特集 2020年9月22日

大人のはしゃぎ方を考える

社会人になって外で遊ぶことが減った。酒を飲んだときくらいしかはしゃいでいない。もっと大きな声を出したり走り回ったり笑ったりしたほうがいい。はしゃぐと楽しいしとても元気になる。きっとそれが健康の秘訣なんだと思う。

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本記事は、デイリーポータルZ新人賞2020の「記事部門 優秀賞」受賞作品です。オリジナルはこちらです↓
大人のはしゃぎかたを考える」(受賞者:さかもツインねねさん)

  とある歩道橋で写真を撮ってもらった。

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このときの私はとても調子に乗っていたと思う。

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地べたに這いつくばってみたら楽しくて、このポーズが自分の写真のなかで1番よかった。

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当時好きだった男にこの写真かわいいねと言われてうかれた。もっと地べたに這いつくばっていこうと思った。

 

 海でも地べたに這いつくばった。

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普通に波にのまれた。

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でもそれがなんか楽しかった。

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失敗といえば失敗で、職場ならアクシデントレポート出さないといけないレベルだがここは遊びに来た海。失敗すら最高の気分で笑う。こんなにはしゃいだの何年ぶりだろう。ひとしきり笑ったあとコンビニで下着を買って着替えた。帰りの新幹線では私から磯臭が漂っていた。臭くて笑った。

 

 その3年後も同じ事をした。

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2回目ともなると波をキャッチしてから逃げるまでスムーズにできる。

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学生時代50m12秒台の栄光は波より遅いダッシュとして今も私のなかに輝き続ける。

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靴とタイツだけダメになったのでタイツは履き替えた。帰りの特急電車は少しだけ磯臭くて笑った。

 

 春の岩場はほのかに暖かくて

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夏のコンクリートは焼けるように熱いから日が落ちたら這いつくばる。

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秋の落葉は服に絡み付いてなかなかとれない。

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冬の路地裏は誰もいなくて寒くてさみしい。

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季節の移ろいを肌で感じるには地べたに這いつくばるのが1番。

 

雪に刺さろうとしてはしゃいで

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ジタバタするのもいい。

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雪原に穴をあけて

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そこに体を突っ込んで

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ひっくり返ってみる。

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私が転げて笑える年頃。

 

 水中の某映画のSキヨさんのようになってみる。

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それまでに何度もNGがあった。

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NG含めて楽しいって最高!

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 このはしゃぐ活動を 「火曜サスペンスごっこ」と呼んで5年目。

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・社会人こそこういうはしゃぎが必要

・職場で嫌なことがあってもいい気分転換になる

・次はどこに行こうかと余暇のモチベーションが上がる

・自分の写真で自分が笑う。

・地べたに這いつくばって起き上がる動作がいい運動になる

などのメリットがある。

 

デメリットは

・服が汚れる

・人に見られるとちょっと恥ずかしい

くらいなので気にしなければなんとかなる。


最近笑ってないな、はしゃいでないなというかたはぜひ地べたに這いつくばってみてほしい。わざわざどこかへ行かなくてもどこでもできる、いわばコスパの良いはしゃぎなのだ。

 近所の地べたに飽きたら海でも山でもどこか遠くへ。大人だからどこでも行ける。温泉なんか立ち寄ってもいいかな。

空がいつもより広くて眩しく感じるはず。いつもと強制的に視点を変えてリフレッシュしてみてはいかが?

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