デイリーポータルZで紹介した買い物記事をまとめました。食に冒険したいとき、未知の便利グッズが知りたいとき、無性に買い物したいとき、このページに全部お任せください!
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プロの研究者によるレベル1000のデイリーポータルZ~「みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?」 本紹介のコーナー。民俗学の入門書ですが、B級グルメの研究や船の上に住む人たちの話、新品の靴に落書きをして履く風習の元をたどったり、レベル1000のデイリーポータルZみたいな本です。 デイリーポータルZ
(2024.09.04) -
地球の歩き方インドの編集者が世界を旅して集めたものたち~ひとりみんぱく 国立民族学博物館を見て「これうちにもあるな」と思ったという猛者による、個人コレクションを集めた本。個人で集めた収集品にはエピソードとストーリーがあります。 デイリーポータルZ
(2024.08.27) -
1969年、別に行きたくなかった人によるソ連旅行記~犬が星見た-ロシア旅行 海外旅行がまだ一般的じゃない時代のソ連旅行記。しかしメインのトピックは旅先のことより食事のこと、同行する老人の話、トイレの話……旅行に興味がないがゆえの解像度の高さが光る一冊。 デイリーポータルZ
(2024.08.13) -
こんな怖いまんがみんな読んでんの?~ちいかわ デイリーポータルZのライター、関係者が愛読している本を語ります。今回はウェブマスター 林。レコメンドは「ちいかわ」(講談社)です。 林雄司
(2024.08.06) -
平坦で派手なドラマはない日常、そのおもしろさをノイズなく楽しめるマンガ「セケンノハテマデ」 本紹介のコーナー。今回は佐伯さんのおすすめ。バンドマンの主人公たちの会話劇。現実は平坦で派手なドラマはない。そんな日常に起こる出来事をポツポツとつまみとり、楽しめるマンガです。 デイリーポータルZ
(2024.07.11) -
タイプライター、漢字廃止論、日本語入力の苦闘の数々「日本語大博物館: 悪魔の文字と闘った人々」 本紹介のコーナー。漢字もひらがなもカタカナもあって文節の区切りも複雑、そんな扱いにくい日本語と戦ってきた人々の記録です。 デイリーポータルZ
(2024.07.03) -
あまりに奇想天外、しかし最後に一つのトリックに収束する大傑作ミステリー「奇想、天を動かす」 本紹介のコーナー。消費税12円に腹を立てての殺人、ピエロが拳銃自殺し、電車が轢いた人が生き返り、巨人が電車を持ち上げて爆破。それが一つのトリックに収束するというミステリーを安藤さんが紹介します。 デイリーポータルZ
(2024.06.14) -
「タンタンの冒険」~絵本みたいなのに大人向け、マンガとしても画集としても楽しめる 絵本かと思ってたら密輸の話やアヘンの話で意外に大人向け。そしてイラストとしての書き込みも構図も、マンガとしての構成も最高の「タンタンの冒険」シリーズを紹介します。 デイリーポータルZ
(2024.05.23) -
童心が溢れすぎている「ひとりごと絵本」 大人が書いた、童心が溢れすぎた絵本。ひとりごとのあるべき姿がここにあります。 デイリーポータルZ
(2024.05.15) -
悩んだときに思い出す、人生狂わす本「エヴェレスト 神々の山嶺」 トレイルラン(山の中を走る競技)を走る安藤さんが、人生の過酷な場面で毎回思い出すという本を紹介してくれました。 デイリーポータルZ
(2024.04.25) -
考え事で疲れたときに読みたい路上観察本「無言板アート入門」 文字が消えたり、色あせたり、そもそもなんも書いていなかったり。何も情報がない看板をめでる本の紹介です。 デイリーポータルZ
(2024.04.18) -
ない県のなにも起きない話がすごい好み~小説「神と黒蟹県」 架空の県「黒蟹県」での日常をつづった小説。何も起きない話も多いけど、知らない地名とか固有名詞が凄まじい量で頭に流れ込んできて、だんだん快感になってきます。 デイリーポータルZ
(2024.04.10) -
戦前戦後のチャレンジングな麺料理メニュー満載「幻の麺料理 再現100品」 戦前戦後の雑誌より、麺料理のレシピをひもとく1冊。麺がうどんのナポリタンは「スパゲテ」と呼ばれ、そうかとおもえばパスタはうなぎ味のつけ麺に。麺料理の初期衝動! デイリーポータルZ
(2024.03.19) -
おつまみは、料理にあらず。娯楽なり~おつまみ本の極み「23時のおつまみ研究所」 おつまみの6つの軸は、塩気、香り、食感、旨味、温度、刺激。このうち1つでも強くすれば、どんな食材でも即つまみ化できる。それが最小限の労力でおつまみを作る法則だそうです。 デイリーポータルZ
(2024.03.14) -
ネガティブなんですけど、暗さがないというか~短歌集「RERA(松木秀)」 「ネガティブなんですけど、暗さがない。暗い人のウェット感がないっていうか、ちょっと面白く切り取ってる感じ」そんな短歌集の紹介です とりもちうずら
(2023.12.01) -
一生読める本~「世界の音楽大図鑑」 先史から現代の音楽配信までカバーした図鑑。ネットで音源を探しながら読むと一生読めるぐらいのボリュームがあります。 石川大樹
(2023.11.30) -
どういう感情で読んでいいか分からない~「ワタシってサバサバしてるから」 ウェブ広告でよく見かける漫画をしっかり読み込みました。でも、主人公がこれまでにいないタイプの嫌なやつでどういう感情で読んでいいのかわかりません。 林雄司
(2023.11.30) -
路上のもの図鑑から消しゴムハンコの絵本まで、デイリーポータルZのライターが出してる本まとめ 何らかのマニアや工作ライター、食いしん坊に生き物好きなどいろんなライターが在籍しているデイリーポータルZ。そんなライター陣が出している書籍や同人誌、音源を集めました! デイリーポータルZ
(2023.11.29) -
なんで練習するとうまくなるのか~「上達の法則」 あらゆるものが上達するっていうことには法則があって、その法則にのっとってやればなんでも上達すると書いてあります。 石川大樹
(2023.11.28) -
描きおろしの地獄~「大迫力!日本の地獄大百科 」 地獄の図を描き下ろしている図鑑。いま風のかっこいい絵で地獄のキャラクター、責め苦、地獄の休日を紹介してくれます。 べつやく れい
(2023.11.27) -
Audibleって実際どうですか?~オーディオブックなら読書家はさらに冊数詰め込める。そうでない人はよく寝れる オーディオブックが最近じわじわと流行り始めている気がする。ちょっと興味が出てきたところで、ライター陣の中に愛用者がいることが判明。どんな感じかきいてみました。 デイリーポータルZ
(2023.09.11) -
文字の自由度高めな字典『五體字類』は読むと元気が出る 大ベストセラー漢字字典『五體字類』は、文字が枠線を飛び出し、たむろし、文字の中に文字が入り、めちゃくちゃ自由です。文字たちのあまりの勢いに、ながめるだけで元気がでます。 唐沢むぎこ
(2023.07.06) -
箱根山戦争の跡を訪ねる~しらべ旅 いまから60年以上前、箱根山戦争と呼ばれたできごとがあり、それを題材にした小説もあった。小説以外の資料も集め、すっかり仕上がったところでいよいよ聖地、箱根に行こう。 林雄司
(2023.05.17)
書評
記事にはなっていないけどライターや編集部がおすすめの本・グッズなどを紹介しています。
敗戦直後のドイツの話です。ドイツは戦争に負けて連合国によって分割されるんですが、日本はどうして分割されなかったんですかね?(それって歴史で習いましたっけ?記憶にない)
そんな背景はさておき、さておかないな、物語上重要な要素ではあるんですが、そんな戦争に負けてボロボロになった国を舞台にひとつの殺人事件が起きます。何十万人も亡くなっている戦争よりも、身近なひとつの事件にこそリアリティを感じてしまうのは不思議な話だなと。
エピローグでぜんぶ明かされて物語的にはスッキリするんですが、今思えばエピローグを読まずにおいてもよかったなと。好みの問題ですが。
作家の深緑野分さんは神奈川の厚木出身ということで勝手に親近感をおぼえていました。いきものがかりと同級生だそうです。
(2023/12/17 安藤昌教)
よく言われるミステリー小説のジャンルに「本格」というのがあって、僕はこれに本格中華みたいなイメージを持っていたんです。クックドゥとか、本格で美味しいですよね。
シャーロックホームズとか金田一とかアガサクリスティとかに代表される、おもしろ推理小説を子どもの頃にずっと読んでいたので、ミステリーといえば謎解きの気持ちよさだとばかり思っていました。
ところが島田荘司のこの「奇想、天を動かす」で完全にひっくりかえりました。謎は解けば終わりというものではないんです。なるほど、本格ミステリー、たしかに本格だなと。
いいから読んでください。奇想、天を動かす、というよくわからんタイトルが最後の最後で完全に腑に落ちます。
(2023/12/17 安藤昌教)
イギリス留学中の夏目漱石がシャーロックホームズと一緒にミイラ事件を解決するという最高の話。本題のミイラ事件が解決した後の展開が最高にクールなので楽しみにしていてください。なるほどそう来たか!と最後の最後に鳥肌が立ちます。
島田荘司さんのミステリーはどれから読んでもはずれなく面白いので、見つけたら安心して買っていいと思います。僕はこのミイラの他に「奇想、天を動かす」という作品が好きです。
(2023/10/05 安藤昌教)
犯人らしきおっさんが冒頭から捕まっていて、ほぼ取調室でのやりとり中心に話が進みます。
取り調べにあたる刑事さんのクセが強すぎるのと、犯人のおっさんがとにかくキモいのとで、どちらを応援したらいいのか途中からわからなくなりました。
(2023/09/04 安藤昌教)
シャーロックホームズを書いたコナンドイルが亡くなったあと、その息子の作った財団がはじめて公式に認めた作品らしいです。なので正式にホームズ小説の新作として紹介されていました。
子どもの頃にバリバリ影響を受けて襟を立てて探偵ごっこなどしていた僕としては、シャーロックホームズといえばスカッと読める短編のイメージだったんですが、この本はキャラクターのイメージを保ちながらも、じっとりとした本格的なミステリーになっていました。わけあって今まで公表できていなかった事件である、という建付けもセクシーです。さすがアンソニーホロビッツ。
もうひとつ「モリアーティ」という話もあるので(モリアーティと聞いてぞくぞくした人は友だちです)あわせてどうぞ。
(2023/12/17 安藤昌教)