これでカードチリを理解したと思ったら、インドの食文化はずっと深かった。南インド料理の人気店、スリマンガラム祖師ヶ谷大蔵店にカードチリがあったので食べてみたら、私が作ったやつの10倍辛かったのである。
これが本場のカードチリの辛さなのかと目を物理的に見開いた。辛いよ!
肉厚でおいしい唐辛子のハラペーニョを畑で育てたら、凄い量の収穫があった(こちらの記事)。
そういえば前に千葉の勝田台にある葉菜という南インド料理の店で食べたカードチリという唐辛子料理がすごくおいしかった。
よし、あれを作ってみよう。
カードチリのカードはヨーグルト、チリは唐辛子。唐辛子をヨーグルトに漬けて、干して、油で揚げたインド料理だ。
そこまで辛くないので私でも食べられる。サクサクで風味がとても豊か。単体で食べるものというよりは、料理の付け合わせにするものなのだろう。
葉菜、ケララの風モーニング、とら屋食堂などのインド料理店に伺った作り方で、カードチリに挑戦してみた。
天日で干した手作りカードチリは、数日で緑から赤く熟して、二週間ほどで若干のやばさを覚えるヴィジュアルに干しあがった。
腐敗臭はまったくしないのだけど、大丈夫なのかこれは。干し始めた日から急に天気が悪くなったせいだろうか。
ブルーチーズをはじめて食べる人の気分。火を通すから大丈夫だろうか。緊張しつつ揚げて食べてみたところ、シワシワだったハラペーニョが油に入れると一気に膨らむのがおもしろかった。
なんとなく不安が強かったため揚げ過ぎてしまって若干焦げ臭かったが、ヨーグルトの酸味と唐辛子の辛みが融合して、独特の奥深い味になっている。これこれ、これがカードチリですよ。
ハラペーニョをワタごと調理しているのでかなり辛いけど、ギリギリうまいの範疇である。どうやら成功のようだ。
これでハラペーニョは多分成功なのだけど、人に安心して食べさせられない仕上がりだったので、食品乾燥機で安全第一に作り直した。
こちらはまあ大丈夫だろうという仕上がりになった。
天日干し版ですでに味を知っているカードチリだったのだが、この日食べたやつはなんだこれっていうくらい辛かった。なんだこれ。
でもこの一本があることで、料理を食べるときにリズムが生まれる気がする。干した状態を冷凍すれば日持ちするそうなので、いつの日かインド人が訪ねてきた時のためにたくさん作っておこう。
これでカードチリを理解したと思ったら、インドの食文化はずっと深かった。南インド料理の人気店、スリマンガラム祖師ヶ谷大蔵店にカードチリがあったので食べてみたら、私が作ったやつの10倍辛かったのである。
これが本場のカードチリの辛さなのかと目を物理的に見開いた。辛いよ!
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |