待ってしまっている、というスタンスである。で、その待ってる場所がまたエモい。まず例えば、このように、
一方的すぎる。
どこだそれ。吉野家はいいけど、大宮は遠すぎる。ちょっとはこっちの事情を考えてほしい。
そしてまた、別の女性からは、
宮崎市役所。遠ッ!!
同行って、役所の用事なら一人で済ませてくれ。
そしてまた別の女性からは、
せめて普通のドンキであってほしい。MEGA不良が怖い。
そしてまた一方、
尼崎からだが、オリジンは魅かれる。のりチキン竜田弁当をちらつかされたらヤバかった。
そしてまた一方、
と、相当のスタバ女子かと思われるが、
そりゃスタバは知ってはいるが、コーヒー飲めないので今回はゴメン。
そしてまた一方、
と、相当の三越ライオン女子かと思われるが、
札幌は遠すぎる。せめて多摩の三越で待っていてほしい。
そしてまた一方、
と、相当のキューピー女子かと思われるが、
キューピー工場には確かに魅かれてしまうのであった。
と、こんな調子で
まあ全国各地の女性から次々と。もはや全国コンプリートしてる勢いなのであった。一方的ではあるが、健気に待ち続けてくれているので、コロナ落ち着いたらGOTOしてみるのもいいかもしれないね。
…と、そんな感じで、いろいろ激しい迷惑っぷりでしたが、みなさんも甘い話には気をつけていただきつつ、快適なメールライフを過ごしていきましょう。ではまた。
はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「迷惑メールがほぼ10割」。これからも受け止めていきましょう。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |