エースコインの思い出
エースコインは日清シスコから発売されているビスケット菓子で、60年以上の歴史を持つロングセラー商品である。ビスケットが日本の古銭をかたどっているのが特徴で、形はなんと20種類もあるそうだ。
僕のエースコインとの出会いは高校生のころ。
日本史の授業中、何を思ったか先生が一人一枚ずつ配り始めたのだ。理由はあったのだろうけどまったく覚えていない。思春期真っ只中なので表立って喜ぶこともなかったが、食べてびっくりした。
う、うまいやんけコレ。しかも銭の形してるとか最高やん。
その日の帰り、友だちを誘ってエースコインを買うために店を巡った覚えがある。おっきい近商やコンビニにはなくて、国道24号線沿いのフレスコでようやく見つけられたのだ。
このときの感動たるや高校生活のピークだったかもしれない。次点は隣の席の女子に「あんたウチのこと好きやろ」と言われたとき。そんなことないよと返した。そんなことあった。
いまのエースコインの内容量は80gだが、昔はだいたい150gも入っていた。袋いっぱいに詰まっていて、高校生の旺盛な食欲でも2度3度わけて食べられるほどの大容量。値段も100円するかしないかの安さで、当時はバイトもしてなくてお金がなかったのでありがたかった。
エースコインの味と楽しみ方
エースコインの本領は味にあると思っている。公式HPで謳われているように昔ながらのビスケットというか、じんわりと沁みるような味わいなのだ。
小麦粉?加糖練乳?ショートニング?なにがそうさせているのかわからないが、とにかく無限に食べられそうな優しさ。ハーベストとかココナッツサブレとか、ああいう類の静かなうまさである。
食感はガリッ、サクッと少し硬さを感じさせるが、少し噛み進めると口の中に優しく油分がひろがって次々と口に運びたくなる。気がついたらなくなっている。一袋80gで382kcal。危険だ。
形がたくさんあるのもいい。
ラインナップは7世紀日本最古の富本銭から、昭和初期の十銭アルミニウム青銅貨までと歴史をまたぐ脅威の20種類。そんな中から何気なく手に取ったのが富本銭や和同開珎などのメジャー貨幣だったときはすごく嬉しいのだ。
円形だけではなく四角のものや小判型、穴なし穴ありなど、手抜きせず古銭を表現していておもしろい。実物見たらえらい凝ってんな~思いますよ。麻雀みたいに盲牌で探るのもいいでしょう。
エースコインは関西にしかないと聞いたので帰省したときに8袋買い込んだが、よく調べてみると別にそんなこともないらしい。地域差はありつつも業務スーパーやダイソーによく置いてあるそうなので、必ず探してください。
Amazonにもあるってよ
※このリンクからお買い物していただくとアフィリエイト収益が運営費の支えになります!
おもわず買いたくなる商品紹介記事をまとめたページを作りました。
無性に散財したいときはこちらへ!→商品紹介まとめページ