とくべつ企画「ストロングまつり」 2020年11月17日

『STRONG鬼コンソメ』はどれほどストロングなのか?

ストロングと名のつく商品のストロングっぷりを調査しなければいけない。

湖池屋の『STRONG鬼コンソメ』と、『ポテトチップス リッチコンソメ』を買って食べてみた。

鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。(動画インタビュー)

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2020年11月17日は

ひらけ! ストロングまつり!
 
気づけば従来品からなんらかの要素を強めたストロング版商品が増えていませんか。11月17日のいちにちを通じ、デイリーポータルZはストロングと向き合います。
 

ストロング商品、そんなにないな

ストロング商品を購入しなければいけない。ストロングなんとかとか、なんとかストロングみたいな商品、まあそのへんにいろいろあるだろと、軽くナメつつドラッグストアに向う。

しかし、これが意外とない。ネットで調べるとそこそこ出てくるストロング商品、店頭にはそんなにない。「消臭ストロング」というトイレ芳香剤があったものの、マイナス方向にストロングなものをどうレポートすればよいのかわからないのでパスすることに。

こりゃまずいと、スーパーに向かったところ、湖池屋の「STRONG鬼コンソメ」(以降、鬼コンソメ)という商品を発見した。STRONGかつ、鬼。さらに「濃さの衝撃」との惹句とともに鬼が鍋でなんらかを混ぜているイラストも心強い。

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「リッチコンソメ」と「ストロング鬼コンソメ」

ノーマルバージョンと思しき「ポテトチップスリッチコンソメ」(以降リッチコンソメ)を一緒に購入し、食べ比べてみた。

まずは、リッチコンソメをひとくち頂く。

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ふつうのポテトチップス

「……うん、コンソメ味のポテトチップスだ」というのがファーストインプレッション。食べ慣れたコンソメ味である。甘塩っぱさのなかに、コンソメの肉っぽい風味と旨味がひろがる。チップの厚みが薄いので、歯ざわりがふわっとしている。当然だが、うまい。

この味が、鬼コンソメがどれほどストロングであるかの指標になるわけなので、しっかり覚えておかなければならない。

で、鬼コンソメである。

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なんらかを混ぜる鬼

食べる前にもういちどパッケージを鑑賞してみる。裏面にはなかなかに雄々しげな文言でSTRONGの名に恥じない味の濃さをアピールしてくる。

曰く「本能のままに喰らいつけ! コクのある濃厚な食べ応え」さらに「肉の旨みとスパイスの香りが食欲をそそる、鬼のような濃さの衝撃」ときたもんだ。期待は否が応でも高まる。

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ハードルをあげまくる商品説明

開封し、中を確認する。

ポテトチップの厚みがリッチコンソメに比べると厚い。そして表面には溝。ちょっと高い凝った味のポテトチップでよくあるやつだ。

ひとくちいただく……。

リッチコンソメとの味の濃さの差がそんなにあるようには正直感じられない……。

しいていえば、チップの厚みと溝のおかげで、多少味が濃い気がする……というぐらいだろうか。

もちろん、味はうまい。ただ、ストロングとか、鬼とかでグイグイあがってしまったハードルを超えるほどのストロングさがあるかというと、わからない。

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太くて溝のあるポテトチップ

いやいや、ちょっとまて、これは、ぼくの舌がばかだった可能性もあるとおもい、ちょうど家にきていた息子の友だちたち(中学生)にも食べ比べてもらい、感想をもらった。

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いくら授業が早く終わったとはいえ、来すぎだ君ら

子供のほうが、味覚が敏感だ、などとよくいわれる。彼らの感想に期待しつつ感想をきくと「バーベキューの味がする」といい出した。

バーベキュー! バーベキュー味だといわれればなるほど、サッポロポテトバーベキュー味に似ているかもしれない。だんだんわからなくなってきた。

さらに感想を強要すると「まあ、たしかに鬼コンソメのほうが味は濃い気がする」という。「いわれればそんな気がする」という自分の感想と一緒だ。

はたして、自分の舌は中学生レベルなのだろうか。彼らよりは30年は余計に生きており、世の中の酸いも甘いも多少は噛み分けてきた自負は、もうしわけないけど、ある。

あらためて、鬼コンソメを食べてみる。意識すれば、甘みやスパイスに加えて野菜の味も、する気がしてきた。さらに、舌に全集中してしっかりと味わった所、鬼コンソメはその味の濃さでイモの味がじゃっかん隠れがちかもしれないというところも気付いた。

しかし、これが限界かもしれない。

ぼくは、よく「すでに味がついてますから、そのままお召し上がりください」といって出てきた料理に「うん、たしかにこれは味付いてるな!」と、素直に思ったことがない。
それぐらい、味の濃さにシビアな舌を持っているので、ぼく基準で考えるのはいささか早計にすぎるかもしれない。
いま、味の濃さにシビアな舌とか、いい感じにいったけれど、味に鈍感であるということでもある。

普段から、味の濃いものをさんざん飲み食いしている。その総決算がいま、突然やってきた。たぶんこれは、ぼくの舌が悪い。

塩でも砂糖でも調味料でもなんでも、量が過ぎると味がキツくなるのは必定。ストロングといえども、万人に「うまい」と感じてもらえるレベルで「味が濃い」を実現しようとするのは並大抵のバランス感覚ではないだろう。

たぶん、ぼくの感想よりも、鬼コンソメのほうが正しいとおもう。


舌に自信がなくなった

謎の敗北感を感じながら、ぼくは鬼コンソメとリッチコンソメを食べきった。

2020年11月17日は

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