特集 2023年1月19日

神奈川県綾瀬市と足立区綾瀬の共通点を探る

私は神奈川県の中央部に位置する綾瀬市に住んでいる。なので綾瀬という地名には非常になじみが深いのだが、一般的には綾瀬と聞くと東京都足立区の綾瀬を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。

しかしながら私は足立区綾瀬に一度も行ったことがなく、どのような町なのかをまったく知らない。

神奈川県綾瀬市と足立区綾瀬、同じ地名という以外にも共通点はないものか。実際に行って探してみた。

1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー)

前の記事:スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテは国会以外何もなかった(デジタルリマスター・2007年取材)

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千代田線の終点としか知らない足立区綾瀬

足立区綾瀬の存在は割と早いうちから認識していた。綾瀬市民の間では「横浜駅からタクシーに乗って綾瀬までと告げて寝たら、足立区の綾瀬にいた」なんていう冗談話もあったりする。

また神奈川県央民ということもあって、東京へのアクセスは小田急線を利用することが多い。小田急線の代々木上原駅で乗り換えられる東京メトロ千代田線の終点として「綾瀬」の文字を度々目にしてきた。

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千代田線は常磐線直通が多いが、「綾瀬」や「北綾瀬」行きの便もある

私の足立区綾瀬に対する知識はこれだけだ。綾瀬市と名前が同じというだけで勝手に意識してきたが、具体的にどのような町なのかまったく知らないのである。綾瀬市に住む身として、足立区綾瀬についても知っておくべきではないだろうか。

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なので、千代田線に乗って「綾瀬」に初めて行ってみることにした

なお、神奈川県綾瀬市について詳しく知りたいという方は、次あたりの過去記事をご覧いただければと思います。

綾瀬市の全地区を歩いたら見えてきたこと

神奈川県綾瀬市は「どこにでもある風景」を強みにロケ誘致が盛ん

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これが綾瀬市の基本風景である

 

はたして綾瀬市と足立区綾瀬に共通点はあるのだろうか

足立区綾瀬は都会だ

そうして訪れた足立区綾瀬であるが、私の第一印象は「めっちゃ店が多くて都会」というものであった。

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綾瀬市民が足立区綾瀬に降り立った
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そもそも綾瀬市には鉄道駅がひとつもないので、駅があるというだけで異次元だ
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線路に沿って続く通りに数多くのお店がひしめき合っている
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綾瀬市にはない「松のや」や「バーガーキング」など、チェーン店も豊富だ
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駅前にはイトーヨーカドーもあり、大規模店舗と小規模店舗が共存している

綾瀬駅前の通りに並ぶこれらの店だけで、綾瀬市にある全店舗数を上回っているのではないかというくらいの商業地っぷりである。行きかう人も多く、賑わいと活気が感じられる。

ちなみに鉄道駅が存在せず求心力に乏しい綾瀬市は、市役所がある中心部に綾瀬タウンヒルズという商業施設、相鉄線の駅に近い北部にドン・キホーテが存在し、それらの大型店舗以外は各所にスーパーマーケットやドラッグストア、小規模店舗が散在している感じである。

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綾瀬市で最も人が集まる場所であろう綾瀬タウンヒルズ

また綾瀬市は展開しているチェーン店も多くはなく、ハンバーガー屋はマクドナルドが2店舗、ファーストキッチンが1店舗、のみ。牛丼屋は吉野家、松屋、なか卯が各1店舗ずつで、すき家は存在しない。なのにインド・ネパール・スリランカのカレー屋は6件存在する。まぁ、そんなところだ。

なので、この綾瀬駅前に建ち並ぶ店舗群だけで、既に越えられない壁を感じてしまった次第である。

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綾瀬駅の東側では再開発が行われており、タワーマンションが建つようだ
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その名も「シティタワー綾瀬」綾瀬市より遥かにシティーしてる都会である

 

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共通点を探して町歩き

駅前だけでだいぶ気圧された感じではあるが、足立区綾瀬にも綾瀬市と同じような部分があっても良いのではないだろうか。というか、共通点を探して綾瀬市も少しはやれるのだと安心したい。

というワケで、綾瀬市と似たような部分を探しつつ、足立区綾瀬を歩いてみることにした。

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歩き始めてまず目に飛び込んできたのは「足立区立綾瀬小学校」である

おぉ、綾瀬小学校とな?! 綾瀬市にも同じ名前の小学校があるぞ。早くも共通点を見つけてしまったんじゃあないか?

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こちらが「綾瀬市立綾瀬小学校」

足立区立の方は校舎のデザインがシックな感じでグラウンドも舗装されている。綾瀬市立の方はよくある感じの学校でグラウンドも走れば砂埃が立ちそうだけど、まぁ名前は同じだ。いい出だしだぞ。

ちなみに綾瀬駅から少し離れた南側には「足立区立綾瀬中学校」が存在する。綾瀬市にも「綾瀬市立綾瀬中学校」があるので、これもまた共通点だ。なお、綾瀬市には「綾瀬高校」が存在するが、足立区綾瀬には「綾瀬高校」はないようである。残念。

さて、駅前から続く歩道を進んでいくと、道の先になにやら巨大かつモダンな建物が見えた。看板を見ると「東京武道館」だという。

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その名の通り、武道場を中心とするスポーツ施設のようである

なんと、足立区綾瀬には東京の名を冠する公共施設が存在するのだ。綾瀬市には神奈川の名が付く施設など県立高校ぐらいなものだ。

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レトロモダンな雰囲気が漂う「綾瀬病院」

綾瀬市には「綾瀬厚生病院」「あやせ整形外科・眼科」「あやせ耳鼻咽喉科」などはあるものの、そのものズバリの「綾瀬病院」は存在しない。実にシンプルな名前であるこの「綾瀬病院」を見た時にはかなりテンションが上がった。

もうひとつ、見つけて物凄くテンションが上がった施設に「綾瀬警察署」がある。 

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北綾瀬駅の近くにある「綾瀬警察署」

実をいうと、綾瀬市には警察署がない。綾瀬市は東隣の大和市にある大和警察署が管轄しており、綾瀬警察署は存在しないのである。それだけに、この綾瀬警察署を見つけた時には気持ちが盛り上がったと同時にうらやましく思った。

探せば探すほど足立区綾瀬には綾瀬市にないものがたくさんあり、なんだかいたたまれない感じになってきた。もはや後姿が見えないくらいに広がった綾瀬間の距離であるが、それを少しでも縮めるべく、さらに散策を進めてなんとか共通点を見出そう。

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カーブミラーの支柱を黒と黄色の縞々にするのは綾瀬市にはない文化だ
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綾瀬市にも東名高速道路が通っているが、このような迫力あるジャンクションはない
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なお、この首都高は「綾瀬川」に並走している

綾瀬川は埼玉県の桶川市を源流とし、綾瀬の下流で中川に合流して東京湾へとそそいでいる。なんでもかつては大雨が降るたびに流路を変えることから「あやし(不思議)」の川と呼ばれ、それが「あやせ」に転訛して綾瀬川になったそうだ。

綾瀬川はこの辺りの村々の生活に密着した存在であったことから、市制・町村制公布後の明治22年(1889年)5月1日に伊藤谷村や五兵衛新田村などが合併して南足立郡綾瀬村となり、現在の足立区綾瀬に受け継がれた。綾瀬という地名の由来は綾瀬川にあったのですな。

ちなみに神奈川県綾瀬市は同じく明治22年の4月1日(こっちの方がひと月早い)に上土棚村、本蓼川村、蓼川村、深谷村、吉岡村、早川村、寺尾村、小園村の8村が合併して高座郡綾瀬村となり、そのまま綾瀬市へと至っている。

綾瀬と名付けられた理由はハッキリ分かっておらず、「市内を流れる蓼川(たてかわ)をかつては綾瀬川と呼んでいたから」「川の瀬が綾をなすように流れることから」「養蚕が盛んだったので絹で作る綾にちなんで」など諸説あるようだ。個人的に養蚕説では「瀬」が付く根拠に乏しい気がするので、川の説が有力なのではないかと思う。

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綾瀬市は南北に流れる川が複数存在し、それらに沿って水田や集落が続いている

おぉ、足立区綾瀬も綾瀬市も、綾瀬という地名の由来が川にあるという共通点が浮かび上がってきたではいか。

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足立区綾瀬には綾瀬の名が付く建物が多い

ところで、足立区綾瀬を歩いていて気付いたことがある。綾瀬の名を冠するマンション・アパートがとても多いのだ。

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あちらこちらの建物に綾瀬の名が付けられている
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オシャレなアパートにも綾瀬の文字
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キャッスル・アヤセ、綾瀬城がここにある
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クリスタルに輝く綾瀬
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エレガンスな綾瀬
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綾瀬プルミエ(premier)フランス語で一番、最高という意味だそうだ。綾瀬最高!
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町のあちらこちらに綾瀬の文字があって、散策中はずっと笑顔になっていた

綾瀬市では綾瀬の名を冠する建物はそう多くない。欧米由来の単語が基本で、それにオーナーの苗字を組み合わせたものが多い印象だ。綾瀬市はそれなりの広さと複数の地区があるので、それぞれの地区名を付けている建物も少なからず見受けられる。

あまつさえ、最寄り駅(とはいえ徒歩20~30分とかレベル)がある藤沢市の長後など、綾瀬市にありながら綾瀬市外の地名が付けられているケースさえある。

足立区綾瀬に綾瀬の名を冠する建物が多いのは、やはり綾瀬駅の影響が強いのだろう。だがそれだけではなく、綾瀬がひとつの地区としてまとまっており、またそこに住む人々が綾瀬という地名に思い入れがあるのだと思う。

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昔の道と水路をたどって昔の綾瀬を知る

これまでの散策で現在の綾瀬を知ることはできたが、昔の綾瀬はどのような土地だったのだろうか。今度は綾瀬に残る古いモノを探して歩いてみよう。

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昔からある集落には寺社がつきものなので、とりあえず「綾瀬神社」に参拝した

前述の通り綾瀬市は8つの村が合併した市であり、それぞれの地区に神社が祀られているものの「綾瀬神社」は存在しない。

もっともこの綾瀬神社も旧伊藤谷村の鎮守であった氷川神社と第六天社が老朽化したことにより昭和46年(1971年)に合祀され、その際に綾瀬神社になったとのことだ。

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綾瀬神社の裏側には昭和前期の趣きを残す商店が

神社に加えてレトロな建物が残っていることからも、この辺りが昔から存在する集落であることが分かる。ということは、そこから伸びる路地もまた昔ながらのものであり、古いモノが残っていそうだ。

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綾瀬神社から北側の旧五兵衛新田村へと続く路地を歩いていくと……おぉ!
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物凄くカッコ良い古民家があった! 五兵衛新田村の中心的な家だったのだろう

主屋に加えて土蔵など複数の付属屋を持つ、農家スタイルの古民家である。 五兵衛新田という村の名からもうかがえることではあるが、かつての綾瀬は水田が広がる江戸の近郊農村だったのだ。

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五兵衛新田村の鎮守であった綾瀬稲荷神社。昭和42年までは五兵衛神社と呼ばれていた
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その境内の一角には富士塚(富士信仰に基づき築かれたミニチュア富士山)がある
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富士山の溶岩を使っており、実に良い山容だ(残念ながら登拝は禁止)

江戸時代には富士信仰が盛んとなり、富士山に登拝する富士講がブームとなった。とはいえ移動手段が未発達であった時代は富士山の麓まで行くのも一苦労。なのでこのような富士塚を作って登拝し、富士登山と同じご利益をあやろうとしていたワケだ。

現在も東京やその周囲には結構な数の富士塚が残っており、私もいくつか巡ったことがあるのだが、綾瀬にもあるとは知らなかった。実に嬉しい発見である。

さて、昔の道や集落以外にも、かつての綾瀬の様相が偲ばれる遺構が存在する。 それは水路の跡だ。

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現在は都立東綾瀬公園として整備されている、帯状の緑地が水路の跡だという
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東京武道館の建設に合わせて、親水水路として再生したそうだ
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池ではサギがエサを探しながら歩いていた
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そのほとりでは、たくさんのカモがひなたぼっこ
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整備された親水水路はここで終わりだが――
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その先にも水路の名残を見ることができた

現在は完全に市街地化している足立区綾瀬であるが、かつてはこのような水路がいたるところに巡らされており、広大な水田を潤していたことだろう。この水路の跡を見ていると、往時の景色がぼんやり浮かび上がってくるようではないか。

一方で綾瀬市もまた農村であり、現在はそこそこ市街地化が進んだものの、台地上には畑が、川沿いには水田が残っている。

足立区綾瀬も綾瀬市もかつては農村であったという共通点を(地理的な条件が全然違うのでちょっと強引ではあるが)ここに見出すことができるのだ!

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造園業という意外な共通点

最後にもうひとつ、足立区綾瀬と綾瀬市の意外な共通点を見ることができた。それは造園業である。

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足立区綾瀬の北側を歩いていて見かけた造園業者
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造園業にふさわしい、様々な植木と庭石が配された立派なお庭だ
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造園に使う良い感じの石もストックされている

綾瀬市の南部には造園業者が多く集まっており、2022年の5月にはそれを題材にした記事「新緑の植木畑を見に行こう!」を書かせていただいた。綾瀬市の造園業者もまた立派な庭を持ち、良い感じの石をストックしているので、同じ特徴を持った造園業者が足立区綾瀬にもいることに驚き、嬉しく思ったのであった。

冷静になって考えてみると、どの町にも一軒くらいは造園会社がありそうなものであるが、まぁ、多少強引でも共通点とさせていただく。


綾瀬市にないものがたくさんある足立区綾瀬

というワケで、今回初めて足立区綾瀬を訪れてみて、見出すことができた綾瀬市との共通点は以下の通りである。

  • 綾瀬小学校と綾瀬中学校がある
  • 綾瀬という地名は川に由来する
  • もとは農村
  • 造園業者がいる

微妙という声が聞こえてこなくもないが、致し方ない。足立区綾瀬は駅前の商業地とその周囲の住宅地がギュッと詰まった密度の高い町であり、綾瀬市は郊外のベッドタウン。町の種類自体が違うのだ。

いずれにせよ、今回の散策によってこれまでは地名としてしか知らなかった足立区綾瀬の姿を実際に見ることができ、私の足立区綾瀬に対する勝手な親近感がより一層増した感じである。

足立区綾瀬には綾瀬市にはないものがたくさんあってうらやましく思う一方、綾瀬市には綾瀬市なりのひなびた良さがある。お互いその土地柄に合った発展をしていきたいものですな。

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綾瀬市には散髪を勧めてくるおじさんもいない
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