ノーモア手切り、ギブミー工作機械
スーパーボールは弾んだが、箱を作るところの試行錯誤で難儀した。
もうちょっと工作機械を揃えてさっくり作りたい。
ただ今回のイレクターパイプを使う方法なら結構簡単に作れるので、よかったらチャレンジしてほしい。
お祭りの屋台ですくえることで有名なスーパーボール。
とにかく弾むのが特徴で楽しいが、実際のところ弾ませる場所に困るのが実情ではないか。
いっそのことスーパーボールを弾ませる専用の箱を作ってみた。
今年の夏の旅行で泊まったホテルで、スーパーボールすくいが開かれていた。
こういうところのスーパーボールすくいはお楽しみイベントなので、ポイの強度が高くて強引にすくっても破れにくいし、なんならすくわなくても「好きなだけ持っていっていいよ」と言われたりする。
こうしてたくさんもらった次の日、別のホテルでまたスーパーボールすくいが同じように開催されていた。そして同じように「好きなだけ持っていっていいよ」と言われた。
しかしこんなに手に入ったところでどうやって遊ぶかが問題だ。
自分が小学生のころ、お祭りで集めたスーパーボールが200個くらいあり、部屋を閉め切って一気にばらまくという遊びをやっていた。
これはめちゃくちゃ楽しくてお気に入りの遊びだったのだが、片付けが面倒すぎる問題点があった。
親の立場となったいま、部屋でぶちまけられるのは結構やっかいだ。
そう思って湯船に浮かべていたりしたが、ぶちまける専用の箱を作れば良いことに気がついた。
透明な箱にすれば中でスーパーボールが跳ねる様子が見えて楽しそうだ。
フィギュアなどのディスプレイにするような既製品のアクリルケースを買う手もあるが、サイズが大きいものは結構いいお値段がする。
それからスーパーボールがガンガンぶつかるので、すべてアクリル板で自作すると強度が心配だ。
自分の工作精度は信用ならないから、適当に貼り合わせて崩壊する未来が見えた。
そこで、枠を作ってそこにアクリル板を貼るという方法を考えた。
枠をしっかり作ってしまえば強度は問題なさそうだし、その方が簡単そうだ。
自分の工作精度は信用ならない、と書いたくだりを早速回収した。こんなにすき間が出来る想定じゃなかったぞ。
これ以上作業を進めると何もかも破綻しそうだったので、あわてて材料を買い直しに走った。
買ったのがこれだ。
スチールパイプをプラスチックでコーティングした部材だ。
ジョイントパーツが豊富で、組み合わせるだけで枠が出来る。最初からこれにしておけばよかったね。
ちなみにイレクターパイプは素材が鉄なので切断は結構大変だ。
塩ビパイプだとパイプカッターで簡単に切断出来るので、長さを微調整する必要がある場合はそちらを使うと良いです。
閑話休題。
枠が出来たのでアクリル板を切っていく。
しかしメイカームーブメントも一周したこの令和の時代に、アクリル板を手切りしているやつはいるのか。
こういうのってみんなレーザーカッターとか使ってるのではないか。
最後にアクリル板を枠に取り付ければ完成だ。
貼り付けるタイプのマジックテープで留めた。これなら微妙な位置調整もあとから出来る。精度が低い工作は調整出来る余白を作ってカバーしていくのである。
上下にアクリル板は貼っていないので箱というよりは筒である。
これでスーパーボールを入れたらどうなるのか試してみよう。
スーパーボールの持ち主に頼んでぶちまけてもらった。
こういう粒子のシミュレーションあるよね。
思った通り、箱から飛び出すこともなくいい感じに出来た。
ただもうちょっと元気よく弾んでも良さそうだ。
高いところから一気にスーパーボールを箱に入れればもうちょっと激しくなりそうだ。
箱に入れるのに若干失敗して外で弾んだのもいたが、かなり楽しい見た目になった。
これはスーパーボール遊びの正解が出たんじゃないか。
ただ弾ませるだけで楽しい。
子どもも気に入ってしまい20回くらい繰り返す羽目にはなった。
スーパーボールは弾んだが、箱を作るところの試行錯誤で難儀した。
もうちょっと工作機械を揃えてさっくり作りたい。
ただ今回のイレクターパイプを使う方法なら結構簡単に作れるので、よかったらチャレンジしてほしい。
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