根見会とは?
街路樹、路上の植木鉢、雑草。街には様々な形で緑が生息しているが、私の友人である路上園芸学会の村田あやこさんはその魅力を根気よく発信し続けている。

そんな彼女がたまに開催している「根見会」というイベントに、私はずっと参加してみたかった。根見会とは読んで字の如く、花見ではなく根を見る会だ。

色とりどりの美しい花、青々と生い茂った葉。確かにそれらは美しいし心が洗われる。だが人間誰しも根暗な部分もある。美しいものばかり見てたら目が疲れてしまう。そんな時、ふと視線を下げて目に入るのは木の根っ子。

「普段あまり気にすることのない根っこの魅力を感じ、さらには人間の根幹も再確認してみよう」というのが根見会の主旨である。タイミングが合わずこれまで一度も参加できなかったので、今回は私の方から村田さんをお誘いした。
会場は北の丸公園
というわけで平日の午後。我々は皇居外苑北の丸公園に集合した。

北の丸公園、私は初めてだったのだが、東京のど真ん中に緑が溢れる心地良い空間だ。花見の時期は桜も綺麗だという。

我々も芝生に寝っ転がりたくなるが、目的はあくまで根っこ。企画の根本を忘れてはいけない。
根見会一次会「根見散歩」→視覚的に根を楽しむ
まずは一次会。良い根っこを求めて公園内を散策してみる。

事前に根っこ観察に最適な場所を根気よく調べる時間がなくて、適当に選んでしまった北の丸公園。しかし歩き始めてすぐ「ここは大丈夫だ」という確信を得た。



倒木の危険性があるのか、伐採された木が何本もある。しかし太い根っこを見ると「俺はまだ死んじゃいない」という声が聞こえてくるようだ。

根っこだけをじっくり観察したのは人生で初めてだが、一つとして同じものはなく複雑な形状をしていて面白い。遊歩道から外れ森のようなエリアにも足を踏み入れてみる。



「根の役割は水分や養分を吸収すること、地上部を支えること」となんとなく知ってはいたが、その役割を必死に果たそうとしているのが具体的に分かって感動してしまう。


公園など人通りのある場所で土が踏みつけられ固くなると、根っこが土の下にもぐりこめず露出してしまう場合があるようだ。つまり、樹木自体にとってはあまり良い状態ではないのかもしれない。
だが役割を全うするため頑張るその姿に、どうしても人間を重ねてしまうし尊敬の眼差しを向けてしまう。自分を、自分の大切な人を支えていくために、私も深く広く根を張り巡らさなければ。
