様々な「どこにでもある風景」がある綾瀬市
綾瀬市は神奈川県の中央部に広がる相模野台地に位置しており、元々は小さな川沿いに集落が連なる農村であった。昭和初期に厚木基地が置かれ、戦後は住宅地や工業地の開発が進められた。
そのような歴史から綾瀬市には田畑、住宅地、工業地、商業地が程よいバランスで散らばっており、市内だけで多種多様な「どこにでもある風景」を撮影することができるのだ。
綾瀬市はいわば汎用的な景色の集合体であり、どのような作品にも使いやすく、 重宝されているというワケである。
ロケの受け入れを始めた平成26年(2014年)から、既に150作品以上もの撮影が綾瀬市で行われたという。
官民一体となったロケ支援
また綾瀬市でロケが行われるようになった大きな理由として、市と住民グループが一体となった「綾瀬ロケーションサービス」による受け入れ体制が完備されていることが挙げられる。
撮影の支援に加え、綾瀬市について詳しい地元住民が多数参加していることで、「このような場所で撮影したい」という撮影者の要望にきめ細かく答えられるというワケだ。
綾瀬市はロケ誘致と併せてロケ地を巡るロケーションツーリズムも推進しており、いち市民としてはこの何もない綾瀬市に観光客を呼び込もうとは、凄いことを考えたものだと感心するばかりである。
去年に東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジが開設されたことで都心部から車でのアクセスが格段に良くなり、これからもロケ誘致はますます盛んになっていくことだろう。市民エキストラも募集しているようなので、私も応募してみようかなと思います。