れんさい企画「お酢のいろいろを語り尽くしたい」
1. むせてこそお酢、お酢ってそもそも何なのか
2. バルサミコ酢は意外と万能
3. お酢を味わうためのコンビニ飯、冷凍五目焼きそばと煮たまご
4. 入れるだけでポテンシャルを発揮しまくるりんご酢
5. お酢メーカーのお酢レシピがすごい
冷凍五目焼きそばはお酢を味わうためにあるんじゃないか説
まず、ごりごりに愛しているのが、冷凍の五目あんかけ焼きそばにどばっとお酢をかけることである。
五目あんかけ焼きそば。買ったことがある人、どのくらいいるものなのだろうか。特段目立ってはないけど、気がつくとすぐそばにある。コンビニトップ3(セブン、ファミマ、ローソン)の冷凍食品コーナーにひっそりと、長いあいだ置かれている定番メニューである。
ざっくりいうとこの3者、ちょっとずつ味が違うのだが、パッケージを開けた瞬間に見える景色はよく似ている。それもそのはず、製造元はすべてマルハニチロである。
作り方は超簡単でレンジで数分あたためるだけ。そのわりに味がしっかりしていて満足度が高い。おいしさへの距離が近すぎて、体感的には駅から自転車で30秒って感じだ。
野菜の量もたっぷり。ちゃんとバランスの良い食事をとっているな自分……って気分になりたい夜にもうってつけの見た目である。
そのまま食べても十分おいしいし、「途中でお酢をかけると味変が楽しめる」という話もよく聞く。でも、そうはいっても私はついつい最初からお酢をばっしゃーとかけちゃうことが非常に多い。
だって。最初から最後までずっとお酢とともにありたいのだ。
一番好みの量は焼きそば一皿に対して大さじ2くらい。でも、その倍の大さじ4くらいかけて「お酢の味が強い!強すぎるかもしれない!」と目を細めながら食べるのも大好きだ。
そして食べるたびに思う。これはきっとお酢を味わうための食べ物に違いないと。お酢は脇役なんかじゃなく真の主役なんだろう、と。
醤油を味わうためにお寿司を食べるとか、マヨネーズを味わうために茹でブロッコリーを食べるとかと聞くたびに、それでいいの?本当に?という思いが少なからずあったのだが今ならわかる気がする。
ワインにとってのチーズであり、日本酒にとっての酒盗でもある。五目あんかけ焼きそばは、液体を口にするための固体なのだ。
ちなみにお酢に合うコンビニの麺類は他にもたくさんあって、冷凍担担麺、焼うどん、ソース焼きそばにかけるのもお気に入りだ。そばやそうめんのつゆに加えてみるのもいい。
それからそれから。スパゲティにかけてもうまいし(種類によるけどうそじゃない)、もちろんラーメンにかけてもうまい。インスタントもそうじゃないやつも、どっちもだいたいいける。
……って、これだともう「なんにでも合う!!」って言っているようなもんだろう。お前の味覚は大丈夫かと真顔で聞かれそうなことを書いている自覚はある。だけど、麺類とお酢の相性があまりにも良いので、こう記すしかないのである。合うものが、多すぎるのだ。
そしてそのなかでも、冷凍五目あんかけ焼きそばとの相性のよさは、最高なんだと声を高らかに叫びたいのである。
煮たまごは汁ごとタッパーに入れてお酢を加えて漬けるとうまい
さて。そろそろ次の話にうつろう。煮たまごである。
ゆでたまごって、ゆでればいいだけなんだから作るの簡単じゃん!と思う人もいるのかもしれない。だけど、手間をかけずに絶妙な塩梅のを食べたい人(私)にとってはアウトソーシングに頼りたい加工品部門、20年連続のダントツ1位なのである。
そんなゆでたまご(半熟)がいい感じに煮込まれている、コンビニたまご加工品界隈のエース的存在が「煮たまご」だ。
コンビニトップ3全部に置いてあって、半熟度合いが微妙に違う。
で、本題なのだが、買ってきた半熟たまごをだな……
なんも計量せずざっくり作れるのがポイントだ。
お酢の種類はなんでもいい。
じゃぶじゃぶ使いやすい穀物酢だとさっぱり味になるし、米酢だとほんのり旨みを感じ、黒酢だとさらに感じる。
飲むお酢として売られているような果実のお酢とも相性がいい。
ピクルスよりも酸味がやさしく、しょうゆ味よりも複雑な味わいになる。 賞味期限がきれそうだから、お酢をたくさん使いたいんだよな〜って時などにもぴったりだ。
次回も引き続き、お酢の使い方を紹介していきたい。