夕方の歩行者は見えにくい、だからアピールが必要
車に乗る人は経験があるかと思うのだけれど、夕方から夜に向かう時間帯、いつヘッドライトを点けたらいいのか迷うことってないだろうか。
ちょっと見えづらいかな、でも周りがまだヘッドライト点けていないからもうちょっといいかな、そんな時間帯が実は歩行者がいちばん見えづらくて危ないらしいのだ。
いつもよりも早めにヘッドライトを点けてください、それはおもいやりです、というのが今回のテーマである「おもいやりライト運動」である。この運動に賛同して、車側からではなく歩行者側から、交通事故を減らせないかと考えて活動している人たちがいるという。
思った以上に直接的な運動であっけにとられただろう。この人たちは球場からあふれた野良阪神ファンではない(もしかしたら阪神ファンも混ざっているかもしれないけれど)。なんとかして車に早めにヘッドライトを点けてもらおうと、歩道からパネルをかざしてアピールしているのだ。これぞ草の根、すばらしい。
草の根ながらこの点灯アクション運動、じわじわと広がりをみせてすでに10年くらい続いているのだとか。最近では自治体もまきこんで全国で行われるようになってきたという。しかも車に対するアピールは徐々に進化し、今年は女子大生たちが視認性の高い服を開発してそれを着て参加するのだとか。
いったいどういうことなのか、今回の活動に参加する学生さんたちのいる相模女子大学にやってきた。
今回、会いに来たのは相模女子大学学芸学部生活デザイン学科の角田先生と学生のみなさん。女子大なので当たり前だが、全員女性である。