特集 2023年4月20日

インドカレーは店によって味も辛さも全然違う

綾瀬市深谷「インド料理 ダルバール」

最後の六軒目は鉄道駅から離れ、綾瀬市の中央部にあるショッピングセンターのフードコートに入っている「ダルバール」である。

030.jpg
建物内部の写真撮影が禁止の施設なので、入口の写真でお茶を濁す

このお店のデリバリーで選べる辛さは「マイルド Mild」「普通 Normal」「辛め Hot」「激辛 Very Hot」の4種類だ。

これまでのお店が5種類だったのに対し、このお店は「中辛」がない。強いて言えば「辛め」がそれにあたるのだろうか。なので「普通」と「辛め」を頼んだ。

031.jpg
左が「普通」で右が「辛め」、円形の容器ではなくプレート状の容器でサラダ付きだ
032.jpg
まずは「普通」から。とろみは弱く、シャバシャバ系のカレーである

うん、おいしいカレーだ。少し甘めだがクミン等のスパイスが香る。「普通」なのにも関わらず結構辛く、唇にピリッと感じる。これまでのお店の「普通」と「中辛」の間くらいの辛さである。

「普通」の辛さ:★★☆☆☆

033.jpg
続いて「辛め」。見た目は「普通」とあまり変わらないが……​​​​​​

これがかなり辛く、一口食べたところで想像以上の辛さにむせてしまった。唇が痛く、たちまち顔から汗が流れ出る。……だが、食べる手は止まらない。うまい、辛い、うま辛い。

これまでのお店からすると、「普通」からいきなり数段階飛ばしたような辛さのレベルアップ具合である。でも決して悪くない、すがすがしい辛さで後を引く。不思議なものだ。

034.jpg
拭いても拭いても汗が止まらない!

とはいえ、私にとってはこのくらいがおいしく食べられるギリギリの辛さであろう。これより辛いとさすがに無理かな。とにかく汗がとめどなく噴き出すので、この辛さを食べる場合にはタオル等が必要だ。

「辛め」の辛さ:★★★★★

035.jpg
容器の蓋に書かれた「HOT」の文字は伊達ではなかった

店によって味も辛さも全然違うインドカレー

インドカレー屋はどの店もだいたいテイクアウトの容器が同じなので、味や辛さも似たり寄ったりなのかと思っていた。

しかしながら、今回6軒のインドカレーを一度に食べ比べてみたところ、辛さの基準が同じ店など一軒もなかったし、それどころかカレーの味自体店によって全然違っていて驚いた。

よくよく考えるとインドのカレーだって北インド(小麦食)と南インド(米食)では全然違うし、ネパールやスリランカなどの周辺国が加わればなおさらだ。各店舗は自地域の味をベースとしながらも、日本人向けにアレンジを施していることだろう。そうしてお店ごとに味が違う、多種多様なカレーが生み出されているワケである。

全国どこでも同じ味の料理を提供するチェーン店(それはそれでありがたいのだが)に慣れ切った身としては、これほど店によって違うとは目からうろこが落ちた気分である。皆さんもぜひ身の回りのインドカレーを食べ比べてみて、お気に入りの味を探して頂きたい。

036.jpg
インドカレー屋特有のオレンジ色ドレッシングのサラダも好きです
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ