普通のピロピロとストロングのピロピロはどう違うのか

意外と実用的なピロピロ

ピロピロと聞くと「ふーっと吹いたら伸びてピロピロうるさい、ただのおもちゃ」と思う人も多いだろう。かくいう私もそうだった。

しかし、この世の中にはそんなおもちゃとは違う本格的なピロピロというものが存在する。それがこれだ。

腹式呼吸をきたえるためのロングピロピロ。お値段なんと1200円という、おそらく日本で最も高級なピロピロである。

このピロピロには2種類あり、ノーマルピロピロとストロングピロピロが売られている。

果たして、ストロングのピロピロはノーマルのピロピロより本当に「ストロング」なのだろうか？実際に対決させてみることにした。

ロングピロピロは想像以上に長過ぎる

今回はそれぞれのピロピロを5つの項目で採点する。

1.長さ
2.音量
3.吹き心地
4.エンピツ転がし
5.人気

まずは「長さ」での勝負。ピロピロといえば長さ、長さといえばピロピロだ。長い方が「ストロング」の称号にふさわしい。

先攻はノーマルピロピロである。

めちゃくちゃ伸びた。使い方を守って上を向いていなかったら、何かにぶつかっていたのではないかと思うぐらいのロングサイズだ。

これにストロングピロピロは勝てるのだろうか？こちらも思いきり吹いてみる。

こちらも伸びたが、さっきより少し短い感覚があった。わかりにくいので両方まとめて吹いてみる。

若干だがノーマルピロピロの方が長かった。ノーマルが105cmぐらい、ストロングが90cmぐらいのようだ。

というわけで長さ対決はノーマルピロピロの勝利。ストロングは初戦から黒星となってしまった。

ノーマルは音がうるさすぎるが、ストロングは吹き心地が強すぎる

続いては「音」と「吹き心地」。これは同時にチェックしていく。
まずはノーマルピロピロから試してみる。

音がめちゃくちゃうるさい。住宅街で吹いたら全員にふり返られるレベルのうるささ。うるさすぎてもう一度吹くことすらためらわれる。

続いて、ストロングピロピロを吹いてみる。

音が小さい。「え？私の吹き方が悪かった？」と不安になるくらい、かすかな音しか聞こえない。

音にはかなり違いがあり、圧倒的にノーマルの方がうるさかった。しかしうるさい方が「強い」気がするのでここはノーマルの勝利とする。

つづいて、吹き心地をチェックする。

吹いた分だけぐんぐん伸びるノーマルに対し、ストロングは腹から空気を吹き込まないと全然伸びない。
まさに「ストロング」という感じで、ピロピロを吹く”強さ”が求められていた。

というわけで「音」と「吹き心地」、２つの対決の結果をまとめて見てみる。

ここまでで結果はノーマルの2勝1敗。勝敗はまだまだわからない。

エンピツ転がしのパワー対決はかなりの接戦

続いてはストロングとノーマルの「パワー」を測るため、エンピツ転がしで対決する。ピロピロを当ててエンピツを転がし、遠くまで飛ばした方が勝利となる。

これもまずはノーマルから。

なかなか飛んだが、結果はまだわからない。ストロングの方を吹いてみる。

かなりいい戦いだ。距離を測って比べてみる。

わずかな差だが、結果はストロングの勝利だった。やはりストロングというだけあって、パワー勝負には強いようだ。

ピロピロ初心者向けのノーマルと、通向けのストロングピロピロ

最後の勝負は人気対決。

まわりの人に実際にピロピロを吹いてもらい、「どちらが好きか」「ノーマル、ストロングそれぞれについてどう思うか」を聞いてみた。

まずはノーマルへのコメント。

かなりポジティブなコメントが多い。長くて音が大きいのがポイントのようだ。

続いてはストロングへのコメント。

こちらはややネガティブな評価が目立った。「鍛えられる」「1人で吹く」など、ピロピロに対してストイックな姿勢が求められていることがわかる。

また「どちらが好きか？」という質問には、回答者の全員がノーマルピロピロを選んだ。ピロピロ初心者には、派手さのあるノーマルピロピロの方が人気なようだ。