特集 2023年4月20日

インドカレーは店によって味も辛さも全然違う

私はインドカレーが割と好きだ。なので時々食べるのだが、どうも店によって辛さの基準がまちまちな気がしてならない。

あるところは中辛でも凄く辛く、あるところは中辛でもあまり辛くないなど、ムラがあるように思うのだ。

1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー)

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インドカレーの辛さの基準が分からない

今や一つの駅に一店舗はあるのではないかというくらいに増え、すっかり身近な存在となったインドカレー屋。

これほど多いのだから出店のノウハウがマニュアル化され、レシピなどもある程度は共有されているものかと思っていた。

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実際、インドカレーをテイクアウトやデリバリーで頼むと――
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どの店も、だいたいこの白くて丸い容器で出てくる

どの店も同じ容器を使用しているということは、それを供給している業者が同じということだろう。インドカレー屋を繋ぐ存在がうっすら感じ取れるというものである。

なのでカレーの味や辛さも大体の基準が作られているものかと思いきや、前述の通り店によってまちまちで、同じ「中辛」でも辛さが全然違ったりする。

実際どれほど差があるものなのか、複数の店舗のカレーをデリバリーで頼んで一度に食べ比べ、辛さの基準を見極めたいと思う。

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というワケで6軒のインドカレー屋からそれぞれ2種類の辛さ、計12のカレーを揃えた

なお、カレーはどの店にも必ずある「チキンカレー」で統一し、それぞれ「普通」と「中辛」にあたる辛さのものを選んだ。

辛さの評価基準は以下の通りである。

  1. ★☆☆☆☆:辛さをほとんど感じない
  2. ★★☆☆☆:唇がヒリヒリする
  3. ★★★☆☆:舌がビリビリする
  4. ★★★★☆:じんわり汗ばむ
  5. ★★★★★:汗が流れ出る

さてはて、店によってどれほどの違いがあるものなのか、早速食べ比べてみようではないか。

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藤沢市長後「ニューカトマンズキッチン」

私は神奈川県の中央部に位置する綾瀬市の南部に住んでいるので、今回食べ比べるお店もその近隣のものである。

まず一軒目は小田急江ノ島線長後駅の東口にある「ニューカトマンズキッチン」だ。ネパールの首都「カトマンズ」を名に冠している通り、ネパール系のお店なのだろう。

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商店街の通りから、やや奥まったところにひっそりとある

このお店のデリバリーで選べる辛さは「甘口 Mild」「普通 Normal」「中辛 Little Hot」「辛口 Hot」「激辛 Very Hot」の5種類。このうち「普通」と「中辛」を選んだ。

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左が「普通」で右が「中辛」、中辛の方が赤みが強い
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まずは「普通」を頂く。とろみのあるカレーにチキンがゴロンと入っている

実をいうと、私がインドカレーを食べる頻度が最も高いのがこのお店である。なので一番馴染みのある味であり、私の中のインドカレーといえばこれなのだ。とはいえ普段は「中辛」を頼むので、「普通」を食べるのは初めてである。

様々な香辛料を使っているようで、なかなかにスパイシーで複雑な味わいだ。辛さは多少感じるものの、やはり少々物足りない。私としては、もう少し辛い方が好みである。

「普通」の辛さ:★★☆☆☆

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続いて「中辛」、カレーの色が濃いこと以外は「普通」と同じだ

うん、やはりこの味だ。しっかりとした辛さがピリッときて、額に汗がじんわりにじむ。舌にもビリビリきているが、汗があふれ出るほどではなく、心地よい辛さである。

「中辛」の辛さ:★★★★☆

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とてもおいしく、私好みのカレーです

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