炭酸水の音
本を読んでいて「なんか今、妙に集中できてるな」と思って辺りを見回したらコップに入れた炭酸水があった。
このシュワーが作業用BGMとしてすごく良かった。これが1/fのゆらぎというやつなんだろうか。「世界はちゃんと動いているので、そっちは安心して好きなことしていてね」の「シュワー…」だ。長年連れ添った大型犬の寝息みたいな安心感。癒しとはこれかと思った。
これに囲まれるともっと癒されると思うのだ。
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龍を呼ぶ儀式
炭酸水の音に囲まれるために、机の上いっぱいに鍋や食器を広げた。
コップ一つの時より、音が立体的になった。不思議なことに音量が変わった気はしないんだけど、至る所からあの音がする。遠くで雨が降っているような音に囲まれるという不思議な状況ができた。
その時のメモに「龍を呼ぶ儀式みたいだ」とあった。何を出典にしてそんな例えが出てきたのかよく分からないが、そんなことができなくもなさそうな神秘的な雰囲気があった。
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集中はできない
マンガに集中できず、容器ごとの炭酸の音を聞き比べていた。見たことのない景色なのでそっちに気がいってしまうのだ。
音はというと、容器の素材によって違うような気もしたが何しろ他の容器の音も一緒に聞こえるのでよく分からなかった。
本には集中できないし聞き比べにも向いてない。やはり龍を呼ぶ儀式をするしかないのかもしれない。