パンが潰れちゃうなら焼き締めてしまえばいいじゃない
下の写真は、メロンパンを焼き締めたやつ。メロンパンの甘い部分がカラメルの様になって硬く、全体としてはビスケットのようなものになりました。
登山中に食べるものとしてパンを持っていくことが多いのですが、意外に嵩張るし潰れると悲しい見た目になってしまうなと思ってまして、WCM焼締め法は一つの解決策かなと思いました。案外いいぞ、ワッフルコーンメーカー。
ある日、なんとなくパンを潰して焼いてみた。パンと言えばフワッとしてて噛むとムギュッとして、柔らかい食べ物って感じなんだけど潰して焼くとガリガリのバリバリになった。
おお。これは新しい。今までと違う。
色んなパンでやってみました。
うちには食べ物を平たく煎餅状にして焼く「ワッフルコーンメーカー」 というのがありまして、「キヌアをいちばん美味しく食べる方法は、たたみキヌア」という記事で使いました。
以降、たまにキヌアや米飯で煎餅的なものを作ってたんですが、そんなある日思いつきました。パン、やってみる?
ワッフルコーンメーカー(略してWCM)に挟んで焼きます。
弱火で、焦がさないように5分程度焼きました。
潰してないやつと比べてみましょう。
3次元だったパンが2次元に固定された感じが絵的にちょっと面白い。
ふわふわの塩バターフランスパンがガリガリのラスクかビスケットのようになり、なにこれ!新しい!という感想が出てきます。
他の食べ物で例えると…なんだろ?無い?ビスケットのようでちょっと違う?パンを潰してガリガリに焼いたやつ…。パン煎餅?
一発でこの食べ方が気に入りまして、他のパンでも試すことにしました。まずはアンパン。
WCMで焼いたら、ちょっとパンケーキみたいな見た目になりました。なのでバターを乗せてみました。
パンケーキみたいな見た目とは裏腹に、実はかなり硬いのです。パンケーキな見た目に当てられてフォークとナイフを用意してみたけど、切るのはかなり大変でした。木の板?
東ハトのオールあずきってお菓子があるでしょう。アレの、もうちょい硬いバージョンがこれ。ノーマルアンパンとWCMで焼いたコレ、どっちが好きかと言われたら…同じくらい?
ガリガリした食べ物が好きな人は好きだと思います。
どんどんやってきます。なにせ12種類やったんです。全部は載せないけどまだまだ先は長い。
WCMで焼いたらこうなりました。なんて言いますか、潰れ具合が化石っぽい。ジュラシック焼きそばパン。
ちょっと彩りが、本当に化石っぽいので青のりを掛けました。とたんに高まる焼きそばパンの焼きそば感。SAY HOーHOー。
焼きそばが焼き締められてソースが香ばしく、だいぶ好き、略して大好き。もちろん好き嫌いはあるけど、僕はこのスタイルがかなり気に入りました。
ようやくヤマザキ以外。敷島製パンの銀座カリーパン。
WCMで焼いてたら油がダバダバと溢れてきました。やだ、こんなの初めて…。カレーは飲み物ってよく聞くけど、カレーパンも液体だったの?
こういう、油っぽいパンとか中身が多いものは、どうしたって潰して焼くとはみ出てしまいますね。
パンの部分がサクサク、まるで油で揚げたような感じ(元々揚がってるが)でカレーは水分が少し飛んで味が濃くなりました。食べにくさはあるけど、これはこれで好きだし、脂質を少し減らせたのでノンカロリーでしょう(誤解)。
改めて名前をよく見ると、そうか、これはパンではなくケーキだったのか。蒸しケーキだったんですね。
焼いたら全体的に茶色くなったので北海道がほぼ消えました。
表面は固く、中はしっとりしてて濃厚。 ちょっと高級なお菓子のようです。
みんな大好きホットサンド。ホットサンドメーカーで作るのも美味しいならWCMで焼いても美味しいはず。
具はハムとチーズにしましょう。ホットサンドっていうか、ホットオープンサンドですね。っていうかオープンサンドってなに。挟んでもないのに。
焼いたらこうなりました。耳の辺りにキュビズム出てますね。パース狂ってる感じで頭が混乱します。
横から見ると、薄い。
ガリガリしてて香ばしくて硬くて好き。そして、ケチャップとマスタードを掛けたらなんでもうまい。
みんな大好きランチパック。WCMで焼締めたらどうなるか、興味あるでしょう?
WCMで焼いてみると、たまごフィリングが意外にオイリーで黄色い油が染み出してきました。これが美味さの理由か…。
焼けました。はみ出してこぼれちゃった部分は中央に乗せて焼きました。
外はカリッと硬いんですが、中はしっとり玉子味で、これまでやった中では一番美味しいかも知れません。僕は好き。
またずっとヤマザキのターン。パンのメーカーはあまり気にしてなかったんだけど、僕はヤマザキが好きだったんですね。
無意識でヤマザキを買ってました。カレーパンも、今回はたまたま銀座カリーパンを買ったけど、本当に好きなのはヤマザキのスタンダードカレーパンです。あれが一番うまい。
千葉県のど田舎で育った僕が初めて食べたのが、こういう味のハンバーガーでした。懐かしい味。
ほんの40年前(1982年くらい)、この国の田舎にはピザとかハンバーガーが無かったのです…。ピッツァはもちろんピザも無かったんです(なお初めて食べたのは小6の遠足で行ったディズニーランド)。
そして今や飽食の時代。WCMで焼き締めます。
味。潰して硬く焼き締めたハンバーガー…です。似た食べ物は無いんだよなぁ…。これまでの経験から検索……該当なし。試した人は味を教えてください。
このハンバーガーは潰れやすいので持ち運びに気を使いますが、焼き締めてしまえば潰れる心配がありません。合理的ですね。
アップルパイは登山に持っていくことが多いです。凍っても食べられるし高カロリーだから 。これ1個で494kcal、脂質28.8g。とんかつ?
WCMで焼いたら中身が出てきちゃいました。モツが出てきちゃってダメな感じですね。
中身がこぼれると同時に、生地の油が熱で解き放たれてジュージューいってました。これはもう、揚げ物では。
匂いはちょっとシナモン、甘いりんごの香りと生地とバター的な香ばしさ。良い。
ここにきてようやく気づきました。WCMで焼き締めたやつは、包丁でカットしたほうが食べやすい(発明)。
切り分けた結果、すごく食べやすくなりました。今まではかぶりついて前歯でやってました。切り分けてあるとそれが無いので食べやすいです。
味はだいたい東ハトのオールアップルです。あれをもうちょい硬くしてサクサクにした感じ。好き。
パン以外のものも少し。たい焼きなんてどうでしょう。
それはもう、どうしたってあんこがはみ出しますな。
味はそう、遠くできんつばが手を振ってます。おーい!ここ!俺(きんつば)がー!ここにいるぞー!!みたいな感じ。思えば、焼締めあんぱんも似た感じでした。焼いたあんこうめぇ。
僕はこの焼締めスタイルが大変に気に入りました。あたしゃ硬い食べ物が好きだよ。
パンは美味しいけど柔らかすぎるのがイマイチでした。でも硬く焼き締めてしまえば万事解決、賛同得られず卍対決。フォー!!!
パンならパンで終わればいいのに、蛇足のカツ丼。近所のスーパーが20時半になると惣菜を半額にすることが分かり、ちょいちょい買っています。半額で。
焼き締めた結果こうなりました。平たい焼きおにぎり?
味としては、焼きおにぎりの香ばしさ、カツ丼の甘さと、焼けた豚肉の匂いで、好き。美味しいというか、好き。僕は単に、こういう平たく伸ばして焼き固めたもの、つまり煎餅が好きなんです。
結論:煎餅が好き。
下の写真は、メロンパンを焼き締めたやつ。メロンパンの甘い部分がカラメルの様になって硬く、全体としてはビスケットのようなものになりました。
登山中に食べるものとしてパンを持っていくことが多いのですが、意外に嵩張るし潰れると悲しい見た目になってしまうなと思ってまして、WCM焼締め法は一つの解決策かなと思いました。案外いいぞ、ワッフルコーンメーカー。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |