ちょっと聞いてよ 2022年8月15日

市民プールといえばフライドポテト 〜ドイツっ子のノスタルジックな夏の思い出を体験してみる

ドイツっ子の夏の思い出と言えば、市民プールで食べたフライドポテトだそう。

ドイツで育ってないし、もう立派な大人だけど、夏休みの思い出を作るために近所のプールに行ってきた。

1986年東京生まれ。ベルリン在住のイラストレーター兼日英翻訳者。サウジアラビアに住んでいたことがある。好きなものは米と言語。

前の記事:ベルリンで公共交通機関としての手漕ぎボートに乗る

> 個人サイト words and pictures

夏休みといえば、市民プールとフライドポテト

子どもたちの夏の思い出に欠かせない存在である、市民プール。泳ぎ疲れた後に売店で買ってもらった食べ物は格別においしくて特別で、脳裏にこびりついて離れない。

ドイツでも同じくノスタルジックな夏のプールだが、ドイツ人に「市民プールの思い出は」と聞くと、「フライドポテトがおいしかった」と返ってくることが圧倒的に多いのだ。

参考のために SNS で軽く聞き込みをしただけでも、何人もの人がフライドポテトの思い出を寄せてくれた。

 

とにかく、フライドポテトに対する思い入れが半端ないのだ。

市民プールのフライドポテトがドイツ国民にとってそんなに大事なものだったとは。もう大人になってしまったけど、ドイツの夏休みの思い出を作るために、市民プールへ向かった。

プールサイドは芝生

初の「市民プールのフライドポテト」の夢を叶えるべく、ベルリン中心部にあるフンボルトハイン公園内の市民プールにやってきた。

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昼休みにプールに行く。在宅勤務中の大人だから。
大人の1日券は5.5ユーロ(約750円)、子どもは3.5ユーロ(約480円)。誕生日の人は身分証明書を提示するとタダになるそう。いいな!
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入場券はインターネットでも予約できるが、窓口では現金オンリーなところがドイツらしい。

チケットを買って回転ゲートを通ると、水色のプールが目の前に広がる。

プール付近は撮影禁止なので、遠くから。

青い空、水色のプール、塩素の匂い。ここはドイツで、私は日本人だけど、夏休みのプールの思い出は全世界共通なのかもしれない。

ロッカーや更衣室などもちゃんとある。​​背の低いレンガの建物がレトロでかわいい。

外国人の私にとっても懐かしい要素満載のドイツの市民プールだが、一つだけ私が知っている市民プールと明らかに違うところがあった。

プールサイドが全て芝生なのだ。

入り口の反対側には、緑の多い公園のようなエリアが。

プールの周りには木が生い茂り、芝生の上に寝っ転がったり、遊具で遊んだり、大人も子どもも思い思いに楽しんでいる。食べ物も持ち込めるので、気軽にピクニックも楽しむこともできる。

ドイツの屋外市民プールでは一般的だそうだが、日本では見たことのないスタイルである。

入り口付近に飾ってあった、上空から撮ったプールの写真。「森の中のプール」と言って良いぐらい木に囲まれている。

市民プールの定番、フライドポテト

ちょっとひと泳ぎしたら、肝心のフライドポテトを食べに行こう。

ここが売店。まずここで注文と支払いをしてから、隣の窓口で食べ物を受け取る。

メニューを見てみよう。お目当てのフライドポテトはと言うと…… 

あった、あった!
温かい食べ物ではフライドポテト、カリーヴルスト(カレーケチャップのかかったソーセージ)、チキンナゲットなどがある。

そして飲み物はどうしようか。……おや?

ビールがあるじゃないか!

うーん。お昼からビールを飲むのは気が引けるが、フライドポテトにはビールが欲しい。まあ、ノンアルならいいだろう。

ビールを頼んでしまったおかげで本来の意図からちょっと外れてしまったが、許して欲しい。

マヨネーズとケチャップをトッピングした、ドイツでは定番の紅白ポテト。
山盛りのマヨネーズ。この豪快さがまたいい。

揚げたイモに、大量のマヨネーズとケチャップ。恐ろしい量のカロリーだと思うが、今日はカロリーを気にしない。

だって夏休みだから。
うん、おいしい。しょっぱくてマヨネーズまみれで、ものすごくうまい。
ノンアルとはいえ、昼間っからビールを飲む罪悪感。でも気にしない、夏休みだから。
最高である。気が抜けすぎてこんな顔の写真しか撮れなかった。

プールサイドで食べるフライドポテトは、やはり特別感があっておいしかった。

大人でもこれだけ幸せな気分になれるんだから、子どもにとっては最高に幸せでスペシャルな気分なんだろうなあ。

またいつかビールとポテトの思い出を作りに来たいと思う。

やっぱりイモは偉大(そしておいしい)

これほどにもフライドポテトがドイツ人の夏の思い出に結びついてるとは今まで知らなかった。

ポテトサラダの記事を書いた時も思ったが、ドイツの人はイモに強い思い入れを抱く人々なのだな、とつくづく思う。

いろんな形でドイツ文化の一部となっているイモは、おいしくて偉大で最高である。

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家に帰ってからちょっと胸焼けがした。これだから大人は困る。
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