ふつう特集 2021年3月30日

ふつうのカップヌードル9種類食べ比べ

カップスターしょうゆヌードルQTTAら至極のチャルメラでホット一杯

普通のカップ麺といえば、縦型の醤油味。オリジナルである日清カップヌードルのフォロアーたち、普通カップ麺。カップ麺の絵を描いてくださいと言ったら、8割くらいの人は縦型カップ麺の絵を描くんじゃないでしょうか(想像)。

スーパーを色々回って探したところ、9種類の普通カップ麺を買うことが出来ました。比較していきましょう。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

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 さようなら2020年度! 春休みとくべつ企画「ふつう特集」 

時代や進み、いまやなにをとってもバリエーションのゆたかな世の中になりました。しかしそのベースとなるものを軽んじて良いのでしょうか。否! デイリーポータルZは春休みを記念し、「ふつう」を再発見します。
さあ、この店でいちばんふつうのものをくれたまえ!
 

買ってきたら赤かった

スーパーを数軒廻って縦型醤油味カップ麺を買ってきました。こうして並べてみるとアレですね、赤い。

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赤い。

醤油味=王道=赤

明星の至極の一杯だけは黒が基調だけどロゴの周りは赤。つまり醤油味カップ麺のイメージは赤なのです。

戦隊モノのリーダーは赤だし、日本の国旗は中心が赤いし、なんとなくど真ん中のイメージ赤なのかもしれません。醤油味はカップ麺のど真ん中だから、これも赤。

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ここまで赤基調だとは思ってなかったので並べて驚いた。(クリックで拡大)

エントリーは、サンヨー食品カップスター、日清カップヌードル、東洋水産QTTA、明星チャルメラ、明星至極の一杯、東洋水産ホットヌードル、バリュープラスしょうゆ味ヌードル、みなさまのお墨付きしょうゆヌードル、トップバリュNOODLEしょうゆの9種類です。

中身を見てみよう

それぞれの蓋を剥がして中身を見てみましょう。下の写真も上の写真も、クリックすると大きな画像が開くので細かいところまで見たい方はクリックしてください。

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おおむね似たような具材の構成ですね。(クリックで拡大)

エビ、謎肉、玉子が主流

具の構成は似ていて、至極の一杯とチャルメラ以外はエビ、謎肉、玉子が共通して入っています。

至極の一杯は『しょうゆヌードル』ではなく『醤油ラーメン』を目指しているっぽくて、メンマとネギが多めで玉子とエビは無し。

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肉、メンマ、ネギという割り切り。ラーメンを目指すならどうしてもメンマが必要なのでしょう。
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チャルメラのかやくは肉、キャベツ、玉子、ナルト、ネギという独自路線。

チャルメラも醤油ラーメンを標榜してるようでナルトとメンマが入っていますが、玉子と謎肉も入っていて、醤油ラーメンヌードルといった趣です。

カップヌードルは王道。カップ麺の国道1号線。確固たる自信を持っての謎肉、エビ、玉子、ネギ。

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これぞ王道の普通カップ麺という具の構成。
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お湯を入れて3分

熱湯を入れて3分。具のボリュームで目を引くのはやはり日清のカップヌードルでしょうか。

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お湯を入れて3分経った状態。(クリックで拡大)

実売価格で140円くらいであり、100円くらいで売られているカップスターやホットヌードルより少し原価が高そうな感じがします。

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とにかく具が多くて、すっかり麺を覆い尽くしている。王者の余裕を感じます。

ナルトが入っているチャルメラも目を引きますね。ネギとキャベツの緑、玉子の黄色、肉の茶色、ナルトの白と赤など色がキレイです。

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彩りナンバーワン。ホタテの旨味と別添のスパイスオイルがスープをうまくする。

至極の一杯の見た目は地味だけど、別添の鶏油(チーユ)とメンマがスープにコクと香りと旨味を与えてくれます。見た目はともかくスープがうまい。それが至極の至極たる所以でしょう。 

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見た目には目を瞑って食べてください。

すべてに入ってる謎肉を比較

普通カップ麺に必ず入っているのが謎肉。謎肉って言っても、概ねひき肉であり、要は肉団子です。

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見事な茶色。(クリックで拡大)

見た目からはわからないけど、ガーリック風味の肉が特徴なのがホットヌードル。噛んだ感じの肉感もよく、これは良い謎肉です。

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蓋に書いてあるとおり、ほのかに香るガーリックの源泉はこのガーリック風味の謎肉だった。

チャルメラの肉はなぜか鶏肉。宗教上の理由で豚肉を食べられない人でも大丈夫かも?!と思ったけどスープに豚脂を使っているのでNGですね。

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味では鶏肉とわからず、普通に謎肉味です。

具の味や食感がクッキリハッキリしているのは日清カップヌードルです。他のPB系カップ麺と同時に食べ比べると分かりやすいけど、明らかに彩度が高い味がします。 

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王道のカップヌードル。強い。スープもよく味わうと、黒胡椒が効いていて実は結構スパイシーです。具もスープも彩度が高い。 

安くてお得だけどそれなりでしょ?みたいなイメージのPB系格安カップ麺において頑張ってると思ったのがバリュープラス。肉は甘めの味付けで噛みごたえがあり、キャベツの甘味とも合っています。

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PB系と侮ってたら製造はエースコックでした。

 エースコック!なるほどと膝を打ちました。

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エースコックの東京工場は埼玉の川越にあります。小江戸だから東京?

他のPB系が悪いってわけではなく、SEIYUで売っている『みなさまのお墨付き』シリーズのしょうゆヌードルの製造は株式会社酒悦。酒悦といえば東洋水産のグループ会社です。

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パッケージには『当製品は東洋水産株式会社と共同開発しました』と書かれています。なお、同シリーズでも小海老天そばは日清、もっちりノンフライ麺シリーズは加ト吉など、種類によって製造元が違います。

こちらもしっかりした食品メーカーが作っており、際立った特徴は無いものの安い価格(実売87円)で及第点の味を実現しています。 

残るはトップバリュ。製造は明星です。安い価格で頑張っていると思うのだけど、全体的に優しい味としておきましょうか。とても優しい味です。

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いろんな制約を感じる味がします。

麺に違いはあるのか?

カップ麺で大事なのは麺。だって『カップ麺』って名前に入ってるのはカップと麺だからね。食感や見た目で目立つのはQTTAです。

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色や太さはそれぞれ違うが味の差は?(クリックで拡大)

薄い平打ち麺が多い中、厚みがありで噛みごたえがあるのがQTTAの特徴です。名前の通り食った感が強い。

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麺の量も多く、噛みごたえと食べごたえの両方で満足させてくれる。

スープも黒胡椒が効いており、パンチがあります。

ちなみに、QTTAを食べるときは注意点が一つあります。『とにかくよく混ぜること』。混ぜが不十分だとスープが溶け残って味が薄くなってしまいます。カップの底に味が溶け残りやすいので、底までよく混ぜてください。

他のカップ麺の麺はカップヌードルを中心として似たような感じであり、確かに食感や香りに微妙な差はあるのだけど、僕のバカ舌では際立った違いは分かりませんでした。強いて言えば、トップバリュの麺が細くて伸びやすいくらいか。

スープはカップスターが好き

麺や具に際立った特徴はないけど、サンヨー食品のカップスターのスープは優しい味ながら旨味が強く、個人的には一番好きな味でした。もっとも強くフライ麺の香りがスープに移ってる系の味です。

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スープの味はカップスターが好き。

似たような写真が続いてどれがどれか分からなくなってきたので、9種類の特徴をまとめます。

それぞれを一言で書くと

日清カップヌードル…彩度が高い王者。濃い
カップスター…スープの旨味が強くそれでいてスッキリ
QTTA…しっかりガッシリ麺と食った感強め。容器が便利
チャルメラ…醤油ラーメンを目指したバランス型
至極の一杯…醤油ラーメンを目指したスープ特化型
ホットヌードル…ほのかなガーリック風味
バリュープラス…安くて十分うまいが手が熱くなる
みなさまのお墨付き…超普通
トップバリュ…優しい味

どれが好きかは好みの問題ですが、僕はカップスターが好きです。

余談で容器

容器についてちょっと書くと、QTTAの容器はやけにしっかりしたプラスチックで出来ており、断熱性能も高いのだけど細長いものを収納するのに便利なので3Dプリンターで作った部品をまとめておくのに使っています。

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容器としてはナンバーワンの性能を誇る。

 逆に、薄くて熱が手に伝わってしまってカップを持っていられないバリュープラスは容器を改善していただけると嬉しいです。


醤油味のカップ麺と言ってもそれぞれ違う

縦型しょうゆカップ麺は、明らかに元祖のカップヌードルを真似して作られたジャンルです。どれも似たようなもんだと思っていましたが、よく比べてみるとスープや具には違いがありました。麺の違いはQTTA以外よくわからなかったけど、全体としての味はそれぞれ違います。

無意識に買って無意識に食べている普通の商品でも、改めて食べ比べてみると、自分は実はこれが好きだったのか!という発見があります。

食べ比べ、してみませんか?

 

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