なろう、聖徳太子
最近の歴史の教科書では表記が厩戸皇子となったりそもそも記載されなかったりと諸説ある聖徳太子だが、なかでもインパクトのあったエピソードが冒頭のものである。
Wikipediaにはこうある。
Wikipedia「聖徳太子」より引用
小学生のときに歴史マンガで知ったのが初めてだったが、当時ですら「それは無理だろう」と思ったものだ。
しかし、この能力を会得すれば社会人として無敵になれる気がする。
会議だっていくつも掛け持ち出来るかもしれない。評価だってうなぎのぼりのはずだ。
そこで一般人でも聖徳太子のように10人の声を聞き分けるための訓練を行う装置、「聖徳太子養成ギプス」を作ってみた。
さっそく完成した姿を見てほしい。
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なかなかいい見た目である。
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四方八方につけたスピーカーから別々の音声が流れるようになっている。
これで聖徳太子が遭遇したものと同じ状況を作り出せるのだ。
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上の部分は聖徳太子が制定した冠位十二階の冠をイメージしている。少しでも聖徳太子らしさをねじ込む意志の表れである。
冠位十二階では紫色の冠がもっとも位が高いので、1つだけ紫にしてみた。お偉いさんの言うことはしっかり聞いておきたい。
使おう、聖徳太子養成ギプス
それではこの聖徳太子養成ギプスを使ってみよう。
電源オンで、青空文庫の名作を読み上げた音声が流れるようになっている。
感想を一言述べたい。
とにかくぺちゃくちゃしゃべっている。
人生で一番「ぺちゃくちゃ」と形容するにふさわしい音声を聞いた気がする。
360度どこを見回しても音声が聞こえるが、「何か言っているな」以上の情報が得られない。
ちょっと待って!と思わず言ってしまったが、構わずしゃべり続けるので笑ってしまう。
聖徳太子はこれを聞き分けてさらに回答したのか。まじで天才じゃん(本当なら)。
養成ギプスなので、装着したまま行動出来るかも確認したい。外に出よう。
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青空のもとでもしっかり装着出来ている。いいぞ。
音声を流してみると、鳥のさえずりや夏の訪れを知らせる蝉の声が遠くに聞こえる。
が、それ以上に近くがうるさい。蝉の声が入ってこない。
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聞き分けるのは非常に難しいという結果になった。
これから聖徳太子を目指す者として、この聖徳太子養成ギプスを使って研鑽が必要である。