広告企画♪ 2018年5月21日

愛煙家に朗報!?「どこでも喫煙所」を開発しました

これさえあればどこでも喫煙所です。
これさえあればどこでも喫煙所です。
店内禁煙、公園内禁煙、路上も駅も禁煙。

いまやどこもかしこも禁煙である。これは喫煙者にとって厳しい時代といえるだろう。

そんな中でも負けずにタバコを吸い続けている勇猛な喫煙者に向けた、画期的なソリューションを開発したのでご紹介します。

これさえあればどこでも喫煙所です。






※この記事はニコレットの広告企画です。
(提供:武田コンシューマーヘルスケア株式会社)
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。(動画インタビュー)

前の記事:絵本作家に聞く、味のある動物の描き方

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

喫煙者には厳しい世の中

世の中に分煙化の流れが定着したことで、タバコを吸う人たちはすみの方へと追いやられることになった。
路上で吸うと罰金対象だし。
路上で吸うと罰金対象だし。
頼みの綱の公園の喫煙所さえも閉鎖されていたりする。
頼みの綱の公園の喫煙所さえも閉鎖されていたりする。
何十年も前にはみんな平気で道端でタバコを吸っていた時代があった。

当時長渕剛がドラマでやくざ役をやっていて、後ろから敵に刺されたあとに「いってえ」って言いながらわざわざタバコを出して吸うシーンがあった。

それが最高にかっこよくて(今思えばまず救急車呼ぼう、と思うが当時はそれがよかった)、僕もそういう目にあった時のためにと1箱買って持ち歩いてみたことがある。
敷地内では車の中でも吸っちゃだめ。厳しい。
敷地内では車の中でも吸っちゃだめ。厳しい。
しかしいざタバコをくわえて鏡の前に立った時、そこに写っていたのは長渕どころかヤクルトでも飲んでる子どもみたいなまぬけ面だった。

口になにかをくわえている、という状況を当時の僕はカッコよさへと昇華できなかったのだ。きっとなにかコツがあるのだろうけれど、突き詰めるのが面倒になってタバコはあきらめた。
せまい空間に押し込められすりガラス越しに眺められたり
せまい空間に押し込められすりガラス越しに眺められたり
端へ端へと追いやられていたりしている。
端へ端へと追いやられていたりしている。
いま東京でドラマを撮ることになったら、長渕はきっとせまい喫煙所で刺されるんだろう。不憫である。これはなにか方法を考えた方がいいのではないだろうか。

たとえば吸いたい時にどこでも吸えるよう、喫煙所を手軽に持ち運ぶことができないだろうか。

これが「どこでも喫煙所」を作るに至った経緯である。

世の中を変えてしまいかねないこの計画を、この人たちに相談した。
こういう無茶なお願いはたいていこの人たちに相談しています。
こういう無茶なお願いはたいていこの人たちに相談しています。
岩沢兄弟のデザイン事務所「バッタネイション」には、これまでも困っているところを何度も助けてもらっている(123)。今回も相談してみると、快く受けてくれるとのことだった。ありがたや、である。

ちなみに岩沢兄弟もタバコを吸わないので、もともと吸わない3人が想像ですすめたプロジェクトともいえます。


できるの?喫煙所。


喫煙所とはなにか

まずはじめに「喫煙所」を名乗るためにはどんな要件を満たしている必要があるのか調べてみた(参照)。

厚生労働省の推奨する分煙対策によると

・喫煙所は喫煙コーナーより喫煙室の設置を推奨
・煙を直接屋外に排出する機器の設置を推奨
・喫煙室から非喫煙場所への空気の流れを確保

とある。

つまり風の力で煙を外に吸い出すことができる喫煙ルームを、持ち運びができるサイズで作ればいいということだ。

できますかね。
いけるんじゃないですかね。
いけるんじゃないですかね。

タバコは火であるという気づき

当初、僕は漠然と小型のビニールハウスみたいなものを背負う形でどうかと考えていたのだけれど、それをバッタネイションで相談したところ、これには大きな欠陥があることが判明した。
こうして全身を覆う形を考えていました。
こうして全身を覆う形を考えていました。
着ぐるみのように手だけが外に出ていても、手を口に持っていけないのでタバコが吸えないのだ。かといってタバコごと手まで中に入れてしまうと、着ぐるみの内部に火を入れることになり、これはかなり危ない。
ビニールハウス背負い方式だとここが燃えることが予想される。
ビニールハウス背負い方式だとここが燃えることが予想される。
カチカチ山のさらにまずいやつだ。
カチカチ山のさらにまずいやつだ。
タバコ=火、という発想がなかったのは非喫煙者の甘さだろう。そう、あれは火なのだ。

喫煙者が小規模なたき火を顔の前で起こしていると考えると、やめられない理由もなんとなく納得がいく。たき火は確かに癒されるものな。

解決策として、排煙装置を頭上に取り付け、煙を吸い上げるしくみとした。

なにを言っているのかわからないだろう。僕もこの時点ではいまいちわかっていなかったのだが、絵を見てもらうとなんとなく理解できるかと思う。

こういうことだ
構想図。
構想図。
タバコから出た煙を吸い込んで上へ逃がす。シンプルかつ効率的な仕組みである。タバコを吸わないときにはファンを逆に回せば、頭上からの新鮮な空気が取り入れられるかもしれない。

本体となるのはこれだ。
バケツ。
バケツ。
ウェアラブルとか今風に言っておきながら、バケツが出てきた時点で昭和までさかのぼった感はあるが、喫煙者のみなさんは顔の前でたき火しているようなタフな人たちである。理解してもらえると期待したい。

とういわけでウェアラブルな「どこでも喫煙所」の構想はできた。あとは作るだけである。喫煙者の未来はバッタネイションの二人にかかっているのだ。


次のページで驚きの喫煙所が完成します。


実際に見ると迫力がすごい

数日後、基本的な仕組みができたという連絡をもらったので制作現場をのぞきに行った。

そこにはなるほどすごいものが出来上がっていた。
これはすごい。
これはすごい。
イメージ図ではスマートに解決できそうだなと思っていたのだが、実際に出来上がった物を見るとこれはちょっとすごい。

よくある材料を組み合わせることで、まったく見たことのない製品を作るのは才能だろう。だって逆さにしたバケツからパイプが生えているんだぜ、見たことあるかそんなの。

どこでも分煙装置は用途に合わせて3タイプを用意してもらった。まずはこちら。
フレキシブルダクト型。
フレキシブルダクト型。
こちらの作品はバケツのすぐ上に排気ファンが付いており、そこから伸縮自在のダクトが伸びているタイプである。いま「こういうタイプである」とか一般性を期待させた言い方してみたが、他に同じ箱に分類されるものがあるとは思えない。

バケツの下で吸ったたばこの煙が吸い上げられ、ダクトの先から排煙される仕組みである。ダクトの長さや形は周辺環境によってフレキシブルに対応可能だ。
ほら、十分に風速が出ています。それはいいとしてなぜ二人ともボーダーなのか。
ほら、十分に風速が出ています。それはいいとしてなぜ二人ともボーダーなのか。
バケツをどうやって頭に装着するか悩んだ、とのことだったが、結論として固定パーツを自作してヘルメットがぴったりとバケツに内蔵されていた。こういう細かい部分に確かな技術力がうかがえる。
バケツにうまい具合にヘルメットが固定されています。
バケツにうまい具合にヘルメットが固定されています。
次の作品はこちら。パイプの先端に排気ファンがついているタイプ。
固定ダクト型Ⅰ号。
固定ダクト型Ⅰ号。
これ、どこかで見覚えがないだろうか。そう、トイレである。

まだ下水道が完全に整備されていなかったころ、ちょっと田舎のトイレには外にこれが付いていた。排気ファンにもおもいっきり「トイレファン」とラベルが貼られているからたぶん実物なのだろう。これを頭に付ける日が来るとは思わなかった。
頭に装着できるトイレファン、と考えてもらってもいい。
頭に装着できるトイレファン、と考えてもらってもいい。
これにはさらにパイプを伸ばしたⅡ号もある。周辺環境によってパイプ長さを選べるということだ。
パイプ部分の長いⅡ号ではさらに田舎のトイレ感が増した。
パイプ部分の長いⅡ号ではさらに田舎のトイレ感が増した。
ちなみにこのトイレファンにはどのくらいの排煙能力があるのだろうか。稼働させて試してみた。
ファンを回した状態で線香を近づけてみると。
ファンを回した状態で線香を近づけてみると。
火力が増すほどの強い吸い上げを実現。
火力が増すほどの強い吸い上げを実現。
かなり効率的に煙を吸っていることがわかる。周囲の風が強いとそちらに負けてしまうこともあるが、これ以上パワフルなモーターを頭上に取り付けることは生き物の進化として急すぎるだろう(つまり重くて首がもたない)。
おおー、吸ってる吸ってるー。
おおー、吸ってる吸ってるー。
見た目はどうあれウェアラブル型の分煙装置としては機能十分である。

完成したどこでも喫煙所を持って、さっそくちょっと一服しに行きたいと思う(これを言ってみたかった)。


どこでも喫煙所、ついに実戦投入。


喫煙、それは重さとの戦い

こちらが完成した「どこでも喫煙所」一式である。
物量。
物量よ。
言い忘れたというかあえてこれまで言わずにいたのだが、この画期的発明「どこでも喫煙所」はファンを回すためのバッテリーが必要となる。あたりまえだろう、電源もなしにモーターが回るなんてそんな虫のいい話はないのだ。

そのための電源がこちら。
8キロ。
8キロ。
いまの人たちはポータブルバッテリーというとスマホのためのコンパクトなやつを思い浮かべるかと思うが、トイレファンは家庭用のAC電源で動くのでこのクラスのバッテリーが必要となるのだ。重さは8キロある。

今回はニコレットの広告企画なので、というわけではないが、ここまできて外で気持ちよくタバコを吸うということのハードルの高さを改めて学んだ気がする。ここまでするならニコレットでタバコやめるというのも選択肢なのではないか。
これがニコレットです。
これがニコレットクールミント(指定第二類医薬品)です。
「へー、これがあるならどこでも喫煙所なんて作る必要なかったんじゃないですか」
「へー、これでタバコやめられるならどこでも喫煙所なんて作る必要なかったんじゃないですか」
でも人生には選択肢が多い方がいいに決まっている。せっかく作ってもらった装置だ、実戦投入してみようじゃないか。

調べると近くの公園に喫煙所があるようなのでそこまでどうにか運んだ。
強い気持ちでこれを「ポータブル」と言い切ろうと思います。
強い気持ちでこれを「ポータブル」と言い切ろうと思います。

喫煙所で試す

喫煙所にはすでにたくさんの人が集まっていた。みんな肩を寄せ合うようにタバコを吸っている。ここには特に壁も排煙設備もないので、周囲にタバコの煙が漏れ出していた。これでは煙たがられても仕方がないだろう。

しかしわれわれの開発した「どこでも喫煙所」を使えば、彼らにも好きな場所で好きな時にタバコを吸う未来が待っているのだ。みんな、もう少しの辛抱ですからね。
公園を掃除しにきた人、みたいになっていますが。
公園を掃除しにきた人、みたいになっているけど実は救世主。
僕たちは誰もタバコを吸わないので、実験のためコンビニで線香を買ってきた。煙の量もこちらの方が多いと思うので性能を試すにはもってこいだろう。
葉巻みたいなものと考えてください。
葉巻みたいなものと考えてください。
いい煙だ。
いい煙だ(線香です。実際に吸っているわけではありません)。
まずは最もシンプルな固定ダクト型Ⅰ号から装着してみた。見た目からだいたいの目的がわかるのか、周囲からは「おお」という声が聞こえてきた。「これを待っていたんだ」と心の中で意訳する。
なかなかの装着感ですよ。
なかなかの装着感である。
排煙モーターが先端についているため重心が高く若干ふらつくが、たすき掛けにしているバッテリーの重さに気を取られて頭上の不安定さはさほど気にならない。

それではいよいよ電源オンである。

「ウイィィィィィィン」
おお、吸ってる吸ってる。
おお、吸ってる吸ってる。
タバコを模した線香から出る煙が、みるみるバケツの中へと吸い込まれていく。

排煙性能としては必要十分といえよう。ただ、頭の上で煙を吸っているので、煙がぜんぶ顔の前を通り過ぎるのだ。副流煙もすべて自分へ、ということだろうか。はからずもシニカルな構造になってしまった。

そしてなにより頭の上でモーターが回っていると、体を機械にされてしまったような感覚を受ける。そういう点も未来である。

次はパイプを伸ばした固定ダクト型Ⅱ号だ。
別名ポータブルトイレ。
別名ポータブルトイレ。
ああ、これは重いですね。
ああ、これは重いですね。
このくらいの長さになってくると吸った煙を屋根の上まで持っていくことができるので、喫煙所としてはいっそう望ましいだろう。しかし傾けると頭ごと持っていかれそうな重さがあるので、ウェアラブルの観点からみると少し不安だ。たすき掛けしている8キロのバッテリーもそろそろ肩に食い込んで痛い。
バランスが気になってタバコに集中できない。
バランスが気になってタバコに集中できない。
少し気を抜くと倒れてしまいそうである。しかしトイレファンが頭から遠い分、頭に伝わるモーターの振動は抑えられている。

次はフレキシブルダクト型である。装着しようとしていたら岩沢さんがダクトを伸ばしてくれた。
これ伸びるんですね。
これ伸びるんですね。
フレキシブルダクトがまさかこんなに伸びるものとは思わなかった。固定パイプ型に比べると軽量化されているが、長いので誰かに持ってもらわないと歩けなくなったところは、パーソナル喫煙所としてはマイナスではないか。
後ろを持ってもらわないと歩けなくなった。獅子舞みたいだ。
後ろを持ってもらわないと歩けなくなった。獅子舞みたいだ。
しかしこの装置のいいところは、煙を出したいところまで先端部分を自由に引き回せるところである。今回は塀の向こう側まで排煙することにした。
装着というより施工と言った方が近い。
装着というより施工と言った方が近い。
ではいきますよー、電源オン!
「ウイィィィィィィン」
「ウイィィィィィィン」
フレキシブルダクト型はモーターがバケツとダクトとの中間、つまりバケツのすぐ上についているため、モーターの音と振動がもっともダイレクトに頭に伝わってくる。MRIにでも入っているような感覚だ。
記憶を抜き取られているような気分になるな。
記憶を抜き取られているような気分にもなる。
固定型と同様に、こちらもちゃんと煙を吸い上げてくれた。

ただ、この日は風が強かったため煙の半分くらいは風に流されていってしまった。もっとパワフルなファンを付けたいところだが、これ以上やると一人では支えられなくなるだろう。このくらいが妥当なのである。
こちら側から見るとド迫力。
こちら側から見るとド迫力。
加えて十分な排気性能。
加えて十分な排気性能。

禁煙してもいいかな、と思う

今回、全体を通して思ったのは「喫煙ってたいへんだ」ということである。そもそもタバコを吸わない僕らでも禁煙したくなったほどだ。

場所にとらわれずニコチンを摂取するためパーソナル喫煙所を装着できるよう体を鍛えるか、ニコレットを使ってタバコをやめるか、この2択といえるだろう。広告だから言うが、僕ならニコレットを勧める。

極論を述べたところで、終わりにしたい。

※今回作った「どこでも喫煙所」を自作される人はケガのないよう十分にご注意ください。本当に重いので、くれぐれも気軽な気持ちで真似しないようにしてください。


がんばるかニコレットか

今回の記事を通して、とくに都会ではほんとうにタバコの吸える場所が限られていることを実感した。撮影に使った喫煙所もネットで探してようやく見つけたくらいだ。

ここまでがんばって吸うくらいなら、いっそ喫煙所を持ち歩くか、ニコレットで禁煙しちゃうのも選択肢だなと思いました。
これで電車に乗って帰りました。
これで電車に乗って帰りました。


どこでも喫煙所もニコレットも、選択肢にどうぞ。


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