特集 2023年4月20日

ドイツ人が考える六花亭のフルコースメニュー 〜勝手に食べ放題 逆・海外版 北海道編

読者の頃から憧れていた、DPZの勝手に食べ放題。記事を読んでは自分だったらどの店で食べ放題をするかうっとり妄想していたのを覚えている。

そんな夢の企画に参加できる日が!と喜んだが、今回は「逆・海外版」ということでドイツ人の夫に日本のお店で食べ放題してもらうことになった。

ちょっと悔しい気持ちもあるが、こうなったら夫に私の分もたらふく食べてもらおうじゃないか。

1986年東京生まれ。ベルリン在住のイラストレーター兼日英翻訳者。サウジアラビアに住んでいたことがある。好きなものは米と言語。

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勝手に食べ放題 海外版
「勝手に食べ放題」とは、食べ放題メニューのないお店で勝手に好きなものを好きなだけ食べる。無理して食べる必要はないのが鉄則です。

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北海道といえば六花亭

本来なら勝手に食べ放題の海外版ということでドイツで食べ放題をするはずだったのだが、ちょうど北海道に帰省しているタイミングだったので、日本のお店でドイツ人の夫に「逆・海外版」の食べ放題をしてもらうことになった。

どうせなら北海道らしいお店が良いと思い、今回は実家・帯広を代表する製菓メーカー「六花亭」の喫茶店でたらふく食べてもらうことにした。

やっぱり北海道といえば六花亭でしょう。

六花亭といえばマルセイバターサンドやホワイトチョコレートなどで全国的にも知られるお店だが、有名店の割にはお財布に優しく、道民にも広く愛されている。

帯広や札幌など、道内限定でカフェを展開している。ここは帯広市内のお店。

私は帰省する度に六花亭の喫茶店に行くことがちょっとしたイベントになっているのだが、今回はそんな大好きな六花亭で夫にお腹いっぱい食べてもらおうじゃないか。

前菜はピザ、メインはシチュー

六花亭で夫は一体何を頼むのか。お店に入るなり、いきなり目に入ってきたのがピザだ。

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「あ、ピザ食べたい。前菜はピザに決めた!」

お菓子屋さんとして知られる六花亭なのだが、実は喫茶店ではご飯ものもいろいろ食べることができるのだ。

メニューを見る前に一品目はピザと即決した夫。ていうか、そもそもピザって前菜なのか。前菜ってサラダとかスープとかだと思っていたが、ピザなんかでいいのか。

いや、気の向くままに自分なりのフルコースを選ぶのが、勝手に食べ放題の醍醐味である。これで正しいのだ。

4種類ある中から、シンプルにマルゲリータをチョイス。
ちょっと贅沢にイチゴジュースなんかもいいかと思ったが、夫はドイツでは見たことのないみかんジュースを選んだ。
ジュースに「氷が入ってる!」とびっくりしていた。言われてみればドイツで飲み物に氷が入って出てくることは少ない気がする。オレンジジュースとはまた違っておいしいと好評だった。
そしてお待ちかねのピザ。うちもピザはハサミで切る派だ。

夫は毎日でもピザを食べたいと思っている、無類のピザ好きだ。帰国してから和食が続いていてピザに飢えていた様なのでとても幸せそうである。

勝手に食べ放題には私の両親もついてきた。父の好物はホットケーキ。

隣のテーブルでは3人家族が一枚のピザを分けて食べていたが、「ドイツのピザと比べたらミニサイズだね」と夫はペロリとピザを平らげた。

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次にメインとして頼んだのは、私も前から気になっていた十勝の牛肉を煮込んだビーフシチュー。うまくない訳がないだろう。

「こういう時はご飯はお茶碗に出てこないんだね……」と不思議そうだった。そう言われてみれば洋食の時はご飯が「ライス」と呼ばれるのも変わってるのか。

野菜や肉がごろごろ入ったおいしそうなシチューを、お皿のご飯にかけながら食べる。ドイツだったらすべて大皿にドーンと盛られてくるので、少し戸惑いながらももりもり食べ進める。

ドイツのシチュー料理、グーラッシュにも似ていておいしいらしい。でも福神漬けを見て「ピクルスがついてくるんだ……」とまた不思議そうだった。

ピザもおいしかったようだが、シチューは次回も頼みたいぐらい気に入ったそうである。

この時点で腹6分目ぐらいだが、デザートを食べる余裕はまだまだある様子だ。

⏩ 六花亭といえばお菓子。デザートタイムです

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