もっとピカピカにしたい
ウェットシートで拭いたあと、濡れてピカピカになるのは爽快感がある。
撮影のためにウェットシートを出すたびに家のなかをあちこち掃除して、トイレからサッシまでピカピカになった。もっと拭きたい。もっと拭かせてくれ。
この楽しさはストロングゼロと同じベクトルである。
ストロングゼロから始まったストロングの波はついにお掃除用品にまでたどり着いた。
ストロングな気持ちが「酔いたい」から「部屋をきれいにしたい」になったのだ。ずいぶん変わった。転向だ。
いや、どちらも「気持ちよくなる」ということかもしれない。
そんなポストアルコールなストロングであるクイックルワイパー立体吸着ウエットシートストロング(長いから以下ストロング)を堪能した。
左が通常版、右がストロングである。
クイックルワイパーストロングはストロングを名乗るだけではなく、パッケージの雰囲気がストロングゼロに似ている。
名称だけではなく、立ち振る舞いまでストロングゼロに近いのはストロングスタイルのストロング製品と言えよう。
ストロングゼロは「しっかり果実感」、クイックルワイパーは「しっかりふきとる」。そして9%に対しては99%で答えている。
シルバーの地の模様はストロングゼロではなく氷結っぽいなと思ったのだが。
やはりストロングゼロの背景の氷のイメージだろう。疑って悪かった。
ストロングの中身は一言でいうと「汁だく」である。ノーマルバージョンと比べて取り出したときのウェット感が強い。きつねうどんに入っている油揚げほどに「じゅわ」っときた。
このストロングの素材感、超ウェットな雰囲気を見える化するために測ってみよう。
見える化失敗! 見えぬ化
数値には出ないのだが、確かにじゅわっとしている。僕の測り方が悪いのかわからないが、ストロングは心で味わうものなのだ。
いや、違う。心で味わうのではなく掃除するものだった。
自宅にこのようなアウトドア用のいすを置いている。
ここでテレビを見たりビールを飲んでいるのだが、いつも足元は見ないようにしている。
「敷金…なくなる………原状復帰…………追加料金……」という地獄のドラムンベースが聞こえてくる。
現実から目をそらすためについ酒量も増えるというものである。僕の健康のためにもここはストロングで拭きとりたい。
ストロングの説明書には力を入れず楽々お掃除と書いてあったので、この使い方は間違っていると思う。だが、敷金が気になるのだ。
入居時、すでにフローリングに傷がついていたのでそれはどうしたらいいんだろう?ストロングではどうしようもないことまで心配になってくる。
ごしごしすること1分ほど。
これがストロングのせいなのか、普通の立体吸着ウェットウェットシートでもよかったのか、もしかしたらただの雑巾でもよかったのかはわからないが、きれいになった。
ここまできれいになってしまうと茶番みたいで困る。困るので拭いてから12時間たった写真も載せておく。
よかった。記事のリアリティが保たれた(敷金の悩みは残った)。あとはワックスがけしたり激落ちくんでごしごししないといけないらしい。
でもゴム跡は薄くなった。敷金がまるっとなくなることはない、かもしれない。
ウェットシートで拭いたあと、濡れてピカピカになるのは爽快感がある。
撮影のためにウェットシートを出すたびに家のなかをあちこち掃除して、トイレからサッシまでピカピカになった。もっと拭きたい。もっと拭かせてくれ。
この楽しさはストロングゼロと同じベクトルである。
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