しゃべる野ばら社をみた
書店の片隅で、子供の頃から変わらず、今でも置いてある、野ばら社の本。
昭和時代の「いらすとや」として大変重宝された本も、時代の移り変わりとともに、その使われ方も大きくかわってきた。
野ばら社の本の、キュートで楽しい絵のひとつひとは、改めて見てみるとアートとしての鑑賞に耐えうる作品になっていることに気づく。
気になった人は、ぜひ野ばら社の本を買って読んでください!
野ばら社の本がずーっと気になっている。
そこそこの大きさの書店に行くと、実用書コーナーに「イラスト・カット集」だとか「日本の愛唱歌」といった、ちょっとレトロな感じの本が売られているが、それらの本は、たいてい野ばら社の本であることが多い。
野ばら社のイラスト集を見ると、昭和のにおいが濃厚にただようイラストやカットがたくさん載っている。
しかも驚くべきことに、野ばら社の本は昭和時代から売れ残っているのではなく、版を重ねて出版されており、書店にある本の奥付の再販の日付をみると、そんなに古い本ではない。
近所の商店街にある、いい感じに年季が入った喫茶店のような、野ばら社の本。
みなさんに野ばら社の本のよさを知ってほしい。
「野ばら社の本」といっても、ピンとこない人が多いと思うので、まずはぼくが持っている野ばら社の本を紹介したい。
野ばら社の出版物は、イラストカット集、音楽の楽譜本、書道の本などがあるが、ぼくが持っているのは、主にイラストカット集が多い。
全体的にどのイラストもかわいいのだが、特に動物や子供のイラストはめちゃくちゃかわいい。
「きぶつ」というカテゴリーで、生活用品などのイラストもどっさり載っているが、家電がどれも昭和レトロで身悶えしてしまう。
iPhoneやダイソンの掃除機とかそういうのはないけれど、ガラケーやドラム式洗濯機なんかは載っている本もある。
歴史上の人物の似顔絵。真ん中の何人か名前が無いんだけど、だれだろう。
「のりもの」のイラストもまた、たまらない。路面電車や懸垂式の乗り物(しかも古い)が、こんなに……。
いずれのイラストも、平成を飛び越して昭和のテイストが濃厚すぎてやばい。
さらにやばいのは、この感じのイラストが、どっさり載った本が今も書店やアマゾンでふつうに売られており、ふつうに買える。
いったい、どういうことなのか。昔から気になっていた。
デイリーポータルZのライター会議で度々「野ばら社の本が気になっている」と言い続けていたところ、大阪の書店「シカク」さん経由でツテが繋がり、なんと野ばら社の見学と取材をさせてもらえることになった。
【おしらせ】1929年創業の出版社・野ばら社のレトロ図案集と、図案をもとにしたグッズのフェアを開催します!
— シカク@北極まぐ個展10/16まで (@n_SHIKAKU) August 10, 2022
かわいいものから少しヘンなものまで、時代を越えた魅力のある図案たちにぜひ会いに来てください?
?8/19(金)〜8/28(日)
❎不定休(お休みはシカクのホームページやSNSをご確認ください) pic.twitter.com/awmAslXoJL
※フェアは終了しています。
というわけで、東京都北区にある野ばら社にやってきた。
西村:わたくし、個人的に野ばら社の古い本をヤフオクで落札するぐらいは野ばら社の本が大好きで……。
大橋:ありがとうございます。
西村:でも、野ばら社さんって、昔から本屋さんでイラストカット集や、歌の本は見かけるけれども、それ以外ではあまり見かけないものですから……その、謎に包まれた組織というか、出版社というイメージがあって……。
大橋:それは、本当によく言われます。「紙博」などの雑貨のイベントに出店したときも「え、野ばら社でてるの!?」って、本屋さんでは見かけるけれど、どんな人が働いてるのか、どんな出版社なのか正体不明の出版社みたいに思われてるフシがありますね(笑)
西村:ツィッターのアカウントをみつけたときは「え、野ばら社が喋ってる!」ってめちゃくちゃビックリしたんですよ。すぐフォローしましたけど。
古賀:やっと表に、という感じがしますね。西村さん、何年も前から「野ばら社を取材したい」って言ってましたもんね。
西村:いやほんとうに。取材させてもらえて、めちゃくちゃ光栄です。
西村:野ばら社さんの図案の本と、歌の本は、そこそこ大きい書店に行けば、数冊は置いてあるようなイメージがあるんですが。
朝田:それでも、だいぶん減ってきているんですよ(笑)
大橋:出版業界には、一年単位で本屋さんに本を置いてもらえる常備委託というしくみがあって、実用書なんで手堅くはあるんですが、やはり、毎年減ってきてはいて……うちは「音楽(歌の楽譜本)」「図案(イラストカット集)」「書道」の三本柱でやってるんですが、図案の本はここ数年、売れ行きがすごくか細かったんです。
古賀:そうなんですか。
大橋:主力商品は音楽の本で、福祉の現場や、学校の音楽の授業で使う本として採用していただけるところが多いんです。
大橋:はっきり言うと、図案の本は絶版の一途をたどっているんです……。
大橋:ただ、わたしがもともとかわいいものが好きというのがあって、こんなにかわいいイラストが野ばら社の本にはたくさんあるのに、絶版で無くなってしまうのは心苦しいので、先代の社長・志村文世(ふみよ)に、図案集のイラストを使ったiPhoneケースを試作して、見せたことがあるんです。そうしたらすごくよろこんで……。これからは(こういうことも)やりましょう、となったのですが、それからまもなく先代の社長は亡くなってしまったんです。(2019年)
そんな経緯もあり、野ばら社は図案やイラストのグッズ制作なども行うようになり、最近は、雑貨や文房具の即売会を行うイベントなどに参加するなど、そういった方面からの引き合いも徐々に増えているのだという。
大橋:ジャニーズ事務所の人が「ジャニーさんが死ぬとは思わなかった」というように、私たちにとっての先代の社長もそんな存在で……。
西村:先代の文世社長はどんな方だったんですか。
大橋:帝国大学(東大)でインド哲学を学んで卒業して、最初は家業(出版社)と違う仕事に就いたようですが、野ばら社の社長に就任してからは、税理士を雇うより、自分で資格とったほうが良いといって、税理士の資格をとったり。
古賀:すごい、いちどでいいからそんなこと言ってみたい……。
大橋:記憶力がもの凄くよくて、一度見た数字はぜったいに忘れなかったんです。ちょっとすごい社長でした。
先代の志村文世社長が亡くなってからは、親族が跡をつぎ、社長に就任している。
西村:そもそもの話で申し訳ないんですが、野ばら社さんはもともとどんな出版社だったんでしょうか。
大橋:野ばら社は、先々代の社長で、静岡県出身の志村文蔵(ぶんぞう)が作った出版社です。文蔵は静岡で代用教員をしていたそうですが、上京して國民新聞(徳富蘇峰が創刊した新聞。現在の東京新聞の前身のひとつ)に記者として勤めるんです、その時に徳富蘇峰や、石川武美(たけよし・主婦の友社の創業者)などと知り合って人脈を広げたのではないかと思います。
西村:文蔵氏は新聞記者だったんですね。
大橋:はい。で、その後、講談社(当時は大日本雄弁会講談社)や、主婦の友社にお世話になっていたことがあって、きっとそこで中野正治さんをはじめとする絵描きさんたちともつながったのだと思います。野ばら社は1929(昭和4)年創業ですが、その前、1926(大正15)年に、時代社という野ばら社の前身となる出版社を作ってこんな本を作っていたんです。
大橋:幼児向けの絵本なんですが、独立して出版社を創業するときに中野正治さんのような、講談社や主婦の友社時代に知り合った絵描きさんたちと一緒にこういう本をつくっていたんですね。
『スグニカケルコドモノエホン』の中身をみてみる。
『スグニカケル』というのは「すぐに描ける」ということだろう。幼児向けのお絵かきのお手本といったところだ。
大橋さんによると、このような絵本を作ったのは、志村文蔵がちょうどこの時期に子育てをしていたのも影響があるのではないかとのことだった。
創業当初は、自らリヤカーに書籍を乗せて、夫人とともに本を売り歩いていたという。
志村文蔵は、いわゆる『キワもの』は扱わず、すぐに役立ち、長く使える書籍を作るという方針で、手紙辞典(手紙の文例集)、書き方字典(書道の本)、合唱曲集、スケッチや略画の手本などを中心に刊行するようになった。「正確で安い」という評判で、業績もなかなかであったという。
野ばら社時代になると、絵本などの他に、いわゆる『年鑑』という書籍を刊行している。
現在は少なくなったが、年ごとに、その年にあったニュースや統計データなどをまとめた『年鑑』という書籍を、新聞社や出版社がよく刊行していた。
また、子供向けの年鑑も、昔はさまざまな新聞社や出版社がさかんに刊行していた。現在でも、『朝日ジュニア年鑑』などいくつか刊行され続けているものの、数は少なくなった。
そして、野ばら社も子供向けの年鑑を刊行していた。1933(昭和8)年の年鑑を見せてもらう。
表紙をめくると、まず目に飛び込んでくるのは「地球から急行列車(時速96キロ)で星に行くと」という、ワクワクしてしまうインフォグラフィックのページ。
イメージは完全に『銀河鉄道999』だが、この昭和八年版の『児童年鑑』が刊行されたのは1932(昭和7)年なので、もちろんこちらのほうがはやい。
なお、宮沢賢治は1933(昭和8)年に亡くなり『銀河鉄道の夜』が本として出版されたのは1934(昭和9)年で、この年鑑の翌年だ。
とくに関連があるわけではないと思うけれど、当時「星まで列車で行く」という話や設定みたいなものが流行っていたのだろうか。
1933(昭和8)年は、満州事変が終結した年だが、当時の世相を反映して、児童向け年鑑にも軍事力のデータや軍旗の種類などが、かなりの紙幅を割いて紹介されている。
1945(昭和20)年、太平洋戦争が終わると、幸いにも出版物や建物に被害を受けなかった野ばら社は、直ちに出版活動を再開する。
子供向けの年鑑は、野ばら社では「児童年鑑」「学友年鑑」などいくつか出ていたが、戦後の年鑑は、戦中とはうってかわって、本文冒頭に日本国憲法の全文を載せるなどしている。
野ばら社は、この『児童年鑑』が爆発的に売れ、財政上の基盤を築いた。
しかし、戦後になると、他の有力出版社が類似した本を多数刊行しはじめたため、子供向けの年鑑は、1956(昭和31)年にはいずれも休刊している。
野ばら社はこの他にも、観光絵地図なども出版していた。
開いたとたんに圧倒されるほどの、かわいいアイコンの絵地図が広がる。
同じタコの絵でも、一個ずつ別々に描いているので、ひとつとして同じ形をしていないのがすごい。版ズレの雰囲気もあじわいぶかくてすごくよい。
りんごも同じものをコピペしているのではなく、いっこずつ描いているようだ。これはめちゃくちゃ手間がかかっている。
実はこういった絵地図的なものは、『学童年鑑』や『児童年鑑』にも載ってる。
戦後の『学友年鑑』には、海外の絵地図も載っている。
残念なことに、このすばらしい絵地図は誰が描いたものかがよくわからない。野ばら社で働いていた美大生などが描いたのではないかという可能性もある。
ただし、筆者が所有している『修学旅行地図』の絵地図は、さし絵の担当者として中野正治氏の名前がみえる。
中野氏は、昭和20年代から30年代ごろは、ほぼ野ばら社専属のような形で仕事をしており、大量のイラストや絵を、野ばら社の本に残している。
なお、わたくしごとで大変恐縮だが、先日『ぬる絵地図』という塗り絵のできる絵地図を出版したのだが、この本をつくるにあたって、念頭にあったのは、野ばら社の絵地図と地図帳の名物アイコンだった。野ばら社の方に、そのことをお伝えできただけでも、今日はもう満足です。
ところで、野ばら社イラストカット集。いろんな絵がどっさり載っているのはいいけれど、これって、どんなふうに使えばいいのだろうか。
大橋:先代の社長もよく言っていたのですが、最近の人は、イラストをコピーして使おうとすると。でもこれらのイラストカット集は、絵のお手本集といった意味合いのものなんです。
西村:なるほど、見てまねして自分で描くための資料集ということなんですね。
大橋:そうです。ただ、年賀状や、学校で配るようなプリントの挿絵なんかに、イラストをコピーして使うという使い方も増えてきたので、後年は十二支のイラストや、季節の行事といったイラストを多く載せた本も出していました。
大橋:今でも、営利目的でなければ、コピーして使ってもらうのは問題ないんです。ただ、逆に読者の皆さんのリテラシーのほうが上がってしまっていて、営利目的でないものなのに問い合わせを頂いたり、使うのを自粛してしまったりする方もいらっしゃって……。
西村:そのへんのさじ加減は難しいですね。
大橋:PTAの会報誌に使っていいですかとか、そういうのは全然使ってもらって結構なんですけど、「この絵でTシャツを作りたい」というような、販売することが目的であれば、ぜひご連絡いただけるとうれしいです。
西村:この絵を使ってお金を発生させたいのかどうかですよね。
大橋:最近は奥付に「本書の絵を個人目的以外に使用する場合は、事前に文書で連絡し、許諾を受けてください」との文言をいれたんです。
西村:なるほど「使うな」というわけじゃなくて、使う場合は連絡してねっていうことですね。
大橋:実は、最近までそのへんが大変ゆるくて……使ってもいいか問い合わせがきても「一本線足したらいいですよ」とか(笑)かなりおおらかな感じで許諾していたんです。
古賀:あらら(笑)
大橋:ただ、最近はイラストレーターでデータ化が簡単にできますし、それで勝手に使われてしまうこともあったので、それを先代の社長に言ったら「そうお?」みたいにあんまりピンときてない感じで、そこの感覚は昭和のままだったんですね。
西村:印刷物に使う場合は、連絡して許諾をとるかたちになると思うんですけど、ネットで使う場合はグレーというか、難しい感じですか。
大橋:おっしゃるとおり、アイコンとかの問題があって……でもネット上で(個人的に)使う場合は、どこかで野ばら社の紹介だけしてもらえれば嬉しいです。
野ばら社のイラストカット集はもちろんパブリックドメインではないのだが、個人利用に限っては自由に使って構わないし、商用利用する場合でも、連絡して許諾をとり、料金を払えば問題なく使える。ということらしい。
大橋:昔はそのへんがゆるくて……骨董市で見かけたコップに、野ばら社の図案の絵が使われてるのを偶然みつけたり、そういうことが本当によくあるんです。町を歩いていてみつけることもあるし。今まで着物の帯になっているのも見かけたことがあるし、手芸屋さんのレースになっているのも見たことがあって……(絵の)まんまなんですぐ分かるんです。でも、そういう場合は「知らずに使っていた」ということが多くて、でもだいたい仲良くなれるんですよね。「そうですよね」って言って(笑)
西村:着物の帯ってどんな絵を使ってたんですか?
大橋:猫の絵の帯で、在庫が一個もなかったから買えなかったのが残念なんですけど、私もひとつ欲しかった……。
野ばら社のイラストカット集、めちゃくちゃ点数が多く、似たタイトルのものが多い。特に「図画」と名前のつくもの「図案」と名前のつくものがあり、なにがどう違うのかよくわからない。どういうことなのか。
大橋:元々すごくカタい会社なので、絵の本は美術を学ぶ人のための本だったんですよ。だから、巻頭のカラーページに西洋絵画の名画や、構図の描き方も載せたりしているんです。
大橋:こういった絵の描き方や手本を載せているのは「図画」で、イラストやカットなどをメインにのせているのが「図案」ということですね。
江戸時代には『北斎漫画』のような絵手本とよばれる、絵の描き方を習うための手本が描かれたジャンルの本があったが、つまり野ばら社のイラストカット集はその系譜に連なる書籍といえる。
こうしてみると、時代社のころに出していた絵本にも、必ず絵のお手本がついていた。創業者の志村文蔵は「絵をまねしてかく」ということに、一定の教育効果があると考えていたのだろう。
まずは「まねる」というのは、絵だけでなく、音楽や書道、そして全ての学習の基本であるというのは言を俟たない。
このように、野ばら社のイラストカット集は「絵を習う人のための書籍」であったため、かつては美大生や、漫画家、イラストレーターなどを野ばら社専属で何人も雇用し、イラストカット集を大量に刊行していた。
奥付をみると、イラストを描いた人の名前が載っているが、竹久虹之助(竹久夢二の長男)、河野薫(49歳で夭折した版画家)など著名な人物もちらほらみえる。
イラストカット集の話ばかりになってしまったが、野ばら社の本といえば、歌の本、音楽の本というのも主力商品である。
西村:戦前、戦中、戦後と絵本や地図、年鑑といった本も出版されてましたが、次第に出版する本の内容は、イラストカット集、歌の本、書道の本に収束していくわけですよね。
大橋:音楽の本は、文世社長の時代に増えた感じですね。先々代の時代は、軍歌の本とか、そういうものが多かったんですが。
参考にみせてもらった『昭和の名歌』思い出のうた450曲には、『蘇州夜曲』ぐらいから『UFO』あたりまでの、昭和時代のだれでも知っている歌、450曲が掲載されている。(ちなみにこの本は、朝田さんが制作した)
大橋:この本の、野ばら社らしいのは、その歌が流行ったその年にどんなことが起こったのか、下に書いてあるんですね。
古賀:あー、ほんとだ。豆知識が……『越冬つばめ』の流行った年、昭和58年は大韓航空機撃墜事件ですね。
大橋:これはある朝、突然社長がやってきて、ここにその年の出来事を入れたらどうだって、すでに編集は終わってたんですけど、急に入れることにして。
西村:えーっ……ライター目線だとめちゃくちゃしんどい話ですけど、でもすごい。確かに歌が流行った年と出来事って強烈に記憶を呼び覚ますトリガーになりますね。
古賀:しかし、大変でしたよね……終わってたのに。
大橋:でも(先代社長の)そういうのは、しょっちゅうだったよね……。
西村:で、この音楽の本が今はいちばん出ているというわけですね。
朝田:ただ、これもコロナの影響があって、ずいぶん減ってるんです。
西村:えぇ、どうしてまた。
朝田:こういう歌の本は福祉施設とかでも、みんなで集まって歌う「歌の会」で使うんですよね。コロナで歌の会が減ってしまって、それに伴って減ってるんですよ。
西村:そうか、集まって歌うというのはまあたしかに、感染リスクとしてはけっこうありますよね……。
大橋:歌の本は、改版するときに多少曲の差し替えをするんですが、旧版と新版で、歌の載ってるベージが違うと「私だけ曲が違うんですけど」というのが出ちゃうから、なるべく旧版の在庫も切らさないように残しておいているんです。
古賀:すごい、細かすぎる気遣い……。
大橋:うちの歌の本は、タイトルも似てるものが多いし、使う人にとっては、改訂版とか増訂版とかわからないですから……。
書店の片隅で、子供の頃から変わらず、今でも置いてある、野ばら社の本。
昭和時代の「いらすとや」として大変重宝された本も、時代の移り変わりとともに、その使われ方も大きくかわってきた。
野ばら社の本の、キュートで楽しい絵のひとつひとは、改めて見てみるとアートとしての鑑賞に耐えうる作品になっていることに気づく。
気になった人は、ぜひ野ばら社の本を買って読んでください!
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