れんさい企画「お酢のいろいろを語り尽くしたい」
1. むせてこそお酢、お酢ってそもそも何なのか
2. バルサミコ酢は意外と万能
3. お酢を味わうためのコンビニ飯、冷凍五目焼きそばと煮たまご
4. 入れるだけでポテンシャルを発揮しまくるりんご酢
5. お酢メーカーのお酢レシピがすごい
醸造酢にしぼって紹介します
お酢とひとくちにいってもいろいろある。ここ数年は、あらかじめ砂糖やだしなどが調合されている調味酢(カンタン酢)の人気がすさまじいけど、今回は、食酢以外の調味料がいっさい混ざっていない「醸造酢」にしぼって紹介していきたい。
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じゃぶじゃぶ使える穀物酢
まずはじめに、おなじみのこちらから。小麦、コーン、米などを原料に作られている穀物酢である。
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穀物酢の特徴はまず、なんといっても安いことだ。ペットボトル飲料とさほど値段が変わらない。手に入りやすさもはんぱなく、コンビニに売っていることも結構ある。生活のすぐそばにあるお酢だ。
味は、パッケージに「味わいすっきり」と書いてあるとおり、とにかくすっきりとしている。旨みはほとんどないけど、そのぶん何色にでも染まれる伸びしろがある。とりあえず迷ったらこれ使っとけ!みたいな頼もしさも持ち合わせていて、気がつくと1日おきに履いているユニクロのストレッチパンツのような安定感がある。
じゃぶじゃぶ景気良く使えるから、ピクルスを作る時とかにもいい。
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米酢はお米との相性がいい
穀物酢より旨みのあるお酢を欲しているならば米酢、少し丸みのある酸味を求めるなら米酢である。名前のとおり原材料が米である。
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穀物酢よりは割高なものの、ものによってはお店で飲むコーヒー一杯よりも安い(熱狂的ファンを多く持つ村山造酢の千鳥酢などは、もうちょっとお高いけれども)。
米が原料なだけあって米との相性がいい。酢めし作りに使うのにぴったりなお酢である。とはいえ基本何にでも合う。
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まろやかな黒酢はスープに入れるの向き
そしてより旨みやコクが深いのが黒酢。酸味がまんまるい。穀物酢と比べると、ずいぶんまるくなったなぁ!と感じる。
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あらゆる料理……特に煮物に向いているし、炒め物やフライにじゃぶじゃぶかけてもおいしい。でも、ほかのお酢で代用しちゃだめ?と聞かれると、ほかのお酢でもまあ、ダメじゃないよなっても思う。味の細かい部分に特段こだわりのない人間(私)の場合の話だけども。
「黒酢がいちばん合う」と熱烈に思うのは何か、と聞かれたら一押しはスープに入れることだ。コーンスープ、トマトスープ、卵スープなどなど、あらゆるスープとの相性がいい。
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りんご酢はドリンクにぶっこむの向き
りんご酢。名前のとおり原材料がりんごだから、ちょっと甘みがあるのかなと思って安心してかかると、やっぱり君もお酢なんだね!ってしみじみ感じ入るような、強気の酸味を兼ね備えている。
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おすすめは梅シロップに加えること。
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あらゆるジュースに加えるのもいい。
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ぼんやりしていても、瞬時にぐわっと目が覚める。酸味に酸味を掛け合わせるなんてもう、お酢フリークにとって最高の娯楽だ。そこまでお酢に溺れていないぞって人でも、レモンサワーにレモンいっぱい入れたくなるって人はきっと親和性があるからぜひ試してみてほしい。
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ただかけるだけでもおいしいバルサミコ酢
使い方がわからない……と言われることもあるけれど、意外と万能なのがバルサミコ酢である。酸味がまろやかでほのかに甘い。遠くのほうにぎゅっと濃縮されたぶどう味を感じる。
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まだまだある。カレーにかけてもうまいし、塩こうじとバルサミコ酢をまぜた液体にきゅうりやトマトを浸しておくのもうまい。王道的に、煮つめてから肉や魚にかけるのも、めっちゃうまい。酢めし用のお酢として使えば、ややピンク色のお米が爆誕する。
手の込んだ料理を作らない人でも、意外と用途はあるのだ。
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洋食向きかもワインビネガー
続いてはワインビネガー。マリネやドレッシング作る時とかに向いている。バルサミコ酢より熟成期間が短くて、かすかにフレッシュなぶどうの香りがする。
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洋食を作る機会が少ない我が家ではいちばん減りが遅いお酢でもある。だけど基本何にでも合う……んだと思うんだ。使い方を決めすぎずに、いろんなところで使ってみてもいいんだと思う。
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フィッシュアンドチップスのお供、モルトビネガー
さてここからは、スーパーにはあまり売っていない、おもに海外で活躍中のお酢を紹介していきたい。まず、フィッシュ&チップスにかけるお酢としておなじみのモルトビネガーから。
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約20年前の話になるが、イギリスのパブでフィッシュ&チップスを頼んだとき、一緒に運ばれてきた。なんだろう…と思いながらおそるおそるかけた記憶がある。新しい出会いだった。
揚げ物にお酢をかけるの最高じゃん!と感激して、日常に取り入れようと意気込んで、帰国後に買ったのがなぜか中国黒酢だった記憶もある。なんでそうなったのかはわからないけど、中国黒酢もおいしい。
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ホワイトビネガー
続いては無色透明なお酢、アメリカ製のホワイトビネガーである。日本ではあまり見かけない。油絵具を溶く油(ペインティングオイル)みたいな見た目だ。
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穀物酢以上にさっぱり感が強い。 粘着質な雰囲気とは対極にありそうな、底抜けのさわやかっぷりだ。君に届けの風早くんを思い出す。
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とにかくフルーティーなみかん酢
そして最後を飾るのはみかん酢である。いろいろ調べているうちに見つけて興味本位で購入した。堂々の愛媛生まれである。
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味も香りも、りんご酢よりもさらにフルーティーな印象だ。 酸味はそこまでがつがつしていない。
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次回は、さらにいろんな食べ方&摂り方を模索していきたい。