ふれあい歯磨きストロングはほとんど骨

ソフトと対をなすのがストロング

人間もネコも歯磨きは大切である。食べたいものが食べられなくなったら嫌だろう。僕はいやだ。

歯磨き商品「ふれあい歯磨き」にはソフトとストロングがあったのでどちらも買ってきた。

ソフトの対はハードではなくストロングなのだ。ハードは物自体の状態を表すのに対し、ストロングは使用者の側を指している。パッケージに描かれたネコの表情を見てもそれはわかる。

柄から同じネコのようにも見えるが、迫力がぜんぜん違う。ストロングのネコは両手で人の手を押さえている。飼い猫がこれだったら安心して寝ていられないだろう。いつかやられる。

中身はどちらもスティックタイプで、ポッキーくらいのサイズ感だった。

早速試してみたい。まずはソフトから。

パッケージ背面に書かれた説明通りに噛んでみる。何度も噛むことで歯垢をからめとってくれるらしい。それはいいですね。

ソフトというだけあって本当にソフトだった。

食感的にはジャッキーカルパスをもう少し乾燥させた感じだろうか。噛み応えはあるが、噛んでいると容易にほぐれるので食べてしまう。味的には干し肉のうま味を薄くした感じ。噛み進めるとほんのりかつお節の味が出てくる。おそらくこの時に歯垢をからめとってくれているのだろう。歯磨きというよりもおやつに近い感じだ。

次はストロングである。正直ソフトがすこし物足りなかったので期待したい。

ストロングはソフトと違って骨のように白くて硬い。触った感触や重さも骨を連想させる。遺跡からこれが出てきたら、かつてはずいぶん姿勢のいい動物がいたんだなーと思うだろう。

香りはない、無臭である。先に言ってしまうと、味もない。つまりますますもって骨なのである。

骨ほどではないが、さすがはストロングである、硬い。

噛んでも骨のように割れることはなく、変形して歯型が付く。どれだけ噛んでも味が出てこないので不思議なものを食べている気がする。

噛むたびに変形はするものの、ばらけることがないので純粋に噛む行為を楽しむことができる。歯垢がからめとられるらしいが、その効果は一度では実感できなかった。ストレス解消にいいと思う。

撮影をしていたらうちで飼っているネコがやってきたので、せっかくなので体験してもらった。

まずはソフトから。

うちのネコは友だちのところから大人のネコをもらってきたので何歳なのかはっきりとはわからないのだが、うちに5年以上いるのでそろそろシニアの部類に入りつつあると思う。

普段はドライフードを食べているのだけれど、最近は鶏のささみや白身魚もよく食べる。かつお節はあげたことがないし欲しがったこともないので、味が濃いものがあまり好きではないのかもしれない。

ストロングはどうだろう。

ストロングは一生懸命に噛んでいた。これで歯垢が取れるのであればいいのかもしれない。あとたまに思い出したように僕のことを思いっきり噛むのをやめてくれるかもしれない。

というわけでふれあい歯磨きは僕とうちのネコ的にはストロングがちょうどよかったです。