まずは重曹とクエン酸でつくる炭酸水
重曹とクエン酸を水に溶かすと化学反応が起こって炭酸水ができる。
水さえ冷やしておけば1杯15円ほどで炭酸水が飲めるのだ。化学のなんたるかはまったく存じ上げないが、ここは結果だけ美味しくいただいておこう。
このようにして作ったものを重曹クエン酸水といい、飲用することでクエン酸による疲労回復のほか、さまざまな効果が期待されるという。
健康効果のほどはさておき、手軽に炭酸水ができるのが楽しくて近頃よく飲んでいる。(※重曹の摂取量には気をつけたほうがいいらしい。ネットで検索すると1日3gと書いてあるサイトもあるし、5gと書いてあるサイトもある。摂取するときは自分で調べてください)
重曹もクエン酸も安価だし、よしんば飽きたとしても台所の汚れを落とす掃除グッズとして転用できるのでまったく隙がないのだ。隙がないというのは最大級の褒め言葉です。
クエン酸の容器裏に「乳酸飲料」のレシピ
そんなクエン酸の容器の裏に乳酸飲料のレシピが書いてあるのを見つけた。
眼に入ったら15分以上洗えだの、皮ふについた場合は十分に洗浄しろだの、禍々しい注意書きのあとに乳酸飲料の作り方がしれっと載っているのだ。メチャメチャきびしい人たちがふいに見せた優しさみたいでいいだろう。僕はそういうのに弱い。
あと単純に乳酸飲料が作れるものだと知ることができて嬉しかった。味から作り方の想像が全くつかないし。
乳酸飲料をつくるための材料は以下の通りである。
・クエン酸
・乳酸
・エッセンス
・牛乳
・砂糖
レシピには「エッセンス」としか書いていなかったのだが(この世の全部がエッセンスだろ!)、調べると乳酸エッセンスというものがあったのでそれに頼ることにした。風味づけに用いるのでなんでもいいのかもしれない。
重曹と混ぜてシュワシュワさせたあとは、クエン酸で乳酸飲料を作ろう。
乳酸飲料をつくる
それでは、レシピ通り乳酸飲料を作ってみよう。
①鍋に牛乳300mlと砂糖500gを入れ、よくかき混ぜながら温める。
②砂糖が溶けたら火を強くして70℃まで温めて、火からおろして冷ます
③45℃まで下がったらクエン酸2gと乳酸7mlを加えて混ぜ溶かし、エッセンスを少々加えて完成
難しいことはないし工程自体も少ないものの、グラム数や温度が指定されていて変に気を使う。理系の人が喜びそうなレシピだと思った。爆発するでもなし、もっとあやふやな指示を出してほしい。