ちょっと聞いてよ 2022年8月25日

神奈川県綾瀬市は「どこにでもある風景」を強みにロケ誘致が盛ん

私が住んでいる神奈川県綾瀬市は、これといった特徴的なスポットがあるわけでもない、それどころか鉄道駅すら存在しない、ひなびた郊外のベッドタウンである。

しかしながら近年はその特色のなさを逆に活かし、「どこにでもある風景」を強みに映画やテレビのロケ誘致が盛んなのだ。

1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー)

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様々な「どこにでもある風景」がある綾瀬市

綾瀬市は神奈川県の中央部に広がる相模野台地に位置しており、元々は小さな川沿いに集落が連なる農村であった。昭和初期に厚木基地が置かれ、戦後は住宅地や工業地の開発が進められた。

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畑地、住宅地、工業地がモザイク模様のように広がる綾瀬市の風景

そのような歴史から綾瀬市には田畑、住宅地、工業地、商業地が程よいバランスで散らばっており、市内だけで多種多様な「どこにでもある風景」を撮影することができるのだ。

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THE新興住宅街というべき、どこにでもあるような住宅街
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一方で農村の風情を残す景色も見られる

綾瀬市はいわば汎用的な景色の集合体であり、どのような作品にも使いやすく、 重宝されているというワケである。

ロケの受け入れを始めた平成26年(2014年)から、既に150作品以上もの撮影が綾瀬市で行われたという。

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官民一体となったロケ支援

また綾瀬市でロケが行われるようになった大きな理由として、市と住民グループが一体となった「綾瀬ロケーションサービス」による受け入れ体制が完備されていることが挙げられる。

撮影の支援に加え、綾瀬市について詳しい地元住民が多数参加していることで、「このような場所で撮影したい」という撮影者の要望にきめ細かく答えられるというワケだ。

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中でも綾瀬市役所は定番のロケスポットであるようだ
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正面玄関にもロケが行われた作品を紹介する看板が据えられている
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ロビーには撮影で綾瀬市に訪れた俳優のサイン色紙がズラリ
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ロケ地MAPも配布されており、ロケ地を巡ることができる
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例えばこの車道の下を通る遊歩道のトンネルとか――
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なかなかに雰囲気のあるシーンになっているようだ
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ロケには民間の企業なども積極的に協力しているとのことで――
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特にこの病院には作品紹介の看板がふたつもあった

綾瀬市はロケ誘致と併せてロケ地を巡るロケーションツーリズムも推進しており、いち市民としてはこの何もない綾瀬市に観光客を呼び込もうとは、凄いことを考えたものだと感心するばかりである。 

去年に東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジが開設されたことで都心部から車でのアクセスが格段に良くなり、これからもロケ誘致はますます盛んになっていくことだろう。市民エキストラも募集しているようなので、私も応募してみようかなと思います。

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