特集 2024年7月6日

10人の声を聞き分けるための「聖徳太子養成ギプス」

作ろう、聖徳太子養成ギプス

ここからは聖徳太子養成ギプスの作る過程を説明していきたい。
いろいろ苦労したので書きたいこともいろいろある。工作は興味ないよという人は下の方までワープしてください。

スピーカーから流す音声の出どころはmp3プレーヤーにした。

一番シンプルで安いやつをaliexpressで大量に購入。
こんなタイプのプレーヤーである。10年くらい前の秋葉原でも見た気がする。

予備も含めて12個買ったが、送料込みで3000円だった。1つあたり250円である。安すぎる。

充電端子がUSBのmini-Bだ。

最近なかなか見ないぞ。相当枯れた商品だからこそこの値段なのかも。

さっそくバラしてみるとこんな感じ。

microSDカードを入れて、電源スイッチをONにするとイヤホンから音が流れる……mp3プレーヤーとして最低限必要な機能に留まっているが、この小ささと値段で実現出来ているのが信じられないほどよく出来ている。
なんといってもバッテリーがついているのがいい。自前の装置に組み込んで聖徳太子になりたい人にはとてもありがたい。

そして、スピーカーはこちらをチョイス。

秋月電子という電子部品の定番のお店で扱う中で一番小さいスピーカーだ。
これをmp3プレーヤーと直つなぎすると、もう音が流れるのだ。最高か?


 

配線しつつ3Dプリンターで作った筐体に収める。
スピーカーが飛び出さないようにフタをすれば完成だ。

冠位十二階の冠をイメージした部分はフタだったのだ。見た目だけでなく機能も載せられたので満足である。

本当はmp3プレーヤーの基板だけ取り出して使うつもりだったが、プレーヤーの筐体自体もとても良く出来ていたため流用することにした。
なので、電源スイッチを入れるだけで音が流れ出す仕組みが簡単に作れている。

下手に自作するよりも既製品の良さを活かした方が良い、これは末代まで伝えておきたい工作豆知識である。

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完成、聖徳太子養成ギプス

あとはこれをたくさん作っていく。

同じ形を作るのはまさに3Dプリンターが得意とするところ。
寄りで撮るとかっこいい。スターウォーズのデススターの表面みたい。

これらのスピーカーユニットの土台には、ダイソーの紙管を使うことにした。

ラックを作る際の材料として売られている。

丈夫だし紙なので加工しやすい。

穴を開け、接続して五角形を作る。

ジョイント部分だけを3Dプリンターで作った。
すべてを3Dプリンターでやろうとすると時間と手間がすごく掛かるので、大きな物を作るときは有りモノを利用して細かいところだけプリントすると便利である。

穴の部分にスピーカーユニットの足を差し込めば完成だ。
このままだと手持ちになるので、首からさげるスマホホルダーを使いフリーハンドにしている。
完成形を再掲。

ここまで来るのに2週間くらいかかった。
こんなに労力をかけて生まれたのが聖徳太子養成ギプスというのは、ただただ最高である。


聖徳太子への道のりは始まったばかりだ

やはり聖徳太子はすごいなという結論になったが、こちらは練習し始めたばかりだ。まだまだ伸びしろがある。

来年の今ごろには令和の聖徳太子として活躍しているかもしれない。

この記事の最中に2人目の子どもが産まれててんやわんやになった。聖徳太子になろうとする父の姿を見ていてくれ!
記事で使わなかった写真

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